2021年7月9日(金)第8週「それでも海は」
あらすじ
新次が発見された翌日、永浦家には百音の幼馴染たちが集ま李、百音が気象予報士の勉強をしているかたわらで、幼馴染たちは人生ゲームで遊びはじめました。そして、面々は自分たち世代の人生の将来についての話を始めました。
百音が登米に戻る前日。亜哉子は百音と未知の二人に言いました。自分の好きなことをする人生を送ってほしいと。好きなことをしてほしいという言葉は、亜哉子が亡くなった雅代から言われた言葉でもありました。
亜哉子は雅代の言葉に背中を押され、これまでずっと自分の好きなことをする人生を送ることができていました。だから亜哉子は、百音と未知にも自分と同じような人生を送ることを望んだのです。
そして迎えた百音が登米に戻る日。登米に発つ直前、百音は海辺に足を運びました。海辺には、亮の出港を見守る新次の姿がありました。一方の百音は登米に戻り、二日後に迫った気象予報士の試験に必ず合格すると菅波に宣言するのでした。
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予習レビュー
モネちゃんのお正月休みが描かれる一週間の最後の回。
モネちゃんのお正月休みの最終日、モネちゃんが気仙沼の実家を発ち登米に戻る日の様子が描かれます。
実家を出る間際、亜哉子さんがモネちゃんにアドバイスします。
自分の好きなことを遠慮なくする人生を送ってほしいと。
登米への帰り際のこのタイミングで、亜哉子さんがヘビーな人生のアドバイスをする理由は不明です。
しかし、今週の月曜日に描かれた「亜哉子さんの密会の噂」。
すなわち新次さんと過去を語り合うことで、亜哉子さんはこれまでの自分の人生、そして娘のこれからの人生を深く考えたのかも知れません。
今週の核となるテーマは何なのか。
新次さんの人生なのか。
それとも、亜哉子さんの人生なのか。
まだ詳細が明らかではありませんが、大人の苦悩を知ったモネちゃんは、この度の帰省を機に大人の階段を一歩だけのぼるのかもしれません。
感想
ブログ主にとっての「新次さん週」が終わりました。
<「新次さん週」/h3>
ブログ主は今週中に新次さんが再生の第一歩を踏み出すことに期待していました。
前週までにわかっていた情報から、家と漁船を津波で失い、されに妻の美波さんをも失ったらしい新次さんが今週の様々な出来事を通して立ち直ってほしいと。
しかし、そんなに簡単に人は立ち直れるものではありません。
その点を見落としていました。
そんなわけで今週、新次さんの完全な立ち直りはありませんでした。
今回の新次さんは明るい表情をしていましたが、耕治さんが指摘した通り、再び酒に溺れ、そこから少しだけ立ち直るという一進一退を繰り返すことになるのでしょう。
実際、今回の新次さんも明るい表情をしていながらも完全に立ち直ったとは言い難い。
携帯に保存されている家族三人で撮った画像だけが心の支えのようです。
まだしばらくは完全に立ち直ることはなさそうですが、一進一退を繰り返したあと、しっかりと立ち直る新次さんの姿を最終回までに見ることができますように。
以上、本作が始まった頃からずっと楽しみにしていた「新次さん週」が終わりました。
もう一回、「新次さん週」があるとしたら、その時が新次さんが立ち直る時なのかもしれません。
そしてその頃には、耕治さんと新次さんの「恋敵」の過去が面白おかしく描かれるかもしれません。
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世間の荒波の中に一人先に船出したりょーちん。仲間の中にいながらも、一人冷めてます。
彼こそ、思いっきり好きなことをする必要があったのに。お父さんの二の舞になりそうな。
みーちゃん、しっかり支えて上げてください。本音が言えて甘えられるのは、幼い頃から
家族付き合いしてきて兄妹のようにして育った、モネちゃんとみーちゃんだけなんだから。
「あさいち」では、みーちゃんの頭をポンポンするシーンがリハーサル段階でカットに
なったとか。うん、そう言うキャラじゃないよね。さりげなく腰に手を添えたり、足下
大丈夫か、ちらっと見るのがりょーちんらしい。
NHK「おかえりモネ」のホームページ。
新次役浅野さんのインタビューに
・・・「海に恨みはねえから」ってセリフがありますが、本当にその通りで。
きっと恨む先が無いことが苦しくもあるんだけど、・・・
そこはきっと亮もいっしょで、亮が百音達に謝ったのは、もし新次が立ち直っていたのなら、自分が今の新次であっただろうと感じていたからかと。
だから亮は新次を悪く思っていない、5年も過ぎてまだそうなのかよと当たったりしないのでしょう。
数日前に、仕事で某海岸に行きました。
少し勾配が急な砂浜、さして大きな波ではないのに渚近くで立ち上がると綺麗に巻き、そして砂を叩く。
ドドドド~~ン・・・
音ではなく響き、そして砂を伝わる振動の繰り返しがなんとも心地よい。
ずっとこの中に身を委ねていたいと思うばかりでした。
前半の、母+娘2人=仲良し女性3人、のおしゃべりは、
なかなかでした。
後半、いやあ、浅野忠信さんって、いい男だねえ。
飲んだくれたことを反省して、
モネに「ごめん」って、なかなかでした。
ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
「坊さんなるんだ。」夢を語るみんな。亮、本当は他に何かやりたいことがあったのか。棄てた何かを振り切るような亮の言葉。「好きなものをやらせてもらっている。」自分に相当の自信がないと言えない言葉です。「海にうらみはねえから。」親子の語る同じ言葉。海で生きる者の諦念。覚悟。里帰りでモネは一皮剥けたか?
りょーちんよ…。よく言ってくれた!
何やったっていいじゃないか!
震災の後、若い世代が前を向かないといけないんです!
そう思わないとやってられないですから…。
ですが、一番そうしたいりょーちんがやりたくてもできない切なさ…。
自分自身に言い聞かせる様な言い方に心が痛みます。
必ず救いがあることを信じて。
今作は「綺麗事」を一切排除して震災と被災者に徹底的にまっすぐ向き合っています。腫れ物に触るような変な励まし、同情は相手を傷つけます。
真剣勝負で寄り添う姿勢が今作の持ち味ですね。
新次「海に恨みはねーから・・・・・・・・・・。」
前向きに生きる気持ちは失われてないんだなあと勝手に思ってしまいました。