舞いあがれ!

五島で生活する舞の成長 / 舞いあがれ! 第7回

2022/10/11(火)第2週「ばらもん凧、あがれ!」

あらすじ

ある日曜日、舞は祥子の仕事の手伝いをすることになりました。舞は、祥子の手ほどきを受けながら、摘み取ったビワでジャムをつくり、そのジャムを瓶に詰める作業をしました。小さな失敗を繰り返しながらも、舞は少しづつ上手にできるようになりました。

舞と祥子は、仕上げたびわのジャムをさくらが店員をつとめるお土産屋に納品。ひと仕事を終えて祥子の家に戻った舞は、一太の一家から教会のミサに誘われました。それは舞にとってはじめての体験でした。

その日、めぐみから電話がかかってきました。めぐみと浩太は、電話の向こうの舞の明るい声に安堵しました。そして電話を通して舞の成長を感じた浩太は悠人に告げました。これからは、自分のことは自分でできるよう努力するようにと。

一方、祥子のジャムづくりを手伝った舞は、小さな失敗を繰り返したことを悔やんでいました。しかし祥子は、仕事をやり遂げた舞の努力を讃えました。そして、その次の日曜日、祥子の瀬渡しの仕事を、舞は手伝うことになりました。

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感想

舞ちゃんと祥子さんの二人暮らしの時間

自信をつけ始めたチビ舞ちゃんの表情が少しづつ明るくなり、チビ舞ちゃんの笑顔に癒される回となりました。

初めてのびわ摘み体験。

カゴに集めたびわを、脚立の上からうっかり落としてしまうものの、落ちたら拾えばいいだけと祥子さんがすかさずフォロー。

ジャムの瓶詰めがうまくゆかなくても祥子さんは気にも留めずにやり直しをさせてくれる。

そもそもその日は、舞ちゃんは目覚まし時計をかけて自力で早起きすることができました。

祥子さんという安定キャラに見守られながら、舞ちゃんが少しづつ成長してゆく描写が心地よいことこの上ない。

しかしその一方で、舞ちゃんの「心の問題」が癒されたときは、舞ちゃんが祥子さんに別れを告げ、東大阪に帰るときでもあります。

舞ちゃんが東大阪に戻り、家族や幼馴染みと一緒に暮らせるのは嬉しい。

しかし、いつまでも舞ちゃんと祥子さんの二人暮らしの時間を見ていたい。

そんな気持ちでいっぱいになる回でもありました。

めぐみさんも明るくなりつつある

一方、舞ちゃんに電話をしてきためぐみさん。

舞ちゃんに「久しぶり!」と言っていたので、そんなに頻繁には電話をしていない様子。

さらに、舞ちゃんの明るい声に安心したのか、めぐみさんの心配性もやわらいだようで、以前よりも表情が明るくなったかも。

さらに、浩太さんがめぐみさんの負担を軽くするようはからってくれるとのこと。

めぐみさんの「心の問題」も癒されてきています。

舞ちゃんが東大阪に戻る布石が打たれ始めました。

しかし今回の最後は、不穏なナレーションで終了しました・・・

向島電機のアポロンAR-64

前週、祥子さんが修理してもらった亡きご主人のラジオ。

『カムカム』へのオマージュと言われたあのラジオ、実は『ひよっこ』のヒロイン・みね子ちゃんが就職先の向島電機製で組み立てていたラジオ「アポロンAR-64」なのだとか。

みね子ちゃんが時子ちゃんとともに向島電機に就職したのは1965年春。

一方、前週は1994年。

みね子ちゃんはじめ、向島電機の乙女寮の乙女たちがラジオを組み立てていたころから30年近くの歳月が経過しています。

祥子さんと亡きご主人、「アポロンAR-64」を大事に使い続けていたようです。

さて1994年は、みね子ちゃんはすでにアラフィフです。(当時、アラフィフという言葉は存在していませんでしたが)

