2023/6/6(火)第10週「ノアザミ」
あらすじ
大畑が営む印刷所で、万太郎は見習いとして働くことが認められました。大畑は職人たちに万太郎を紹介し、職人の宮本に万太郎の世話を託しました。そして宮本の指図を受けながら万太郎は作業に取り組みました。
その日の夜、仕事を終え全身砂まみれになって帰ってきた万太郎の姿を見て竹雄は驚きました。そして竹雄は万太郎が印刷所で働くことを猛反対しました。峰屋の当主でありながら働いていることを、竹雄には受け入れられなかったのです。
竹雄が反対しても万太郎は折れませんでした。自分が目指していることを理解してほしいと万太郎は竹雄に懇願しました。竹雄は万太郎に理解を示すものの、万太郎を守りきれていない悔しさを万太郎にぶつけました。
一方の寿恵子は、万太郎がもし来店したらこれを渡してほしいと、八犬伝の本をまつに託しました。同じころ、万太郎は竹雄の意外な言葉に動揺していました。竹雄は佐川に帰るつもりだと言い出したのです。
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感想
久しぶりに竹雄くんが前面に出てくる回でした。
そして竹雄くんの存在が万太郎くんにとってどれほど大事なのかを改めて認識させられる回でもありました。
竹雄くん
竹雄くんが自らに果たしているミッションは「峰屋の当主をお守りすること」です。
そのミッションはまた、竹雄くんが忠誠を誓うタキさんや綾ちゃんへの約束でもあります。
佐川にいたころ、何度か頭から水をかぶってざわつく心を鎮めようとしていたストイックな性格の竹雄くんです。
自ら果たしたミッションを遂行できなかったこと。
約束を果たせていないことは、竹雄くんにとってどれほどつらいことか。
もし目の前にタキさんや綾ちゃんが目の前にいたら、竹雄くんの性格から考えて泣いて詫びているところかとも思います。
しかし万太郎くんを守る、支えると覚悟を決めている竹雄くんは、万太郎くんの目指すことを受け入れもしました。
竹雄くんは考えたのでしょう。
万太郎くんを守りきれなかったという悔しさは自分の個人的な感情にすぎない。
自分の個人的な感情よりも優先すべきは、峰屋の当主の目指すところを理解し、それを支えること。
涙を流すほどに感情的になりながらも、その感情を押し殺して万太郎くんにとって最善の道を選ぶ竹雄くん。
立派すぎます。
万太郎くん
一方の万太郎くんの態度にも好感を持てました。
竹雄くんの気持ちをしっかりと受け止めつつも、丁寧に説明して理解を求める態度に本気の覚悟を感じました。
一目惚れして以来の「運命の人」も最悪の場合はあきらめると決めた覚悟は本物なのだと、確信できました。
万太郎くんは寿恵子ちゃんの前だと壊れてしまいます。(笑)
しかし、生涯の仕事の前ではいつも怖いくらいの本気モード。
「大店のアホボン」にありがちな、単なる気まぐれやわがままではないことは、竹雄くんならわかってくれたはず。
そしてせめて朝食だけは一緒にとるというギリギリの約束を取り付ける竹雄くん。
その直後にまさかの宣言。
前の晩には、自分から十徳長屋を出て行こうかと言い出しながら、いざ竹雄くんが出てゆくと宣言するや動揺を隠せない万太郎くん。
そんな微妙なところで今回は終了。
寿恵子ちゃん
寿恵子ちゃんが切ない。
しばらく白梅堂には来れなくなると万太郎くんが宣言したとき、寿恵子ちゃんは不在でした。
もしそのとき寿恵子ちゃんが白梅堂にいたならば、しばらく白梅堂に来れなく理由を聞けただろうに。
寿恵子ちゃんは万太郎くんがしばらく白梅堂に来ない理由がわからない。
これはつらい!
