おむすび

結にプロポーズする翔也 / おむすび 第53回

2024/12/11(水)第11週「就職って何なん?」

あらすじ

結と翔也が太極軒で食事をした際、翔也が唐突に結婚しようと言い出しました。しかし、ロマンチックな雰囲気のかけらもない店でのプロポーズだったことが結は不満でした。一方で結は、内心ではプロポーズされたことを喜んでいました。

その翌日、結は専門学校の仲間たちにプロポーズされたことを報告。しかし結は、すぐには結婚せず就職して翔也を支える実力をつけるつもりでいました。ところが結の就職活動は失敗続きで内定を得られずにいました。

そのころ、星河電器野球部ではエースの澤田が専属の栄養士を雇ってほしいと総務部長に直談判。しかし澤田の願いは却下されました。栄養士のアシスタントとして結を雇ってもらうという翔也の目論見もはずれました。

ある日、専門学校で結と森口が講師の桜庭に呼び出されました。桜庭のクラスで就職先が決まっていないのは結と森口だけでした。桜庭のすすめで、結は就職先の志望の範囲を広げてみることにしました。

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感想

翔也くんは「幸せの絶頂期」?

翔也くんが結ちゃんにまさかのプロポーズ。

しかし翔也くんも変わったものです。

高校時代、甲子園出場が決まったら告白すると宣言した翔也くん。

結婚ではなくたかだか告白のハードルをそこまで高くしていました。

しかもそのハードルを下げることは絶対にしませんでした。

甲子園への出場が果たせない状態が続いても、ハードルを下げるという妥協は決してしなかった翔也くん。

告白を何か神聖なものと考えていたとしか思えない。

そして、その「神聖」さが守り通された結果、二年間も告白を保留にしました。

そこまでストイックだった翔也くんが、今では結婚を普段のデートと同等かそれ以下くらいにしか認識していないらしい。

結ちゃんと一緒にいることが当たり前になりすぎて、結婚もその当たり前の延長線上にあるらしい。

自分はプロ球団に入れるだろうという安心感もあるのかもしれません。

甲子園は、必ず出場できると確信を持つことが難しい目標です。

一方でプロ球団入りは、周囲から間違いないと言われ、本人もプロ球団入りを確信しているのでしょう。

翔也くんの中ではプロ球団入りはすでに当たり前の未来。

未来が確定しているので、結ちゃんとの結婚も当たり前の未来。

プロ入りも結婚も、翔也くんの中で来週の週末もデートできるのと同じくらい当たり前の未来になっている様子。

今回の翔也くん、そうは見えないけど「幸せの絶頂期」なのかもしれません。

ただし絶頂期の後には必ず下降期がやってきます。

そんな嫌な予感がしないでもない天然すぎる今回の翔也くんでした。

結ちゃんの就職先のフラグ

結ちゃんの就職先のフラグが立ちました。

星河電器の社員食堂の責任者が、翔也くんと幸太郎くんに大盤振る舞い。

ライスは大盛り、肉は特盛り。

こんなに食べさせたら、また体のキレが悪くなりそう。

実際、翔也くんと幸太郎くんの二人は「野菜とかフルーツをつけてくれたらもっと嬉しい」と本音をもらす。

翔也くんと幸太郎くんの二人も、この食生活は良くないと自覚しているのでしょう。

一方、「メシを食うことに真剣」な澤田投手は、社員食堂の責任者と翔也くんたちのやり取りをチラ見。

この状態を放置するのは良くないと考えたらしい。

野球部専属の栄養士を雇ってほしいと澤田投手が総務部長に直談判。

一連の描写を通して見えてきたのは、星河電器野球部には結ちゃんの存在が必要だといういうことです。

これはきっと結ちゃんの就職先のフラグです。

でも一方で、リーマンショックの影響で野球部専属の栄養士を雇う余裕は会社にはないらしい。

結ちゃんの就職先のフラグが立った一方で、そのフラグを倒すような状況でもある。

今週は残り2回。

その2回でフラグはどのように回収されるのか。

そして、専門学校の卒業もせまり、結ちゃんがライフワークに踏み出す日が見えてきました。