本作『舞いあがれ!』の世界の中なら、舞ちゃんが五島に行ったころ、みね子ちゃんが今も阿佐ヶ谷あたりで洋食屋さんを営んでいるような気がします。

なお、みね子ちゃんが向島電機に就職した1965年の春に『カムカム』三代目ヒロイン・ひなちゃんが誕生しました。

そして1994年は、大月一家が算太さんの遺骨を持って岡山に向かった年。

本作『舞いあがれ!』の世界の中なら、大月一家も存在しているような気がします。

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予習レビュー

本作の放送第1回で、舞ちゃんの原因不明の発熱は前の年の秋から始まったこと。

それ以前の舞ちゃんは、リレーの選手として活躍するなど、健康に特段の問題のない子だったこと、などがナレーションや劇中のセリフによって明かされました。

また、五島の診療所の先生からは、舞ちゃんの原因不明の発熱は、身体の問題ではなく心の問題ではないかと指摘を受けるとのこと。

そして、祥子さんだけは、その診療所の先生の言うところを的確に理解するようです。

そんな祥子さんによって、舞ちゃんに変化があらわれる様子が今回描かれるようです。

前回までの予習レビューは、まだ本作を鑑賞前に書いたもの。

だから、舞ちゃんがどんな子なのか、まったく検討がつかない中での予習レビューです。

しかし今回の予習レビューは、放送第1回の鑑賞を経ての、舞ちゃんがどんな子なのかが少しわかった状態での予習レビューです。

前回までは舞ちゃんの変化の描写があったとしても、その事前告知の事実に対して淡々とレビューを述べるだけでした。

しかし今回は、舞ちゃんの変化が自分のことのように嬉しい。

その一方で、放送第1回の鑑賞を経ての予習レビューゆえに心配なことが一つ。

それはお兄ちゃんの悠人くんのことです。

悠人くんは、明らかに父親に対して深い不信感を抱いている様子でした。

そして、自分は親には頼らないと、幼くして心に決めている模様。

そんな子に対して、今回、お父ちゃんは「自分のことは自分に出来るようになれ」と宣言するのだとか。

すでに、自分のことは自分で出来ていると悠人くんは考えていることが予想されます。

そんな悠人くんに対するお父ちゃんの言葉は、悠人くんの心をさらにこじらせてしまう余計な一言になってしまうかもしれません。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    おもしろいお姉さんとして演じたのが本日のさくらちゃんひとり劇場ですが、心情はまさに「釜山港に帰れ」なんだよね
    今後、彼が都会の絵の具に染まって「木綿のハンカチーフ」使わないことを切に願います

    • 名乗る程の者ではございません より:

      追記

      思い返せば若かった自分にもチョーヨンピルさんやケイウンスクさんの歌っておもいっきり染みたなあ
      まあ自身が加齢したこともあるけど、現在のKポップからは何も感じないなあ(だけどKARAは好きだっけど)

  2. 秋桜おばさん より:

    私もどちらかと言えば、自己肯定感が低い方だと思うので、祥子おばあちゃんの「大丈夫!」は心に沁みます。
    舞ちゃんを預けた罪悪感みたいなもので、舞ちゃんの声聞いたらめぐみさんは涙が出てしまうんですね。駆け落ちして飛び出した実家に頼ってしまったことも。
    祥子おばあちゃんとめぐみさんの心からの和解も待たれますね。
    舞ちゃんが五島で頑張っているから、自分の事は自分でやろうと張り切るお父さん。正論ですが、また妹ファーストかよって、お兄ちゃんの心に屈託が残らなければいいんですが。
    朝蔵さんの言われるように、五島バージョンをもう少し見ていたいです。

  3. 丹善人 より:

    お医者さんのおさむちゃん、原因はなんとなくわかっていたと思いますよ。
    でも、それを当人である母親には言えないから、遠回しに環境を変えるように
    言ったのかも。お母さん、あんたが余裕を持って生活することがこの子の
    病を治す一番の道なんですよと。

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    ねるちゃんひとり劇場、欅坂46ではなくひらがなけやきのねるちゃんだ、どちらかと言えば最高です😅
    聞き流している祥子さんですが、さくらちゃんが嫁に行く時には誰よりも号泣しそうだなと個人感🤣

  5. 還暦のたつお より:

    父親が当たり前の事をさも大事のように息子に説教する。そんな父親の浅はかさを子供は軽蔑し反感を持つ。父親より子供の方が頭が良いと、余計に事態悪化します。浩太さん頑張って。

  6. 丹善人 より:

    大事なことは失敗を恐れずに、乗り越えていくこと。そのためには、
    何度失敗してもいいんだ。最初から完璧に出来る人などいないから。
    舞ちゃんが自立を始めた頃、実家でも自立を今頃決意した人がいる。
    そんなこともしてこなかったのかよ、と突っ込みたくはなるけれど、
    気づいただけで十分。

  7. 魁光006便 より:

    舞がびわのカゴを倒してしまったシーン。
    祥子さんはやんわりと自分のミスは自分で片付けろとさりげなく教えていますね。これはナイスです。

    自己肯定を上げてくれる教えの数々、今の時代に生きる私たちにも胸に染みまくっています。

    東大阪の家族にもいい影響が出てきました。
    皆がめぐみさんに頼りがちだったことに気付くことが出来ましたね。

    意味深なラストでしたが、明日はどうなるんでしょう?

  8. オペラ座の怪人 より:

    今日はとってもいい回、と思ったら、
    最後の最後で、
    まさか、あんなことが!
    ってアナウンス。
    いやあ、気になる~

    Hope for the best,
    Prepare for the worst.
    最善の望みつつ、
    最悪に備える。

    最悪というのは船の事故、
    おばあ様の大けが、もしくは死。
    そんな最悪が起こりまへんように!

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  9. 還暦のたつお より:

    ビワのジャム、トーストに付けて食べたい。何にしろ、物事最初からうまくいくことはない。あのう小学生相手に彼氏ののろけしないでください。五島、長崎、隠れキリシタン、天草の乱、「魔界転生」、へんな風に連想してしまいました。あと「沈黙」も。岩倉家の新家訓、長男の反論もっとも。浩太さん家事何もしてなかったのね。まさかあんな事って一体?

  10. 落合明人 より:

    なつぞらちむどんどん舞えあがれヒロインが初めに出てきて紹介されてそれからヒロインの子役が出てきましたねそれから舞えあがれ初めの所で舞えちやんが操縦かんォ手放しで操縦していましたけれども旅客機飛行機にはいまわオートパイロット自動操縦日ついていますからその装置乙型の出羽ありませんかなてねでもね舞えちやんパイロットは大変か免許が室用ですよ営業航空従事者航空無線従事者野資格なくちゃいけませんですよ舞えちゃん頑張ってね

  11. zebra より:

    原因が分からないのに転地療養を勧める医者。決断する前に別の先生を紹介してもらうべきだろう。

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