ちむどんどん

ヒロイン暢子とその家族 / ちむどんどん 第1回

2022/4/11(月)第1週「シークワーサーの少女」

あらすじ

1964年(昭和39年)9月、沖縄がまだアメリカの統治下にあった頃。この物語のヒロイン・比嘉暢子は10歳。暢子は、沖縄本島北部にあるやんばる地域で、母・優子と父・賢三に愛情を注がれ、兄・賢秀、姉・良子、妹・歌子とともに暮らしていました。

その頃の暢子が大好きなものは美味しいもの。母・優子がつくる料理のレシピを書きためるほど、美味しいものが好きでした。そして暢子は、通っている小学校の中で誰よりも足の速い女の子でした。

ある日、暢子が暮らす村に東京からやって来た転校生・青柳和彦が引っ越して来ました。東京の大学で教授をつとめる和彦とその息子は、暢子にとって生まれてはじめて見るヤマトンチュ(本土の人)でした。

暢子たち四兄妹は、海岸で遭遇した和彦に興味津々。和彦に声をかけるものの、沖縄に連れて来られたことに不満を抱いているらしい和彦は、暢子たち四兄妹を無視しました。その一方で暢子は、東京の美味しいものに興味を持ち始めていました。

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感想

前作『カムカムエヴィリバディ』のロスを引きずりながら新作『ちむどんどん』の暢子ちゃんのストーリーの始まりです。

これから半年間、当ブログとお付き合いいただけますと幸いです。

比嘉家の四兄妹のフラグ

いつまでもロケ撮影を続けてもらいたいと思わずにはいられない沖縄の美しい景色をとらえた映像でいっぱいの第1回でした。

そして、第1回のわずか15分の中に、比嘉家の四兄妹の将来がさりげなく暗示されていました。

ヒロインの暢子ちゃんは美味しいものが大好き。

これは将来の料理人の道に進むことの暗示です。

兄の賢秀くんが豚のアベベとアババの飼育だけはしっかりとやっているのは、将来、北関東の養豚場で働き、その養豚場の跡継ぎになることの暗示。

姉の良子ちゃんが勉強熱心なのは、将来、学校の教員になることの暗示。

そして妹の歌子ちゃんが、微熱があるにもかかわらず音楽の授業があることを理由に学校に行きたがるのは、音楽の道で才能を発揮することの暗示。

比嘉家の四兄妹のフラグが次々に立ちました。

そして、母の優子さんのフラグも・・・

優子さんが心配

登場人物の紹介に終始した第1回でしたが、とても気にかかるセリフが一つ。

ヒロインの父・賢三さんの叔父にあたる賢吉さんが、賢三さんの奥さま・優子さんについて、さりげなく放った一言です。

賢三さんが、優子さんはお人好しと言った言葉に対して謙吉さんが言いました。

「いつか人にだまされることになる」

このページでは詳細は伏せておきますが、今週の終わり頃、または次週始まって早々に、優子さんがまさかの事態に陥ります。

そして、それ以降の優子さんは、賢吉さんが心配するとおり一歩間違えると人にだまされかねない環境に身を置くことを余儀なくされます。

第1回から、優子さんが心配になってきました。

明るい日差しで満たされた第1回でしたが、不穏な影が差す第1回でもありました。

第2週の子役ちゃん時代から怒涛の展開がスタート

前作『カムカムエヴィリバディ』は昨年の11月に始まり、本年の4月第1週までおおよそ五カ月。

周知の通り、五カ月になったのは『エール』以降の放送期間の調整によるものです。

本作『ちむどんどん』も4月第2週という少しばかり微妙なタイミングからのスタートとなりますが、前三作品と比較したらわずかな調整期間。

本作でようやく放送期間の調整を完了することになるのかもしれません。

ところで、前作『カムカムエヴィリバディ』は、先々のストーリー展開が徹底的に伏せられていました。

展開が伏せられていたのは、回収の楽しみを損なわないための施策と思われます。

本作『ちむどんどん』は、前作以上に先々のストーリー展開が伏せられています。

今のところ判明しているのは第3週まで、です。

そこまで伏せられているからには、それなりの理由があるのかなと思っていたら、第2週の子役ちゃん時代から怒涛の展開がスタート。

第6回 4/18(月) 四兄妹の父・賢三の◯◯

本作の脚本を手がけた羽原大介先生の朝ドラ『マッサン』も、特に後半は息も詰まるような展開でした。