万太郎くんは自分のことを忘れてしまったのではないか。
万太郎くんはもっと夢中になる人と出会ってしまったのではないか。
寿恵子ちゃんの心の中は、ネガティブな想像であふれているかも。
そんな状況下での高藤邸通い。
寿恵子ちゃんは万太郎くんの近況がまったく分かりませんが、万太郎くんもまた寿恵子ちゃんの今の状況がまったくわからない。
この二人のすれ違いがそろそろ真正面から描かれるのでしょうか。
予習レビュー
今週は印刷屋さんまわりの新キャラに加えて、万太郎くんと寿恵子ちゃんが距離を縮める直前の大きな障害が描かれます。
いよいよ恋バナが大きく動き出すわけです。
前週の終わりに万太郎くんは寿恵子ちゃんのお母上に寿恵子ちゃんへの気持ちを告げた上で、植物学の雑誌の発行に専念すると心に決めました。
万太郎君が寿恵子ちゃんへの気持ちを告げたとき、寿恵子ちゃんは不在でした。
このとき寿恵子ちゃんが不在だったことが、今週になって効いてきます。
万太郎くんの気持ちも、植物学雑誌に専念していることも、印刷屋に通いつめていることも寿恵子ちゃんは知りません。
だから「白梅堂」に顔を見せなくなった万太郎くんのことを寿恵子ちゃんはあきらめはじめてしまいます。
そして、寿恵子ちゃんをロックオンした高藤氏に少しづつ近づいてしまう。
一方、万太郎くんも寿恵子ちゃんの気持ちの変化をまったく知りません。
そして寿恵子ちゃんが万太郎くんのことをあきらめはじめているときですらも、万太郎くんは寿恵子ちゃんに恋焦がれている天然ぶりを発揮。
そんな二人の気持ちのギャップが今週の最大のお題です。
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江戸時代、総軍家は跡継ぎがいないと困るので(事実困った歴史がある)ので、
側室を持つのは当たり前のこと。地方の大名も、参勤交代制度で、本妻は江戸に
留め置かれるので、否が応でも、地元に側室を置かなければならなかった。
家来も上部になると右にならえ。
そもそも、皇室はずっと側室がいるのが当然で、跡継ぎがたくさんいて困った位。
明治天皇まではみんな側室がいて、実際、皇女和宮と孝明天皇は腹違いの兄妹だし、
大正天皇の母親も、「花子とアン」の白蓮さんの伯母さんだし。
大正天皇から、側室を持たない、と宣言して今の一夫一婦制度になったので、
ようやく、世間も右に習えになったしだい。
まあ、おかげで、皇室は跡継ぎをどうするか、別の問題が起きていますが。
なにしろ、昔は女性天皇など考える必要性がなかったから。
過激な元皇族の人は、皇室だけ側室を認めるべきだと主張してますが。
新入りは、しばらくはそうなりますね。
職人さんたちにしてみたら、箱入りボンボンが「楽しい」とか言っちゃってる訳だから、腹も立でしょう。
でも、大丈夫。
万太郎くんの才能と集中力と、何よりあの人柄だから、きっとすぐに打ち解けられますよね。
寿惠子ちゃんは、まだ自分の気持ちに気付いていない。
冒険ものばかり読んでいたから、それも仕方がないか。
でもまつさんは、娘の気持ちにしっかり気付きましたね。
「迎えに来る」と言った万太郎くんの言葉を伝えなかったのは、ただ伝え忘れただけなのか、伝えてしまうと親として二人の将来を認めたことになるから、なのか。
それとも娘の寿惠子ちゃんの気持ちを尊重して、これから起きることをどう考えどう対処していくのか、その成り行きを見守ろうと決めたからなのでしょうか。
竹雄くんの万太郎くんを支えるという気持ち、
毎朝の食事は一緒に食べること、仕事をしながら覚えたオムレツからわかりますね
万太郎くんの植物学を先に進めたい気持ち、竹雄くんはそれを汲んで離れることを決意したのかな…
明日が楽しみです!
名乗る程の者ではございません様。「青天を衝け」の渋沢栄一がそうでしたね。「あさが来た」ではうまくごまかしてたけど。現代の倫理観で昔を描くと矛盾が生じる。「どうする家康」も苦労している。後、話はずれるけど「鬼滅の刃 遊郭編」はもろ吉原。あれを見た小学生はどう思ったんだろう?
土佐っぽって久々に聞いたな
こちとら海で鍛えた土佐~っぽだ~い♪
アニメ「侍ジャイアンツ」エンディング曲
歌うは昨年度末に逝去なされた水木一郎さんが松本茂之名義で歌っています
「超人バロムワン」「変身忍者嵐」「がんばれロボコン」「栄光の彼方に(野球狂の歌エンディング曲)」「ハカイダーのテーマ」「仮面ライダーX」・・・アニキ、名曲ばかりですぜ~っと!
名乗る程の者ではございません様、確かに横溝正史シリーズ、2は1ほど熱心に見ていなかったような。工藤栄一監督が抜けたからかな。
「この土佐っぽ。」江戸っ子にとって薩長土肥は官軍。未だに仇?ぼんぼん育ちの万太郎さんにとって多分初めての過酷な労働。竹雄さんの心配も最もだが。暴走する万太郎さんのキャラがグレードアップしている。なんか竹雄さん近ずく別れの予感。寿恵子さん。万太郎さんが気になり。二人が結ばれるまで紆余曲折あるな。「朝飯ちゃんと食べてください。」心ずくしのプレーンオムレツ。下手をすれば二人最後の朝食、やはり竹雄さん佐川の帰るのか?
妻という存在がありながら
と、高藤氏が叩かれていますが
因みにこの時代は戸籍法上でも妾という存在が認められていたし民法でも一夫一婦制度が制定されてなかった頃なのですよね、だから高藤氏にとっては「妾囲います、それが何か?」という感覚なんでしょうね、不倫がバレたら全てを失ってしまう現代と違いますよね
因みに私は不倫なんかする輩どもは浅草寺の鳩に食われちまえばいいという考えです、ドラマ金妻とか大キライでしたので(だけどテレサテンさんの「愛人」はめちゃくちゃ好きな曲です、まあ私自身テレサテンさん好きでしたので)