舞いあがれ!

貴司の旅の経験を聞く舞 / 舞いあがれ! 第59回

2022/12/22(木)第12週「翼を休める島」

あらすじ

舞が五島に滞在中、貴司と再会しました。貴司は休みを利用して祥子の家に泊まり、これまで旅する中で経験してきた様々な出来事を舞と祥子に語りました。舞もまた、自分の近況を貴司に聞かせました。

その翌日、縁側で快晴の青空で見上げながら舞は言いました。青空には雲ひとつない、何もないと。その舞の言葉に対して、昼間でも空には星があるのだと朝陽は言いました。そして、朝陽の星に関する知識が舞を驚かせました。

そのころ、舞は不安でいっぱいでした。そして、入社が延期になったことがショックだったと、舞は初めて自分の気持ちを祥子に打ち明けました。舞の気持ちを聞かされた祥子は、酒を酌み交わしながら舞を励ましました。

そんな中、美知留がこれまでずっと子育てのことで悩み続けて来たことを祥子に打ち明けました。一方で舞は、朝陽のことを観察しながら、実は朝陽は本心では学校に行きたいのではないかと考え始めていました。

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感想

舞ちゃんの不安

貴司くんが実にいいことを言ってくれました。

「重い荷物を載せたままでは飛べなくなる」
「しんどくなる前に吐き出した方がいい」

この貴司くんの言葉を受けて、舞ちゃんがついに自分の気持ちを祥子さんに吐き出しました。

実家の家族の前でも、五島に来てからも、舞ちゃんは明るく振る舞ってはいましたが、やっぱり将来のことが不安でした。

しかもその不安は、一年後に自分は本当に入社できるのか。

入社までの間の収入はどうなるのかという不安とは異なる種類の不安です。

パイロットという職業は、「飛行時間」という経験の積み重ねがとても大事な職業です。

それでいてパイロットは、経験を積み重ねる機会がそこらにはない職業です。

一年もの待機期間、「飛行時間」という経験を積み重ねることができなければ、パイロットの腕前は間違いなく落ちます。

航空学校在学時、着陸が苦手な舞ちゃんは大河内教官から繰り返し指導されていました。

着陸を上達させたいなら、着陸の感覚を体に染み込ませる以外にはないと。

厳しい指導のもと、せっかく着陸の感覚を体に染み込ませたというのに、一年ものブランクがあったら着陸の感覚を忘れかねない。

身につけたものを忘れないとも言いますが、着陸の感覚を体に染み込せた訓練期間はわずか数ヶ月。

不安になるのも無理はありません。

しかし次回あたり、舞ちゃんをもっと不安にさせる事態が発生するかもしれません。

ブログ主はそちらの方が不安です。

「普通の子」

自分の息子は普通の子と違うと悩む美知留さん。

かつて「普通の子」と違った人物が、滞在中の祥子さんの家の中に2人もいることが、美知留さんの救いになるのかな?

五島の祥子さんの家に滞在する以前の舞ちゃんは「普通の子」ではありませんでした。

舞ちゃん本人は、自分が「普通の子」なのかそうでないのか、意識することはなかったかと思います。

そして舞ちゃんは、自分が「普通の子」かどうかということに悩むことなく「普通の子」になり成長を続けました。

朝陽くんもまた、自分が「普通の子」ではないという自覚はなさそう。

なので舞ちゃんは朝陽くんの気持ちがわかるのかな?

