トキに怪談求めるヘブン / ばけばけ 58回
2025/12/17(水)第12週「カイダン、ネガイマス。」
あらすじ
トキは自分が怪談好きであることをヘブンに告げました。するとヘブンは大いに喜び、怪談の本を読むのではなくあなたの言葉で怪談を語ってほしいとヘブンは頼みました。そこでトキは部屋を暗くしロウソクの火を灯すと「鳥取の布団」を語り始めました。
日本語がよく分からないヘブンは、半分ぐらいしか理解できませんでした。しかしヘブンは深い感銘を受けました。そこでヘブンは意味が分かるまで繰り返し語ってほしいとトキに頼みました。しかし何度せがまれてもトキは怪談を聞いてもらえることが満足でした。
トキは再び「鳥取の布団」を語り始めました。一回目の語りとは調子を変え、より感情を込めて語りました。ヘブンは二回目も理解できたのは半分ほどでした。それでもヘブンはトキの語る怪談に心から感激しました。
ヘブンはもう一回聞かせてほしいとトキに頼み、トキは喜んで引き受けました。その日、遅くまで怪談を語ったトキは帰りがすっかり遅くなりました。翌朝、トキは上機嫌でした。その日もトキは怪談を語れることを楽しみにヘブンの家に向かいました。
第17週
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感想
怪談にのめり込むヘブンさん
ますます怪談にのめり込むヘブンさん。
今週のサブタイトルは「カイダン、ネガイマス。」。
たいていの朝ドラの場合、週のサブタイトルは金曜日あたりに放送されるその週の極めて重要なエピソードで回収されることがほとんです。
しかし本作の特に今週は毎回がサブタイトルの回収になるような勢いです。
ところでブログ主はヘブンさんの実在モデルが日本に古くから伝わる怪談を集めていたことは知っていました。
しかしヘブンさんの実在モデルが集めた怪談がこれほど情感豊かなものであることは本作を通じて初めて知りました。
今回のドラマの中で語られた「鳥取の布団」も泣ける怪談でした。
そこで今回の泣ける怪談も当ブログに残しておこうと思います。
「鳥取の布団」
鳥取の町に、小さな宿屋が新しく開きました。
まだ知られていない宿で、最初に泊まったのは、一人旅の商人の男でした。男は長旅で疲れきり、ほっとした気持ちでふとんに入り、深い眠りにつこうとしていました。
ところが、夜も更けたころ、男はふとんの中から聞こえてくる声で、はっと目を覚ましました。
「あにさん、寒かろう」
「おまえこそ、寒かろう」
それは幼い子どもの声でした。
暗い部屋の中で、ふとんの中から声がするのです。男は心臓がどきりとし、背中に冷たいものが走りました。
「まさか、幽霊ではないか」と、恐ろしくて眠ることができませんでした。
翌朝、男は青い顔で宿屋の主人にその話をしました。
しかし主人は、聞き間違いだろうと取り合いませんでした。
ところが、その後も客が泊まるたび、同じような話が続きました。
皆、夜中に子どもの声を聞き、怯えて宿を出ていくのです。
さすがに主人も不安になり、ある夜、自分でそのふとんに入って確かめてみました。
すると深夜、静まり返った部屋の中で、はっきりと聞こえてきました。
「あにさん、寒かろう」
「おまえこそ、寒かろう」
主人は胸が締めつけられる思いがし、恐ろしさよりも、言いようのない悲しさを感じました。
主人は、このふとんに何か理由があるに違いないと思い、ふとんを買った古道具屋を訪ねました。
事情を話すと、古道具屋はしばらく黙り込み、重い口を開きました。
そのふとんは、町はずれの小さな貸家から買い取ったものだと言います。
そこには、貧しい夫婦と二人の小さな男の子が暮らしていました。
しかし、両親は病で次々に亡くなり、幼い兄弟だけが残されました。
兄弟は、生きるために家の中の物や、両親の着物を少しずつ売りながら、必死に暮らしていました。
それでも、ついに売るものは一枚の薄いふとんだけになってしまいます。
大寒の凍えるような夜、兄弟はそのふとんにくるまり、体を寄せ合っていました。
「あにさん、寒かろう」
「おまえこそ、寒かろう」
お互いを気づかいながらも、体は震えが止まりませんでした。
そこへ、冷たい心の家主がやって来て、家賃の代わりだと言って、最後のふとんを取り上げました。
そして、兄弟を雪の降る外へ追い出してしまったのです。
行くあてもない兄弟は、せめて風をよけようと、追い出された家の軒下にもぐり込みました。
二人はぎゅっと抱き合い、互いのぬくもりだけを頼りに、静かに眠りにつきました。
そのとき、神様がかわいそうに思い、二人の体に新しい、真っ白なふとんをそっとかけてあげました。
もう寒さも、怖さも感じることはありませんでした。
しばらくして、兄弟の亡骸は見つかり、千手観音堂の墓地に手厚く葬られました。
この話を聞いた宿屋の主人は、胸が張り裂けそうになりました。
主人はふとんを寺へ持って行き、二人の兄弟のために供養をお願いしました。
それからというもの、そのふとんから声が聞こえることは二度となく、宿屋には静かな夜が戻ったということです。
予習レビューと史実のリアルエピソード
今週、トキちゃんとヘブンさんの関係が次なるフェーズへ入ります。
