2023/12/12(火)第11週「ワテより十も下や」
あらすじ
小夜が疑ったお詫びにと、スズ子はその学生を食事に誘いました。食事の席でその学生は村山愛助と自己紹介し、スズ子の大ファンなのだと打ち明けました。愛助は大阪のころからスズ子の公演を見続けていたことも告げました。
その翌朝、旅館を出ようとしたスズ子は驚かされました。村山愛助が、楽団の宿代の半分を支払っていたことがわかったからです。しかしスズ子には、愛助が宿代の半分を支払った理由がわかりませんでした。
スズ子たちは次の公演の地に向かうために汽車に乗り込むと、同じ汽車に愛助も乗り合わせていました。その車内で愛助の正体がわかりました。愛助は村山興業の御曹司でした。愛助に声をかけてきた軍人の言葉からすべてが判明したのです。
その後、楽団のお金を小夜が足袋の中にしまっていたこともわかり、小夜の愛助への疑いも解けました。嬉しくなったスズ子はスズ子は、車内にいた少女のリクエストにより『ふるさと』を歌うのでした。
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感想
五木さんへのお詫び
まずはお詫びから。
楽団のお金がなくなったことについて、前回の本欄で五木さんを疑ってしまいました。
そして、これから五木さんがやらかすことへのフラグとまで言いました。
五木さん、ごめんなさい。
根拠なく憶測だけで人を疑ってしまい、これでは小夜ちゃんのこともとやかく言えませんね。
その小夜ちゃんも、自分自身がポカをしたことで、ようやく愛助くんへの疑いが晴れました。
追記:なくなったはずのお金が出てきたので、すぐにその場で愛助くんに返金するのかなと思ったのですが・・・
愛助くんが村山興業の御曹司と分かったことで宿代の半分はお言葉に甘えて、ということにするのかな?
愛助くんは少なくとも5年間スズ子ちゃんのファンだった
愛助くんはスズ子ちゃんが大阪の舞台に立っていたころからのスズ子ちゃんのファンでした。
東京進出直後の『ラッパと娘』の公演もしっかりと観ていました。
ところで今回は昭和18年(1943年)。
そして『ラッパと娘』が披露されたのは昭和13年(1938年)。
5年前ということは、愛助くんはその時はまだ大学生ではありません。
スズ子ちゃんが大阪にいた頃であれば、当時の愛助くんは今でいう中学生。
そのころからスズ子ちゃんの才能を見抜いていたとは、さすが村山興業の御曹司。
数多くの芸人さんの舞台やレビューを浴びるように見ることで、目利きができるようになったものと思われます。
もちろん天性の才能があったことも考えられますが。
そして、スズ子ちゃんの才能を早くから見抜き、それからずっとファンだったという愛助くん。
最低でも5年間はスズ子ちゃんのファンでした。
それほど長い間、熱心なファンデあり続けたら、初対面の緊張するのももっともな話。
と同時に、村山興業の御曹司という立場を使ってスズ子ちゃんに近づこうと思えば、いくらでもできたはずです。
それをしなかった愛助くん。
というか、そんな特別扱いを嫌い、スズ子ちゃんたちの前でも自分の正体を決して明かさなかった愛助くん。
好感度は爆上がりです。
食事の席で自分の名前を名乗ったとき、周囲の反応を見るような目つきをしていましたが「村山」と名乗ったことで素性がバレてしまうことを恐れたのは明らか。
でも、お母上と旧知の間柄らしい軍人さんに声をかけられてすべてが判明してしまいました。
話を戻します。
スズ子ちゃんの才能に少年時代から魅了されてきた愛助くん。
それだけの眼力があれば、吉本興業の跡を継いだあかつきには立派な代表になれるはず。
しかし・・・
以下、ちょっとだけネタバレが含まれます。
愛助くんが立派な跡継ぎになった姿を見せることはないのでしょう。
そして、悲しい恋の結末は年が明けてから放送されるのかな?
予習レビューと史実のリアルエピソード
スズ子ちゃんが六郎くんの面影を見た村山愛助の正体を知ります。
ドラマの中で描かれる村山愛助は、関西随一の巨大芸能事務所「村山興業」の御曹司。
「村山興業」の実在モデルはあの「吉本興業」です。
ちなみに朝ドラ『わろてんか』が描いたのが「吉本興業」の創業ストーリー。
『わろてんか』の中では「北村笑店」という屋号で描かれていました。
なお『わろてんか』の中での「北村笑店」の御曹司の名は北村隼也。
しかし北村隼也の恋の相手は歌手ではなく銀行の頭取の令嬢でした。
さて、話を本作に戻します。
本作『ブギウギ』の中では、スズ子ちゃんが村山愛助の正体を知るまでに少しばかり時間がかかります。
しかし史実では、笠置シヅ子さんが「美青年に鮮烈な印象を受けた」その翌日には、その美青年の正体を知ることになります。
吉本興業の名古屋主任が、吉本興業の創業者のボンだと言ってその青年を笠置シヅ子さんに紹介することによって。
しかし、ドラマの中でスズ子ちゃんと村山愛助が、名古屋から一緒の汽車で関西に向かうのは史実と同じです。
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「ふるさと」キーは C でした。トランペットだとD
小夜ちゃんに近い、見てるとイライラさせられるキャラと言えば、「渡る世間は鬼ばかり」の「幸楽」の従業員の聖子(中島唱子)だけど小夜ちゃんに無くて聖子にあったのはどす黒い悪意。ただうっとうしさはほぼ互角。そういえば楽団でピアノとアコーディオンを弾いていたのは「幸楽」の息子だった・
小夜ちゃんの足袋。このドラマにしては珍しいボーンヘッド。でも小夜ちゃんみたいな悪気のないはた迷惑なキャラ、昭和のドラマにはたくさんいたような。怪しい五木の掌返しといい、偶然現れた人物で状況が一変する展開はスズ子さんの「ふるさと」が無ければまるで「お笑い花月劇場」だったな。吉本なだけに。
無くなった路銀、犯人は意外な奴?「僕は戦地は。」落とされたな。愛助君スズ子さんの大ファン。ある意味彼は素人じゃないけど。宿代の半分、愛助君が持つ。なのに小夜ちゃんまだ疑い。偶然現れた軍人のお陰で愛助君の正体が。小夜ちゃんの単なるミスで大騒ぎ。独唱「ふるさと」伴奏はトランペット。今回は一幕物の芝居みたいだった。
しかし小夜ちゃんのキャラ設定はモデルになった方に失礼だわなあ、「スカーレット」の三津ちゃんがモデルとみなされた方と違い過ぎるのもひどかったけど
だから両作ともモデルとみなされた方の名前を敢えてださないのかな?
いきなり学生さんの正体判明。そして、盗まれたと思ったお金を発見。
いやいや用心するのはわかるけれど、寝るときに足袋はぬがないかな?
「ふるさと」アカペラで歌い出したけれど、しっかりトランペットと
キーが合っていた。トランペットの方が合わせたのかな。