本作も波乱に満ちた展開が早くも見え隠れしてきました。

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予習レビュー

三代にわたる三人のヒロインの物語が終わり、一人のヒロインの物語を半年かけて描く朝ドラのスタートです。

物語の始まりは1964年、前作の三代目ヒロイン・ひなちゃんが生まれる前年です。

当ブログは年代を表記するとき、元号と西暦を併記することにしていますが、1964年当時の沖縄はアメリカの統治下にあったため、今のところ西暦表記だけしています。

日本の切手に元号が印刷されているのに対して、当時の琉球郵便の切手は西暦が印刷されていることを参考にしました。

さて、ヒロインの一家は6人家族。

母:優子
父:賢三
兄:賢秀
姉:良子
本人:暢子
妹:歌子

第1週は子役ちゃん時代からスタート。

将来は料理人を目指すヒロインは、美味しいものが大好きという設定。

なので、食べ物がストーリーを語る重要なアイテムとなるはずの本作の第1週のサブタイトルは沖縄県の特産品の一つである柑橘類・シークワーサー。

沖縄方言で「シー」は「酢」、「クヮースン」は「食わせる」、そして「シークワーサー」という名称は「酸食わし」「酢食わし」という意味なのだとか。

酸っぱそうなサブタイトルにはどのような意味が込められているのでしょうか。

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POSTED COMMENT

  1. 丹善人 より:

    主役は足の速い女の子。子役は、もう朝ドラ常連でもある稲垣来泉ちゃん。かけっこの
    方は大丈夫なんだろうか。気がかりだったり。
    昨年は、さんまさんプロデュースのアニメの挿入歌を歌って評判にもなったり、
    大人になったら、朝ドラ主役の可能性もあるかも。

  2. ミーシャ より:

    初めまして。いつも楽しみに見ております。
    ちょっと陰のある「アメリカ世」の時代のお話ですが、さてここからどうなりますか?
    ちょっと楽しみです。

    またマニアックなところでは、普段の服が3姉妹のうち、良子と歌子は「右前」(女の子用)、暢子だけ「左前」(男の子用)の服を着ていました。これも「お転婆」の位置づけかなと思いました。

  3. ぱぽりん より:

    ところで暢子役の子役さん。
    暢子、というより、母親の優子、仲間由紀恵さんの幼かった頃に見えてしまいます。
    大きくなったらそのまま仲間さんじゃないですか。

    子役さん時代が終わっての比嘉家、一見バラバラなようでいて確かに血のつながりを感じる顔立ち。
    よくぞキャスティングしたものだと感心。

    演技については比嘉家はもとより他の俳優さん達も力のある方々なので安心してドラマに入って行けると思うのですが、意外性が無いところは気になります。
    <澪つくし>での沢口さん、見る度(時々でしたが)に
    「うっわー、へただなー」
    と思う反面、でもそれを許してしまうどころか
    「がんばれ、しっかりしろ!」
    そういうドキドキも欲しいなと思う、視聴者の我儘な気持ちがあります。

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    やまとんちゅ

    もう死語になったかな?
    ドルが使われ右側車線
    日本語を話すが日本の行政下ではない
    この時代の沖縄では非常に重いひとこと
    仲間由紀恵さんや安室奈美恵さんをはじめ有名芸能人も増え、具志堅用高さん以降9人も世界チャンピオンが出る遥か昔のことと認識できますね

  5. 沼野浜吉 より:

    BSPでの夜11時からの再放送はやらないみたいですね。
    非常に残念です。

  6. あっきぃ より:

    細かいことを言って申し訳ありませんが、ヒロインの一家はヒロインを入れて6人家族ですね。

  7. ぱぽりん より:

    森山良子さんが登場して大団円を迎えた<カムカム~>の後の<ちむどんどん>、ヒロインの家がサトウキビ農家なのは偶々、それとも「ざわわ」繋がり?

