2023/5/18(木)第7週「ボタン」
あらすじ
東京大学への出入りが許された万太郎が「十徳長屋」に帰ってきました。田邊教授から大学への出入りを許されたと報告を受けた東大の落第生・堀井は驚くものの、挫折するなと万太郎を励ましました。
一方、万太郎が大学に通っている間に働きに出ると決めていた竹雄も仕事を得ることができました。竹雄が得た仕事は、万太郎と竹雄が上京した直後に佑一郎と会った洋食屋でのボウイの仕事でした。
同じころ、寿恵子は相変わらず読本に夢中になる日々を送っていました。母のまつは、そんな寿恵子のことを案じ、そろそろ嫁入りのことを考えるように寿恵子に告げました。しかし寿恵子は、嫁入りはまだ早いと考えていました。
そして迎えた万太郎が東京大学へ通う初日。万太郎は大学で菓子を配ろうと考え、大学に向かう前に「白梅堂」に立ち寄りました。そして、菓子を求めた万太郎は寿恵子に好きは花は何かを尋ね、寿恵子はボタンが好きだと答えました。
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感想
これまで本作の主人公の恋バナは主人公の視点からしか描かれてきませんでした。
しかし今回、まつさんが「嫁入り」という言葉を口にしたこと。
さらに万太郎くんに近づきすぎて動揺する寿恵子ちゃんが描かれることで、寿恵子ちゃんの視点の恋バナの描写が始まった瞬間を見たような気がしました。
実際、翌々週には二人の関係に大きな変化が生じるはずです。
そこで万太郎くんと寿恵子ちゃんの接点が描かれたこれまでの場面を整理してみました。
1度目の接点
初めての出会いは、万太郎くんの生まれて初めての上京の際。
酒に酔った万太郎くんが木登りをはじめ、あぶないから下に降りろと寿恵子ちゃんが注意したときのこと。
このとき万太郎くんは一目惚れ。
一方の寿恵子ちゃんの目には「変わった人」という印象しか残らなかったはず。
2度目の接点
万太郎くんの生まれて初めての東京滞在の最後の日。
万太郎くんは帰り際に願い叶って寿恵子ちゃんと会うことができました。
しかしこのとき万太郎くんは、二度と東京に来ることはないだろうと考えていました。
なので寿恵子ちゃんの姿もこれが見納めと考えていたはずです。
一方の寿恵子ちゃんは万太郎くんのことを「かえる様」として覚えていましたが、それ以上でもそれ以下でもありません。
3度目の接点
土佐で植物学の道に進むと決めた万太郎くんが再び上京。
佑一郎くんの叔父上のお屋敷での下宿を断られた万太郎くんが、下宿先を探しまわってたどり着いたのが「十徳長屋」。
「十徳長屋」の近くに「白梅堂」があることに最初に気がついたのは竹雄くんでした。
しかしトランクを盗まれた万太郎くんは、その時は「白梅堂」どころではない心境。
「十徳長屋」で下宿することが決まり、寿恵子ちゃんとの再会を期待しながら万太郎くんは菓子を求めに「白梅堂」へ。
しかし「白梅堂」にいたのは菓子職人の男性。
落胆した万太郎くんが路傍の花に話しかけていると、そこへ寿恵子ちゃんが姿をあらわす。
万太郎くんは再会に感激するものの、まだ「何者にもなっていない」自分が寿恵子ちゃんに求婚するのは時期尚早と考え自分の気持ちを封印。
一方の寿恵子ちゃんは「また花に話しかけているのか」と万太郎くんに言いました。
植物に話しかけるクセが万太郎くんにあることを寿恵子ちゃんは記憶していたようです。
またこのとき、万太郎くんと寿恵子ちゃんは初めてお互いの名前を名乗りました。
4度目の接点まで
万太郎くんと寿恵子ちゃんの再会として描かれた3度目の接点の直後。
寿恵子ちゃんが読本に夢中になっていること。
そして寿恵子ちゃんの叔母上が、寿恵子ちゃんの「玉の輿」プランを真剣に考え、寿恵子ちゃんを鹿鳴館デビューさせようとしていること。
しかしお母上のまつさんは寿恵子ちゃんの鹿鳴館デビューに反対。
一方で寿恵子ちゃん本人は鹿鳴館というまだ見ぬ世界に憧れる様子が描かれました。
読本に夢中だった寿恵子ちゃんの日常に、鹿鳴館という新たなテーマが加わりましたが、寿恵子ちゃんの気持ちの中には、まだ万太郎くんは入ってきてません。
4度目の接点
4度目の接点が今回です。
これまで万太郎くんと寿恵子ちゃんは何度も会っているような気がしていましたが、こうして整理してみるとこれまでの接点はわずか3回。