そこでトキちゃんとヘブンさんの関係の前週までの振り返ってみました。
前週までの振り返り:女中になるまで
ヘブンさんが松江にやってきたのが第5週。
10月27日(月)から始まる週でした。
この前の週にトキちゃんは銀二郎くんと別れました。
そして第5週は銀二郎くんとの別れの数年後。
そんなタイミングでヘブンさんが松江にやって来ました。
そしてヘブンさんが松江に上陸したその日がトキちゃんとヘブンさんのファーストコンタクト。
ヘブンさんの上陸を見るために詰めかけた群衆の中の一人がトキちゃんでした。
そして群衆に押されてヘブンさんの目の前まで来たトキちゃんはヘブンさんと握手。
この握手が同じ週の最後に回収されました。
教師の経験がないヘブンさんは自分が教師として受け入れられるのかどうか緊張していました。
トキちゃんはそんなヘブンさんの不安な気持ちを握手したときの違和感を通じて察していました。
そしてこのエピソードによってトキちゃんはヘブンの気持ちを繊細に察することができたただ一人の人物となりました。
その翌週の第6週でヘブンさんは女中探しを開始。
ヘブンさんの女中にならないかと錦織くんから繰り返し誘われるもののトキちゃんは断り続けていました。
しかしタエさんの物乞い姿を見るに及んで女中になることを決意。
第6週の最後の場面でした。
前週までの振り返り:女中になってから
ヘブンさんが松江に来てトキちゃんが女中になると決めるまでが第5週と第6週で描かれました。
そして第7週からトキちゃんの女中生活が始まりました。
第7週はトキちゃんが女中として働くことが松野家の家族に受け入れられるまで。
第8週は女中としては未熟なトキちゃんがヘブンさんから解雇を言い渡されるトキちゃんのピンチの週。
第9週のテーマは「ヘブンさんと恋」。
ただし、ヘブンさんに恋をするのはリヨちゃんで、ヘブンさんが恋をしているのはイライザさん。
恋バナが始まるもののそこにトキちゃんはいません。
第10週のテーマは「トキちゃんと恋」。
トキちゃんに恋をするのはヘブンさんの教え子の小谷くんという青年です。
一方、トキちゃんがヘブンさんに特別な感情を抱き始めるフラグが立ちました。
そして第11週、すなわち前週です。
ヘブンさんは日本滞在記を一年以内に完成させて帰国するつもりだと宣言。
この宣言にあわてたリヨちゃんはヘブンさんにプロポーズするものの、ヘブンさんはリヨちゃんのプロポーズを拒みました。
リヨちゃんの恋は実らずに終わりました。
そして今週を迎えます。
第17週
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「あんぱん」のスピンオフ作品放送されますね、いずみたくさんモデルが主役で
宮城まり子さんモデルの方が出演しますね、個人的にはあんなエピソードの多い方が少ししか出番なかったので良かったかなと(演じる久保ちゃんも含めて)
さて、ここからはドラマとは関係のない個人的なコメントですが、いずみたくさんの最高傑作の曲はテレビ朝日独占中継のモスクワ五輪テーマ曲だと思っています
日本はモスクワ五輪ボイコットしましたから五輪中継で流れたかどうか記憶ないのですが、その後「ワールドプロレスリング」のオープニングで使われてましたね
曲調が当時の新日主力外国人レスラーだったハンセン・ホーガン・バックランド・ローデス・マードックといった陽系アメリカ人にマッチしており、金曜8時にこの曲が流れたら「キタキタキター!」という感じでしたね
怪談を思う存分語れて、おトキちゃん嬉しそう。
思えばおトキちゃんが誰かに怪談を語って聞かせたのは、これが初めてだったのではないでしょうか。
いつもおフミさんに語ってもらうばかりで、東京時代にいざ語ろうとしたら「時代遅れ」と速攻却下されて。
こんなにたっぷり語って、こんなに真剣に聞いてもらえて、スキップも出ちゃいますね。
「…布団💛」って、そりゃナミさん勘違いするよ。
ヘブンさんも、怪談のおどろおどろしさ恐ろしさの裏に、寂しさや悲しさを読み取ることのできる人でしたね。
また関係ないけど、「機動戦士ガンダム」のプロデューサー富野由悠季氏は、「アルプスの少女ハイジ」と「宇宙戦艦ヤマト」の第一シーズンの両方の絵コンテを担当されてました。ただ「宇宙戦艦ヤマト」の方は富野氏がヤマトのプロデューサーの西崎義展氏と大喧嘩してすぐに降板されたそうです。のちのち、やたら問題を起こしまくった西崎氏よりも、ハイジのメインスタッフだった元東映動画出身の高畑勲氏、宮崎駿氏(いわゆるジブリ人脈)、小田部羊一氏たちのとの方が、富野氏にとって遥かに仕事しやすかったのでは。
「鳥取の布団」リアルヘブンさんの「怪談」にも入っていた記憶があります。悲しいお話でした。話終わると蝋燭を消す趣向、まるで百物語ですね。半分わかる。でもヘブンさん繰り返すうちに本当は、ほぼ理解できたのでは。帰り道、おナミさんと遭遇。おナミさん布団の一言で何か誤解したみたい。帰宅が遅くなったのも家族も訝しんで。「嬉楽しい朝帰り.♬」朝帰りじゃないけど。「よし信じる。」「私も」勘右衛門さん、おフミさん流石に状況を理解したみたい。なんか凄い二人仲良くなって。