らんまん

万太郎が印刷技術を学ぶ / らんまん 第46回

2023/6/5(月)第10週「ノアザミ」

あらすじ

植物学雑誌の発行に必要な印刷技術を学ぶために、万太郎は神田にある大畑印刷所に足を運びました。大畑印刷所は、細密に描いた絵を印刷できる「石版印刷」の技術を持っており、万太郎はその技術を使った印刷を依頼するつもりでした。

しかし万太郎は大畑印刷所の画工の仕事に満足できませんでした。そこで万太郎は印刷所を営んでいる大畑とその妻・イチに頼み込みました。印刷所で働きながら石版印刷の技術を学ばせてほしいと。

自社の画工の仕事が不満だと言われた大畑は激怒しました。しかし万太郎も引き下がらず、授業料を払うので見習い工として働かせてほしいと頼み込みました。万太郎の申し出に大畑と妻のイチは驚かされるものの、万太郎の申し出を受け入れました。

一方、しばらくの間、白梅堂には来ないと言い、それっきり白梅堂にやって来なくなった万太郎のことが寿恵子は気がかりでした。そんな寿恵子の様子を見て、まつは寿恵子の心の中を察していました。

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感想

今回の放送の15分のうち約10分は大畑印刷所に足を運んだ万太郎くんの描写で占められていました。

しかし残り約5分の寿恵子ちゃんの描写が、これから起こることを暗示していました。

いよいよ万太郎くんと寿恵子ちゃんの、恋バナに向かう高い障壁のストーリーがスタートしました。

寿恵子ちゃん

寿恵子ちゃんとまつさんの会話の場面を見てわかったこと。

寿恵子ちゃんは自分の中にある万太郎くんへの恋心を、まだ自覚していないらしい。

ただ、恋心は自覚していないまでも万太郎くんが特別な存在になりはじめているのは確か。

恋心を自覚していないというよりは、恋の経験がないので自分の中に生じたそれまでにない感情が恋であると理解できていないとも言えるかもです。

恋に無自覚な寿恵子ちゃんはまた、高藤氏の本音をどこまで理解しているのか。

寿恵子ちゃんはクララ先生に憧れてダンスのレッスンをしているのだと、自分にもまつさんにも言い聞かせています。

それは半分は本当のことです。

しかし残りの半分は高藤氏の本音から目をそらすための言い訳にしか聞こえない。

高藤氏の本音から目をそらすことで、ますますわからなくなる高藤氏の本音。

高藤氏の本音と向き合おうとしない寿恵子ちゃんのこれからが心配です。

まつさん

お母上のまつさんはすべてお見通し。

みえさんの「だまし撃ち」によって寿恵子ちゃんが「男にすがる生き方」に片足を突っ込んでしまっていることも。

寿恵子ちゃんが万太郎くんに対して恋心を抱き始めていることも。

しっかりしているように見えて実はとっても危なっかしい寿恵子ちゃんですが、まつさんがいるので安心していられるのかな。

まつさんは高藤氏とは面識はないようですが、寿恵子ちゃん以上に高藤氏の本音をするどく見抜いている模様。

そして寿恵子ちゃん本人も無自覚な万太郎くんへの恋心に気づいているまつさんは、そのゴールに向けて寿恵子ちゃんをリードしてくれそう。

高藤氏やえみさんなども地雷に囲まれている寿恵子ちゃんを、まつさんがどのように導いてくれるのか。

今週以降の注目ポイントの一つです。

万太郎くん

万太郎くんが相変わらずハラハラさせてくれます。

大畑さん自慢の画工の仕事を真っ向から否定。

万太郎くんとしては否定したつもりはないようですが、大畑さんにしてみれば否定以外の何者でもない。

万太郎くんの植物画の腕前を知れば大畑さんも少しは納得してくれたはず。

植物画を用意してこの絵を忠実に再現して欲しいのだと注文すれば、大畑さんも万太郎くんの言い分はわかったろうに。

万太郎くん準備不足でした。

しかし、大畑さんは短絡的に物事を受け止める人ではなさそう。

そこが万太郎くんにとって救いでした。

万太郎くん、相変わらずハラハラさせてくれますが、相変わらず出会いにも恵まれているようです。

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予習レビュー

今週から新キャラが登場し新しいストーリーが始まります。

