2025/8/18(月)第21週「手のひらを太陽に」
あらすじ
嵩が書いた詞『手のひらを太陽に』に感激したたくやは早速、その詞に曲をつけました。そして、嵩が作詞をしたくやが作曲した『手のひらを太陽に』が子供向けの歌番組『みんなのうた』で紹介され、子供たちの間で広く歌われるようになりました。
その頃、嵩は頼まれた仕事をすべて引き受けやっつけてしまうことから「ファイティング柳井」と呼ばれていました。そんなある日『手のひらを太陽に』を詠った歌手・白鳥玉恵が、リサイタルの構成をしてもらえないかと嵩に懇願しました。
八木が会社を設立しました。のぶと嵩が八木の新事務所を訪問すると、かつてガード下で暮らしていたアキラと、軍隊で一緒だった粕谷がそこで働いていました。蘭子もフリーランスとして、八木の会社の製品の宣伝文を請け負っていました。
嵩は八木に言われました。逃げずに漫画を描くようにと。その頃、嵩は漫画家として行き詰まっていました。同じころ、のぶが勤めていた会社を解雇されました。のぶが落ち込んで帰宅すると、白鳥玉恵が嵩を訪問しているところでした。
最終週/第26週
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感想
「ファイティング柳井」
前週まではいつも仕事がなくてブラブラしていた嵩くん。
黒板に隙間なく書き込まれたスケジュールは、実はすべて架空のものでした。
それが今週は状況が一転。
新たなに手に入れたらしいコルクボード(?)に貼ってある仕事のスケジュールはすべてが架空ではなく本物のスケジュール。
嵩くん、仕事には困らない状態となりました。
困っていることがあるとしたら仕事の種類を問わず何でもかんでも頼まれてしまうことでしょうか。
そんな嵩くんの異名は「ファイティング柳井」。
史実ではリアル嵩くんは「困ったときの柳瀬さん」と呼ばれていたそうですが、かつて高知新報の東海林さんが言った「困ったときのメガネくん」がここにきて回収されました。
さて、仕事を引き受け過ぎてしまった嵩くん。
これからは頼まれてもお断りすると健ちゃんに宣言。
しかしその矢先に歌手の白鳥玉恵から無理難題を吹っかけられる。
嵩くんが経験のないリサイタルの構成をやってほしい。
一度は断る嵩くん。
そんな嵩くんをただひたすらに見つめるだけの白鳥玉恵。
嵩くん、間違いなく白鳥玉恵の眼力に負けたなと思っていたら、やっぱり負けてました。
しかも、衣装デザインの注文まで。
仕事があるに越したことはないですが、それにしても忙しそう・・・
八木さん
雑貨店の雇われ店長だった八木さんが自ら会社を設立。
事前にアナウンスされた情報では、雑貨店の店名と同じ社名だったので雑貨店をそのまま店舗兼事務所にするものと予想していました。
八木さん、会社設立を機に事務所を開設。
すっかり大人になったアキラくん、そして軍隊時代の粕谷さんまでいる。
社長さんになった八木さん、以前よりも表情も豊かになったような気もします。
とは言っても基本的に口が悪く無愛想ですが。
この辛辣で無愛想な八木さんが、将来可愛いネコのキャラクターを生み出すことになるのでしょうか。
ブログ主はその点がとても気になっています。
さて、八木さんの会社には蘭子ちゃんも出入りしています。
いつの間にか蘭子ちゃんはフリーのライターになり、八木さんの会社の仕事も請け負っているらしい。
持参したビーチサンダルの宣伝文の原稿は八木さんが一瞬で没に。
没にされるのはこれで三度目らしい。
ところが蘭子ちゃんはそれをなんとも思っていないらしい。
八木さんは文学をこよなく愛する人なので文章の目利きができます。
そのことを知っているであろう蘭子ちゃん、八木さんのダメ出しを目利きの厳しいけれど的確な指摘と受け止めているのかも。
それにしても蘭子ちゃんと八木さん、知らない間に関係が一歩だけ進んでいました。
八木さんはまた嵩くんの状況もしっかりと把握しているらしい。
嵩くんの状況とは、嵩くんが漫画家として行き詰まっているという状況です。
八木さんが社長になった後も、嵩くんは漫画を描けないことの愚痴を八木さんにこぼしに行っているのでしょうか。
のぶちゃん
のぶちゃんが会社を解雇されてしまいました。
解雇されたのを機に、自分は何者にもなれていないことに気づきのぶちゃん苦悩するのが今週の主題の一つのようです。