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予習レビュー

真紀ちゃんを亡くした悲しみという共通点を持つ歩ちゃんと孝雄さんの二人のストーリーが今週も描かれます。

歩ちゃんと孝雄さん

前週、歩ちゃんが孝雄さんに中古のレディースの靴のカスタムを請け負ってもらえないかと相談。

しかし孝雄さんはこの依頼を拒否。

拒否された歩ちゃんは、それ以上ゴリ押しはしないようです。

いつだったか真紀ちゃんの墓前で歩ちゃんは孝雄さんに言われました。

あんたを見ると真紀を思い出すから、墓には来ないでくれと。

歩ちゃん、孝雄さんの気持ちをしっかりと受け止めていたようです。

自分も真紀ちゃんを亡くしてつらい。

娘を亡くした孝雄さんはもっとつらいはずだと。

そのため歩ちゃんは、孝雄さんに靴のカスタムを頼むアイデアを断念。

しかし、そこに思いがけない助っ人が登場します。

助っ人は結ちゃんです。

結ちゃんが孝雄さんを説得

歩ちゃんとの会話の中で、結ちゃんはかつて真紀ちゃんが言っていたことを思い出すのだそうです。

真紀ちゃんが東京でギャルモデルになることを目指していたことはすでに描かれました。

真紀ちゃんは夢を叶えたら孝雄さんを東京に呼び寄せるつもりだったようです。

そんな計画を密かに持っていた真紀ちゃんは、結ちゃんにこんな話をしたのだとか。

「お父ちゃんならどこに行っても大丈夫、日本一の靴職人だから」
「お父ちゃんは仕事をしている姿が一番カッコいい」

この真紀ちゃんの言葉を思い出した結ちゃん。

真紀ちゃんが生前に口にしていた言葉を孝雄さんに教えます。

真紀ちゃんがこんなことを言っていたのを聞いたら、孝雄さんとしては靴職人の仕事に向き合わないわけにはいかない。

歩ちゃんから相談を受けていた件、孝雄さんは一足だけ試作品を作ります。

歩ちゃんと孝雄さん、再び

今週、歩ちゃんは再び渡米します。

結ちゃんが孝雄さんを説得したのは歩ちゃんの渡米前日。

そして歩ちゃんの渡米当日の早朝。

歩ちゃんは真紀ちゃんの墓参りに。

そして孝雄さんと遭遇します。

そのとき孝雄さんはカスタムの試作品を持っていました。

歩ちゃんが墓参りに来ることを予想していたのでしょうか。

歩ちゃんは孝雄さんの仕事に感激。

一方の孝雄さんは、こんな派手な靴を誰が履くのかと素朴な疑問を歩ちゃんにぶつけます。

その質問に対して歩ちゃんが答えます。

「真紀ちゃんなら履くよ、ギャルを目指してたから」

この一言で、おそらく孝雄さんの中で何かが劇的に変化するような気がします。

孝雄さんは、歩ちゃんがすでに仕入れている大量の革靴のカスタムを引き受けると約束。

一方の歩ちゃんも、真紀ちゃんとの約束を果たすためにギャルをやっていたから、なんとか立ち直れたのだと本心を吐露。

そして歩ちゃん孝雄さんはようやく心が通い合う。

今週は、そんな素敵なストーリーが展開します。

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POSTED COMMENT

  1. zebra より:

    結よりも愛子ママの方に興味がわいてきた。回想シーンでもスピンオフドラマでもいいから、愛子を主人公にした回を放送して欲しい。

  2. 苦闘の就活。おいおい吉田拓郎かい。

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    父ちゃん、高校生の頃に博多天神のライブ喫茶「照和」に通っていたのかな?陽水さん・海援隊・チューリップ・甲斐バンド・長淵さん等々の起点になった伝説の店

    着メロではなく着歌の時代になったか、「メリージェーン」というチョイスが森川さんらしいというか・・・つのだ☆ひろさん、お兄さんは恐怖マンガや「空手バカ一代」で有名なつのだじろうさんで存命中ときわ荘生き証人最後の人かも?長生きしてもらいたいな

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