    さとうきび畑が世に出てすぐに耳にしたのですが、静かに胸が締め付けられて、聞くのが辛い曲でした。
    そうして自分の中に出来上がった沖縄の印象を打ち破ったのが、南沙織さん。
    <17才>のインパクトの何と凄かったこと。
    何も知らない沖縄なのに、
    「沖縄だ!」
    「沖縄からの潮風だ!」
    と、脳みそが ア、イヤイヤイヤイヤ~ と踊り出してしまった。
    真面目な話、沖縄の本土復帰後(本土側の我々)の印象に、プラスの大きな影響を与えたのではないか、と思っています。

  8. ぱぽりん より:

    いよいよスタート、<ちむどんどん>。
    ヒロイン達の家への道、<なつぞら>での天陽の家への道をちょっと思い出してしまいました

    さて、ちむどんどんではドラマの舞台、やんばるの地図を描けるか。
    自分にとって、現実とは関係なく、ドラマの世界での地図、モロモロの位置関係が整理されているかどうかは重要です。
    <なつぞら>では夕見子と雪次郎ののる列車が反対方向に進むシーンを見てようやく、天陽の家、農学校等を含めた音問別周辺の地図が固まり、ドラマ世界をリアルなものとして感じ、その中を動けるようになりました。
    そうなると想像の幅が広がって面白い、
    地図がしっかりできていると、何で幼馴染なのか、何でいつもここで駄弁っているのか、等々、登場人物の関係性や行動の必然も見えてきます。
    前作<カムカム~>では岡山での地図が全く見えなかったので、序盤、ドラマをただ眺めているだけ、と言う物足りなさがありました。
    <スカーレット>ではHPに地図がアップされていましたが、ドラマの展開に対してはちょっと「?」で、不整合な感じでした。

    それにしても、よく運転席が左側にあるバスを調達できたものです。
    初回を見ての一番の驚きです。

  9. チムアラキ より:

    いきなりカムカムの2025年の朝ドラ好きのるいさんとジョージさんが出てきてひなたさんも店に来ている中で「懐かしい朝ドラでも見ようか」「どれにする」「沖縄が綺麗だからでもちゅらさんは前みたから3年前のチムドンドンにしよう」と言ってチムドンドンの録画したブルーレーかDVDをセットしてチムドンドンがスタートするという展開も想像したけど?つまり朝ドラの最終回に次のヒロインがゲスト出演する代わりに次の朝ドラの1回目に前作のヒロインがゲスト出演して朝ドラのバトンタッチみたいなもの。近い将来の朝ドラはこのような形も出てくるのでは?チムドンドンの1回目もやはり再放送を見ないと、まだまだ登場人物が頭の中でごちゃまぜになっている。カムカムは毎日が本放送だけでは登場人物がごちゃまぜになって1回でも見るのを飛ばすとちんぷんかんぷんになってしまうから予習と復習が必要になっていた(勉強ではないが)。チムドンドンも今のところは復習だけでいいか?復習するために再放送は絶対みるつもりです。

  10. あさのあさみ より:

    壮大な100年分の感慨に耽る間もなく新しい世界が始まりましたが、
    大ハッピーエンドですっきりと終わったせいか、意外とロスに陥ることなく、さっそく沖縄の美しい風景に心奪われてます

    沖縄と言えば「ちゅらさん」が思い出されますが、本作は、前作ヒロイン·えりーが生まれた本土復帰の年には、ヒロイン暢子は既に高3ということで、アメリカ統治下の古い時代も描かれるようで興味深いです

    黒島結菜ちゃんは、「いだてん」「アシガール」で走りまくり、他局ドラマではラーメンを食べまくり、本作ヒロインにはぴったり!
    個人的に好きな女優さんなので、これから楽しみです。
    朝蔵さん、皆さん、今作もよろしくお願いします。

  11. オペラ座の怪人 より:

    黒島結菜ちゃんは
    アシガールで
    俊足の女の子を演じていたのよね。
    いいドラマでした。
    そして、今回も俊足!

    朝蔵様、
    これからも半年間、
    よろしくお願いします。

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-)

    おしまい

  12. 秋桜おばさん より:

    おはようございます。
    「ちむどんどん」でもよろしくお願いします。
    カムカムロスは少し引きずってはいますが、大満足で終わったのでスッキリしています。
    沖縄の爽やかな景色や穏やかな人々、さてどんな物語が始まるのでしょう。楽しみです。

  13. 還暦のたつお より:

     初回で、いろいろ伏線がさり気なく配置され。幸せそうな家族の風景、と言うことは、この一家に不幸が見舞う?