一方の貴司くんは、自分がどうやら「普通の子」ではないことを幼いながらにはっきり自覚していました。

しかも、まわりの「普通の子」に合わせて「普通の子」を演じてしまうほど「普通の子」ではありませんでした。

しかし、高校を卒業したころから自分が「普通」とは少し違うことに悩み始めました。

そんな貴司くんに対して「普通」でなくても構わないと言い切ったのが祥子さん。

貴司くんは今も「普通」からはかなりかけ離れた生き方をしていますが、そのことを悩むことなく「普通」ではないことを受け入れています。

この朝陽くんの生い立ちが美知留さんの救いになりますように。

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予習レビュー

久しぶりに貴司くんが登場します。

旅する詩人(歌人?)になった貴司くんの原点は五島です。

五島での祥子さんとの出会いが、思い詰めていた貴司くんの心を救いました。

その貴司くんが再び五島へ。

五島は舞ちゃんにとっても、救いにつながった思い出の場所です。

そして今週は、五島に救いを求めて朝陽くんという新たなキャラが登場。

朝陽くんの存在は、舞ちゃんにとってどのような意味を持つのか。

朝陽くんの存在が、舞ちゃんの今後になんらかの影響を与えることになるのか。

旅客機のパイロットを目指して走り続けてきた舞ちゃんは、旅客機のパイロットというゴールを目前にしてストップがかかりました。

そんなタイミングでの五島。

そして、そんなタイミングでの、かつての舞ちゃんと通じるところがある少年の登場。

朝陽くんを通して、物語後半の展開へのフラグが立つかもしれません。

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POSTED COMMENT

  1. ずんこ より:

    ここにもまた、母親の問題がありましたね。
    普通とは違った我が子に、普通になって欲しい、思うように育って欲しい。
    でも、子どもがそういう子であることは、変えることはできません。
    親が変わって、受け入れるしかない。
    「親が諦めると、親が楽になります。親が楽になると、子どもも楽になります。」
    と、どこかの本で読んだ覚えがあります。
    美知留さんが、朝陽くんを「普通の子」にすることを、早く諦められますように。
    あなたはあなたのままでいい、と言ってあげられるようになりますように。
    ここでも「ばんばのカウンセリングルーム」が力を貸してくれるのでしょう。

    経験が重要なパイロット。
    舞ちゃんの焦燥感は、強いでしょうね。

  2. 丹善人 より:

    舞ちゃんも貴司君も悩んだ子ども時代の経験が生きている。
    舞ちゃんは気を遣いすぎて病気になったり、貴司君は自由にさせて
    貰えたことが逆に自分を縛ったり。そしてこの少年は何を思う。

  3. オペラ座の怪人 より:

    舞ちゃんがおばあ様のところに泊るのは当然として、
    隣家青年もおばあ様のところに泊っているのか!?
    同居?
    同棲?
    柏木~!

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    お子ちゃまが変わり者で
    お母様が悩んでいるけど、
    羨ましいです、
    というのは、

    私も子供の頃、
    変わり者で、
    親は「自分のせいか?」と悩むことは全くなく、
    「あんた(私のこと)が悪い!」の一点張りでした。

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  4. 還暦のたつお より:

    人間的には貴司君の方が柏木君よりも上。というか達観してる。祥子さんとの出会いが大きいね。朝陽君,天体の知識凄い。倫子さんの就職先も、舞さんの所程ではないけど厳しい。舞さんのしんどさを吐き出すように促す貴司君。自分の事で手一杯の柏木君には無理。「出来る事だけやればよか。」やはり祥子さんの言葉は貴い。Vシネの帝王と一太君、久々の登場。「私の育て方が悪いって。」発達障害のお子さんのいる家族にぶっけられる愚かしい言葉。朝陽君を舞さん,貴司君どう救う。あっあさイチのゲスト哀川さんとしずちゃん。でもこれから仕事なので見られない。

  5. 落合明人 より:

    なんだか舞えちゃんの御祖母ちゃんの東京から来た親子はしょつとしたら舞えちゃんの航空学校の
    同期の中澤さんのもとの奥さんで環ないかなて思いますよねだつて仙台で卒業しくが会で吉田君が中澤さん携帯の写真拝見していたときにどうやら親子は似ている感じがしてましたからね
    それからどうやらリーマンショクでお兄ちゃんがお父さんの会社お漉くてくれそうな感じがしますよね

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