暢子の手伝い始める歌子 / ちむどんどん 第103回

2022/8/31（水）第21週「君と僕のイナムドゥチ」

あらすじ

「ちむどんどん」の開店準備の手伝いをするために歌子が上京しました。そして、歌子のために、暢子は三郎や田良島たちを呼んで歓迎会を開きました。しかし、その歓迎会の席で耳にした面々の会話に歌子はショックを受けてしまいました。

同じころ、沖縄やんばるでは、良子が学校給食の改善の二度目の挑戦に取り組んでいました。そんな中、石川は給食の資料を集めて帰宅。石川の励ましの言葉を聞かされた良子は、気持ちを新たにしました。

歌子の歓迎会の翌日。暢子は定期検診に、和彦は仕事の打ち合わせに出かけました。その日も歌子は落ち込み続けていました。そんな歌子に智は違和感を感じるものの、歌子の気持ちをはかりかねていました。

歌子を案じる智は、歌子をどこかに出かけようと誘うものの、歌子は智の誘いに応じようとはしませんでした。「ちむどんどん」を立ち去った智は、交通事故に遭いました。その数時間後、智が「瀕死の重体」であると三郎から連絡が入るのでした。

感想

迷惑キャラ

名前は忘れてしまいましたが、県人会の男性の方、相変わらず口が軽い。

県人会の沖縄角力大会で、その口の軽さによって智くんが勝負に婚約を賭けていることを和彦くんが知ってしまいました。

あの時は、智くんの本心を小耳にはさんだ上での軽口でした。

今回の軽口は、状況からの憶測で、しかも単なるうわさ話。

こういう人は苦手だなと考える中、あることに気がつきました。

ブログ主が朝ドラを好きな理由の一つ、それは、こんな人が身近にいてくれたらどんなに素敵だろうという魅力的なキャラが登場することです。

「こんな人が身近にいてくれたらどんなに素敵だろう」と思うキャラには、前作の虚無さんみたいな師匠的な存在の人もいます。

『ひよっこ』の宗男おじさんをはじめとした、心優しき「変なおじさん」もいます。

身近にいられるとちょっと面倒だけれど、少し離れたところにいてくれるなら、楽しいかもしれない『とと姉ちゃん』の花山伊佐次みたいな人もいます。

さて、そこで本作はどうか。

本作では、この人は身近にいてほしくないな。

身近にこんな人がいたら、迷惑かも。

そんなキャラがやけに多い。

前作でも、こわもての田中みたいな厄介なキャラもいましたが、身近にいたら迷惑なキャラはこわもての田中（初代と二代目）のみ。

他の作品でも、迷惑キャラを思い出そうとしてもなかなか思い出せない。

ところが本作は迷惑キャラが実に多い。

迷惑キャラが多いという点で、朝ドラ史上まれに見る作品かもしれません。

かつて描かれた県人会の角力大会。

迷惑キャラの働きによって、和彦くんは自分の本当の気持ちに目覚め、結果としてヒロインは結婚することができました。

本作のヒロインの結婚への評価は脇に置いておくとして、ヒロインを結婚に導いた結果を、迷惑キャラは生み出しました。

さて、今回の迷惑キャラの働きはどのような結果を生み出すことになるのか。

迷惑キャラの働きによって、歌子ちゃんが落ち込みご機嫌ななめとなり、そのご機嫌ななめのとばっちりを受けた智くんは不満でいっぱい。

不満で心がいっぱいになり注意力が散漫になった智くんは・・・

以下、ネタバレです。

智くんは無事でした。

しかし、この一件によって歌子ちゃんと智くんは急速に距離を縮めることになるのだとか。

ブログ主としては身近にいてほしくない迷惑キャラのあの男性。

歌子ちゃんと智くんの「キューピッド」になる模様。

迷惑キャラなりにいい働きをしているのかもしれません。

予習レビュー

歌子ちゃんが東京にやって来ます。

今回は、三郎さんたちを招いての歌子ちゃんの歓迎会。

三郎さんはじめ、沖縄県人会の人々が集まるのでしょうか。

その歓迎会の席で、歌子ちゃんはショックな会話を耳にしてしまうとのことですが、その内容はまだ伏せられています。

ただし・・・

次回、歌子ちゃんがショックを受けるのに十分すぎるほどの知らせが入ります。

智くんが交通事故に遭い瀕死の重傷を負った、という知らせです。

今回、歌子ちゃんがショックを受けるのは、その知らせのことかなと思います。

ところで、今週から歌子ちゃんと智くんの関係に変化が生じるとアナウンスされています。

「瀕死の重傷を負った」という知らせが、二人の距離を縮める役割をはたすのかもしれません。

最終回が見えてきたところで、ようやく歌子ちゃんに春が到来する予感がして来ました。

歌子ちゃんのストーリーがハッピーエンドを迎えられますように。