まんぷく

たちばな栄養食品が発足 / まんぷく 第62話

本放送:2018年12月11日(火)
再放送:2023年12月12日(火)
第11週「まんぺい印のダネイホン!」

あらすじ

鈴の反対を押し切り、萬平はダネイホン事業だけに集中することを決定。社名も「たちばな栄養食品」に変更しました。ダネイホン事業だけを行うことに決めた萬平は、ダイネホンの売り上げを伸ばす方法を、世良に相談しました。

萬平の相談を受けた世良は言いました。栄養失調に苦しんでいる人がいるのは病院だけではない。全国で一般の人にもダネイホンを販売したらどうか。そのためにも、味のさらなる改良をするべきだと。

萬平が、ダネイホンの味の改良に苦慮する中、福子はあるアイディアを萬平に提案します。福子のアイディアによって、これまでより良い味の試作品が完成。社員の八割が、新しいダネイホンの味を美味しいと評価しました。

そんな中、世良は、たちばな栄養食品の東京への進出アドバイス。萬平は東京にも会社を開設することを検討するものの、鈴はそれに反対しました。しかし、夢枕に立った咲に説得された鈴も、ついにたちばな栄養食品の東京進出に賛成するのでした。

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予習レビュー

進駐軍による萬平さんの逮捕騒動のあおりを受けて、たちばな塩業は塩の製造販売ができなくなってしまったのが前回。

これを機に、会社の事業をダネイホンだけに集中することを福ちゃんは提案。

福ちゃんの提案に対して、新しい展開があるたびに異を唱える鈴さんが、またしても反対するものの、福ちゃんの提案を萬平さんは受け入れました。

かくして、会社の名前も「たちばな塩業」から「たちばな栄養食品」に変更。

塩づくりによって創業した萬平さんの会社は、栄養食品ダネイホンだけを取り扱う会社になりました。

さて、取り扱い商品がダネイホンだけになった以上、ダネイホンをこれまで以上にたくさん売らなければなりません。

そこで、販売方法をどうしたら良いのかを、萬平さんは世良さんに相談。

世良さんは、東京への進出を萬平さんにすすめます。いよいよ、新しい事業展開のはじまりです。ワクワクします。

感想

「栄養失調で苦しんでいる者は病院にいるだけではない」

世良さんはお調子者キャラとして登場し、今もそのポジションをキープしていますが、お調子者なのは、人の気持ちを察するのが上手だから。

人の気持ちを察すのが上手なのは、いつも人に対して強い関心を持っているから。

そして、人に対して強い関心を持っているのは、人に対して愛情を持っているからなのでしょう。愛情があるから人を喜ばせ、それがお調子者に見える、とも言えます。

今回の世良さん言葉を聞いて、他者に対する深い愛情を感じずにはいられませんでした。

ダネイホンの拡販を相談する萬平さんに対して、世良さんが言い切りました。「立花君は見えてない。客がどこにいるか見えてない」

世良さんがいう「客」。萬平さんが見えていないという「客」とは、別の言葉に置き換えると、栄養失調に苦しんでいる人のことです。

世良さんは、栄養失調に苦しんでいる人がいるのは病院だけではないこと。そこかしこに、栄養失調に苦しむ人がいることを、よく知っていました。

苦しんでいる人に対して無関心ではいられない愛情があるから、栄養失調に苦しんでいる人が、方々にいることを知っていたのでしょう。

世良さん、さすがです。

武士の娘の娘の婿

咲さんが久しぶりに鈴さんの夢に出てきました。

ところで、かつて咲さんが繰り返し鈴さんの夢に出てきた頃。夢の中の咲さんは、明らかに鈴さんの願望を代弁していました。

咲さんの夢によって、鈴さんが自分の考えを正当化しているようにしか見えませんでした。

そして何より、鈴さんの夢の中に登場する咲さんは、生前の、清楚な咲さんとは何かが違う。どこか腹黒さただよう、ブラック咲さんでした。

さて、今回の鈴さんの夢の中に出てきた咲さんは、珍しく鈴さんの味方をしませんでした。

たちばな栄養食品の東京進出に対して異を唱える鈴さんの味方になるものと思っていたら、鈴さんを説得するという、まさかの展開。

でも、鈴さんの夢の中の咲さんの言動は想定外ながらも、鈴さんの夢の中特有のブラックな雰囲気は今回もただよっていたような気がします。

鈴さんを説得した夢の中の咲さんの言葉。あれはもしかして、鈴さんの本心?

娘夫婦を信頼よう。武士の娘の娘。そして武士の娘の娘の婿を信頼しようと心に決めた、鈴さんの大きな転機だったのかな?とも思いました。

コメントへの返信 by 朝蔵

二人は、結婚まで考えていたのか!?(ちーぼーさん)
あの忠彦さんすらも振り回してしまうほどの最強キャラ・タカちゃんのことなので、神部くんくらいなら簡単に動かすことができるはず。

いつの間にか二人の間で進んでいたらしい結婚の話も、タカちゃんがリードして、神部くんが引きずられた格好のような気がします(笑)

この二人。結婚したら、どんな夫婦になるのか。今から想像つきますね。それとも、想像を超えた、まさかの夫婦関係が形づくられるのでしょうか。

タカちゃんの「神部さん」の言葉に 対象的な 鬼 の形相が面白かったです(Amoさん)
タカちゃんがうっかり「神部さん」と口に出してしまった直後、忠彦さんが顔色を変えたのを、するどく察するタカちゃん、なかなかしたたかです。

また地雷を踏んでしまった。前作『半分、青い。』のヒロインならば「やってまった」と言うところでしょうか。

その父と娘の呼吸の取り方が絶妙でした。

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