そして4度目の接点の描写で、万太郎くんと寿恵子ちゃんの物理的な距離の急接近によって二人が動揺する場面が描かれました。
この動揺が、万太郎くんの片想いにすぎなかった恋バナが次のステージに進むサインだったことも、二人の接点の整理をすることで見えてきような気がします。
予習レビュー
東京大学への出入りを許されることになった万太郎くんは、東京大学の学生たちとも交流を始めます。
ドラマの中では万太郎くんと学生たちとの交流は、それほど深くは描かれないようです。
しかしリアルの万太郎くんは、東京大学で出会った学友のうち数名は生涯の「学者仲間」として親しくつきあい続けたようです。
リアル万太郎くんの東京大学での主な学友は以下の3名です。
池野成一郎氏
池野成一郎氏は、帝国大学農科大学(現 東京大学農学部)助教授であった1896年(明治29年)にソテツの固定標本から精子を発見。
ソテツ類は、イチョウやシダ類と同様に精子を形成する種子植物であることを発見。
その後、池野成一郎氏は東京大学教授となり、精子形成の発見のきっかけとなったソテツは、2008年(平成20年)に鹿児島県天然記念物に指定されました。
三好学氏
三好学氏は、天然記念物の概念を日本に広めたパイオニア的な存在。
桜と菖蒲の研究においても第一人者として知られ「桜博士」とも呼ばれました。
三好学氏が活躍していた当時、日本は急速な近代化により自然破壊が進み、名木と呼ばれる樹木の伐採も進んでいました。
そんな状況に心を痛めた三好学氏は、希少な種を保存するヨーロッパの「天然記念物」の概念を日本に導入。
また、今は当たり前に使われている「景観」という言葉を@生み出したのは三好学氏です。
岡村金太郎氏
岡村金太郎氏は、日本の海藻学の開拓者。
長崎、熊本、佐賀、島根、伊勢湾、伊豆、宮城県などで海藻の養殖を指導し、海苔などの養殖技術の基礎を築きました。
生年月日
参考までにリアル万太郎くんと学友たちの生年月日を記します。
牧野富太郎氏:1862年5月22日(文久2年4月24日)
池野成一郎氏:1866年6月25日(慶応2年5月13日)
三好学氏:1862年1月4日(文久元年12月5日)
岡村金太郎氏:1867年5月5日(慶応3年4月2日)
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今回は、ほっこり回でした。
堀井くん、掛けに負けたけど、祝福してくれました。
「バケモノみたいなやつもいる」って、堀井くん、万太郎くんがその「バケモノみたいなやつ」なんですよ。
竹雄くんも就職口が決まって、祐一郎くんのナイスアシストです。
両手がふさがってて、そのまま焼き立てのカル焼きにかぶりつく万太郎くん。
そりゃあ、寿惠子ちゃんじゃなくても、ビックリします。
それでもおおらかに笑って、誰に対してもそうなのか、万太郎くんだからなのか。
「牡丹の花が好き」って、それは「花が好き」なんじゃなく、寿惠子ちゃん自身が牡丹の花のあざが欲しいんですよね。
牡丹のあざは、冒険の旅への入場切符だから。
落第生、気持ちを整理するためゴロゴロ、その後に万太郎くんへ頑張れ!熱いです!
万太郎くん、嬉しいことは嬉しいと言う、良いこと聞けましたと言う
実際に言われたら嬉しい言葉なので、実際に使いたい言葉ですね
生タマゴ飲み込みテンション上がる東大落第生、志村けんさんと研ナオコさんのコント「なまたまご~♥️」というのは即効性あるんだなと
卵二つで喜ぶ落第生。ぬか歓び。こいつやはり賭けてた?卵呑み込む。ロッキーかよ、今に通じる一流大学に入学した田舎の秀才あるある。やはり賭けてた。「八犬伝」朗読する寿恵子さん。コスプレ?「本を読むことは悪いことじゃございませんでしょう。」伊丹十三さんのご子息が言うと説得力半端無い。かる焼き=駄菓子。やはりカルメ焼き。普通、和菓子の職人さん作らないよなあ。万太郎さん、寿恵子さんの顔のクローズアップの切り返し。二人の今後を象徴させる撮り方。なんか二人の距離は知らぬ間に接近。「牡丹か。」♬牡丹と薔薇は~♬
信乃源八の闘いに萌える寿恵子さん
因みに来週23日BSPで映画「里見八犬伝」放送されますね、主演は「あまちゃん」で鈴鹿さん演じていた薬師丸ひろ子さん
組紐屋の竜とギャバンが闘うシーンがあったのかどうか忘れましたが、取り敢えず見てみっかな