新しいストーリーとは、万太郎くんが発行を目指している植物学雑誌の印刷技術を習得するまでのストーリーです。

植物学雑誌を発行すると決めた万太郎くん。

普通の人なら原稿だけ書いてあとは印刷屋さんに丸投げと考えるところ。

しかし万太郎くんは植物画をより正確により美しく印刷物に再現するために、印刷技術にもこだわり抜きます。

さらにこだわり抜くだけでなく印刷技術を自分自身で習得しようとまでします。

そして印刷技術を習得するために万太郎くんが選んだ道、それは印刷屋さんに弟子入りして、タダ働きしながら印刷技術を教わるという道。

タダ働きどころか、授業料を印刷屋さんに納めて働かせてもらうというまさかのやり方です。

こんな頼み方なら、頼まれた方は断るに断れない。

かくして万太郎くんは昼間は引き続き大学に通い、夕方から深夜まで印刷屋さんで働くという生活を開始します。

一方、寿恵子ちゃんはいよいよ鹿鳴館デビューのためのダンスのレッスンで高藤家に出入り。

万太郎くんと寿恵子ちゃんの関係がピンチにおちいるストーリーも今週のお題です。

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POSTED COMMENT

  1. ひるたま より:

    万太郎「ここで働かせて下さい!」
    見ながらつい『千と千尋の神隠し』を思い浮かべていました。同作の「坊」の声を当てていた神木隆之介さんが今回喋っていたのは主人公(千尋)のセリフ…何故だか不思議な気持ちになりました。
    どうやら、私以外にも多数の視聴者の皆さんもネット上でかなり反応されていたようで…(^^;)

    そういえば『なつぞら』でも、子供時代の主人公(なつ)が「ここで働かせて下さい!」という場面がありましたね。

  2. ばなななち より:

    まつさん、最短のルートで迎えにくるっていう話は伝えてあげてください!
    もう来ないって、まるで愛想を尽かしたように聞こえますよ!

  3. ずんこ より:

    ♪言葉足らずの愛を…
    ではなく、言葉足らずの説明、でしたね、万太郎くん。
    それじゃあ大将、怒りますよ。
    大将は、元は火消し。
    浮世絵、歌川国芳…、ちょっと前までは江戸時代だった。
    それを改めて思い出させます。

  4. 還暦のたつお より:

     万太郎さん、ストレートに言ったな。職人のプライドをズタズタに。人ができなければ自分でやる。大畑さん怒るのも当然。斜め上からの申し出。東京大学も少し効いた?寿恵子さん万太郎さんが気になり出した。高藤さん今の奥さん離縁する気か?本気か?「何で来ないなんて言うの。」悩める寿恵子さん。

  5. 名乗る程の者ではございません より:

    大畑さんはやかんから直に飲水していましたが、30年程前のポテチCMで奥さんであるイチさん役の鶴田真由さんも同じくやかんから直に飲んでいました
    また、そのポテチCMの別バージョンで風が吹き鶴田さんのスカートの中が見えそうになるシーンがありましたが、同じく30年程前ビタミン剤CMで「ごきげ~ん」とスカートまくり上げパンツ(かなり大きく決してパンティではない)を晒していたのがまつさん役の牧瀬里穂さんでした

    ホンマど~でもいい話なんだけどね

  6. 名乗る程の者ではございません より:

    還暦のたつお様
    ずんこ様

    あざみのごとく棘あれば
    反応頂きありがとうございました
    ゆうさんもえいさんも棘があったというのが個人的な感想です
    りんさんに棘は感じませんでしたが、安藤さんとしては「あまちゃん」でストーブさんから吉田くんにあっさり切り替えたり、ドラマ「深夜食堂」のマリリンさんで棘を出しまくっていますから今回はいいかなと
    横溝正史シリーズ、大好きでした
    ただ、1に比べたら2はおもしろさがかなり落ちたかなと個人感
    これは1に主要作品が偏ったことなんでしょうね、2の主要作品「八つ墓村」は野村芳太郎監督映画作品の影響で怪奇作品っぽくなってましたし(原作は結構爽やかなラストですし映画ではカットされた里村典子がその役割を果たします)

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