朝田家三姉妹の中で、気がついたらのぶちゃんだけが自分の描いた通りの人生からずれていました。
メイコちゃんは健ちゃんに恋に落ちた時に「お嫁さんになりたい」と言いました。
その時の願いを手に入れました。
蘭子ちゃんは口には出さないものの、胸に秘めた想いがずっとあったのでしょう。
蘭子ちゃん、フリーライターになることでその秘めた想いを実現したらしい。
ところがのぶちゃんは小学校の教師として挫折。
薪先生のもとでの探し物も途中で断念。
そして今回の解雇。
のぶちゃん、これからどこに向かって行くのでしょうか。
今週の主なトピック
第21週「手のひらを太陽に」の主なトピックは次の4つです。
1:嵩くん作詞の『手のひらを太陽に』が大ヒット
2:八木さんが会社を設立
3:蘭子ちゃんと八木さんの関係
4:ついに「アンパンマン」が誕生
【その1】『手のひらを太陽に』が大ヒット
前週、嵩くんはミュージカル『見上げてごらん夜の星を』の舞台美術の仕事を引き受けました。
嵩くんが手がけた舞台美術は高評価を受けましたが、相変わらず漫画家として売れないままの日々が続く嵩くん。
ある日、たくやくんが嵩くんに作詞の依頼をしました。
しかし嵩くんはこれを拒否。
そんな中、嵩くんを支えるためにのぶちゃんが仕事の掛け持ちをしていることが発覚し、のぶちゃんに苦労をかけていたことを知ってしまった嵩くん。
考えを改めた嵩くんがたくやくんの依頼を引き受けて作詞したのが『手のひらを太陽に』。
今週、この歌が大ヒットします。
またミュージカル『見上げてごらん夜の星を』の舞台美術の高評価により、漫画以外の仕事は増えるものの漫画家として売れないままの嵩くん。
今週なそんな状態の嵩くんが描かれます。
しかし今週の最後についに嵩くんは・・・
【その2】八木さんが会社を設立
今週、八木さんが会社を設立します。
八木さんは復員後、有楽町のガード下で闇酒の製造販売を始めて荒稼ぎしたお金で孤児たちを養い戦後の人生をスタート。
世の中が平穏さを取り戻す中で雑貨店の店長に。
そして今週、「九州コットンセンター」という会社を設立。
この会社は実在した会社「山梨シルクセンター」がモチーフになっているものと思われます。
「山梨シルクセンター」はリアル嵩くんにとっても重要な存在です。
リアル嵩くんと同社の関わりについては、次週以降のドラマの中で再現される見通しです。
なおドラマの中では「九州コットンセンター」という八木さんの会社は、蘭子ちゃんとも関わりを持つようになります。
蘭子ちゃんの人生がそろそろ動き出すかもしれません。
【その3】蘭子ちゃんと八木さんの関係
今週、蘭子ちゃんはすでにフリーライターとして独立しています。
そして蘭子ちゃんが書く辛口の映画評は人気を集める。
そんな蘭子ちゃんは映画評を書く一方で、八木さんの会社が取り扱う商品の宣伝文を書く仕事も請け負います。
蘭子ちゃんと八木さんの接点ができるわけです。
そして蘭子ちゃんと八木さんの関係は、仕事の上での接点があるだけの関係から少しだけ前に進むようです。
蘭子ちゃんの人生が今週あたりから動き始めるのかもしれません。
【その4】ついに「アンパンマン」が誕生
今週、ついに「アンパンマン」が誕生します。
正確に言うと「アンパンマン」の原型なのかもしれません。
漫画家として売れずにスランプにおちいり漫画を描けなくなった嵩くんとのぶちゃんの対立は口論に発展。
のぶちゃんと仲直りした直後に嵩くんが描いた漫画は、のぶちゃんを笑顔にさせます。
どんな漫画を描いたのか。
太った中年男性があんパンを配るという漫画です。
「アンパンマン」、または「アンパンマン」が誕生のコンセプトが誕生する瞬間です。
最終週/第26週
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信之介「お前にしか描けない物を描くのは・・・・苦しいか・・・・?」
やなせ先生は現在の「アンパンマン」のコンセプトが完成した時は全身ボロボロだったとか。
X等では白鳥さん無神経過ぎると不評だけど
モデルの宮城まり子さんは「ねむの木学園」の子供たちが経済的理由で高校進学できない現状を当時の首相・田中角栄さんに直訴した方だぞ、角栄さんもその直訴に応え半年後には法を改正したんだから熱い時代だわな昭和って