  14. よるは去った より:

    暢子「ちむどんどんするよ・・・・・・・・・・。」
    和彦「ちむどんどん・・・・・・・・・・。」

     確かにヤマトンチューには最初は「?」のワードですよね。

    暢子「東京の美味しいものたくさん食べた~い・・・・・・・・・。」
     で暢子ちゃんはこれから出会いや体験などを重ねて「ちむどんどん」するわけか。

  15. 還暦のたつお より:

    黒島結菜さん、個人的には福田雄一監督のドラマ「アオイホノオ」で、柳楽優弥演じる主人公に思いを寄せる女の子の役が印象的でした。小柄でちょっと色黒、エキセントリックな美少女で、反対に柳楽君が思いを寄せる山本美月さんが長身、色白、おっとり型美少女だったので見事なコントラストを成していました。黒島さん「アオイホノオ」ではかなり損な役どころでしたが、(まあ「スカーレット」の時もそうだったけど。)巧くこなしていました。芝居の巧い彼女、長丁場をどうこなすか楽しみです。

  16. 魁光5品目 より:

    いよいよ始まりましたね。「ちむどんどん」!
    朝蔵様、ファミリーの皆さん。今作もよろしくお願い致します。

    チビ暢子は「スカーレット」のチビ百合子ですね。

    今回のテーマは食。
    人類の元気の源。そんなヒロインの成長を半年間しっかり見守ります。

    暢子は中の人的にしっかり「アシガール」の設定を上手く継いでいますね(笑)
    よく食べ、よく動く。とても健康的でよきです!

    賢秀は養豚に興味あり。将来のライフワークとなりそうですね。

    今作の舞台は沖縄。豊かな自然一杯に描かれていますが、20年前は悲惨な地上戦が繰り広げられています。仲間由紀恵さんも「さとうきび畑の唄」で沖縄戦のドラマに出演されています。前作のアニー、森山良子さんの歌です。
    日本復帰50年の記念のドラマなのでそこも描かれるでしょう。

    今もU国とR国は壮絶な戦闘が続いています。穏やかな日常を取り戻せるように祈っています。

  17. 重信六三郎 より:

     ヒロイン・暢子の妹・歌子役の上白石萌歌さん、『おちょやん』の前田旺志郎君から始まった、まえだまえだの兄弟と上白石姉妹による兄弟姉妹朝ドラ出演リレーのアンカーですね…。

     『ちむどんどん』の出演者が発表された時はまだまだ先の事だと思っていたのに、いよいよ明日放映開始だと思うと何だか感慨深いですね…。

     将来的には、まえだまえだの兄弟や上白石妹姉の朝ドラでの共演も見てみたいです…。

     それならばいっその事、兄弟妹姉4人で共演したら面白そう…。

  18. 名乗る程の者ではございません より:

    ブログ主様

    まずはこのサイトの継続ありがとうございます
    以前に「カムカムエヴリバディ」まではサイト継続頑張りますというコメント拝見しましたので、カムカム終了に伴いサイト終了も覚悟しましたが、頑張って頂けることにホント感謝です。

    「エール」の時にストップウオッチ片手にコメント返ししているというのを読んだ際にコメントする側も礼節が必要かなと実感しました
    コメント返しはなくなりましたが、コメント数は増えたかと、ひとつひとつチェックする労力は大変かと察せられます

    出来ることと言えばブログ主様が読みやすいように簡潔にできるだけまとめることや長くなる場合はせめて段落をつけ読みやすくする工夫することかなと思います(私が「。」を使わない理由はコレです)

    私は自身もドラマ本筋と関係なきことをよくコメントしますが、まあ読みやすいようには工夫しようかという所存です

    ちむどんどん、私が脱落しない限りよろしくお願い申し上げます😃

  19. 名乗る程の者ではございません より:

    「芋たこなんきん」のヒロイン嫁ぎ先が奄美出身の大家族、「ちむどんどん」のヒロイン一家が沖縄出身と日本のラテン系の方々の賑やかな朝になりそうですね

    予告編のラフテーとゴーヤーチャンプルが美味そうなこと、朝から沖縄料理は個人的にはあまり食いたくないけど昼メシや仕事終わった後一杯の参考にはなりそうですね

    ジョン・カビラさんのナレーションが心地良く聞こえます(個人的には前作のリスニングには「も~ええっちゅうねん!」と辟易してましたので)、さすが喋りのプロですね

  20. 還暦のたつお より:

    沖縄舞台の朝ドラと言えば「ちゅらさん」、「純と愛」を思い出しますが、両作に出て来たトラブルメーカー的人物(「ちゅらさん」ではガレッジセールのゴリさん演じたおじさん、「純と愛」では武田鉄矢さん演じた父親)って出てくるのかな?キャスト表見ただけでは分からない。脚本の羽原さんは確か「パッチギ」と「マッサン」の人だね。いろいろ期待大。

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