らんまん

植物図鑑発刊を決意する / らんまん 第71回

2023/7/10(月)第15週「ヤマトグサ」

あらすじ

万太郎は新種と思われる植物を土佐で見つけていました。しかし万太郎は課題を抱えていました。何の立場もない自分が新種の植物を発見できたとしても、植物の名付け親として発表する場がないということを。

その課題を解決するために万太郎が出した結論は、植物図鑑を自費で発刊し植物学者として認められるという方法でした。そこで万太郎は、大学に通いながら大畑印刷所に通い深夜に作業をすることにしたと寿恵子に告げました。

万太郎の決めたことを寿恵子は受け入れるものの、無理に無理を重ねようとする万太郎のことが心配でした。同じころ、東京大学の植物学教室では波多野と藤丸が、植物標本づくりを拒む後輩の学生たちと対立していました。

一方、田邊はいら立ちを募らせていました。動物学教授の美作から、田邊が実績を出していないことに対して嫌味を言ってきたのです。いら立つ田邊は大窪に対して八つ当たりをしてしまいました。

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感想

今週から来週にかけては田邊教授の苦悩のドラマが描かれるものと思われますが、月曜日から「苦悩のドラマ」が始まりました。

徳永さんと大窪さん

今週の予告映像の中で徳永さんと大窪さんの素敵な姿が登場していました。

その場面がいつ登場するのかわかりませんが、今回のお二人の登場場面でも、徳永さんと大窪さんには安心感しかない。

以前は、この二人が登場する場面は苦痛でしかない時期もありましたが。

今週は大窪さんが大きな成果を出すはず。

一方の徳永さんは、どうやら田邊教授に対して何か反論するらしい。

今週の徳永さんと大窪さんは楽しみでしかありません。

大窪さんに八つ当たりする田邊教授

田邊教授が大窪さんに「ゲス」発言。

万太郎くんへの「虫ケラ」に次ぐ、今ならアカハラ確定の失言。

この失言のきっかけとなったのは「トガクシソウ」。

前週の金曜日に、伊藤孝光青年が突然キレた植物が「トガクシソウ」でした。

成果を上げることに焦る田邊教授にとっては、今のところ「トガクシソウ」だけが頼みの綱です。

だからなんとしても「トガクシソウ」を新種として発表したい。

ところがその準備が遅々として進まない。

準備が進まないことの苛立ちを大窪さんにぶつけたのでしょう。

そして苛立ちをぶつけた時に使った「どいつものこいつも」や「ゲス」という言葉を通してよくわかります。

田邊教授が植物学教室の面々のすべてを見下していることを。

田邊教授にとっては大窪さんも「どいつものこいつも」の一人に過ぎないらしい。

ところで大窪さんは今週の後半か来週の前半で新種の発表を行います。

田邊教授にとって「どいつものこいつも」の一人に過ぎない大窪さんに先を越されたとき、田邊教授はどんな反応を示すのか。

また大窪さんが新種を発表するのと同じタイミングで、前週の金曜日に突然キレた伊藤孝光青年が田邊教授の先手を打って「トガクシソウ」を新種として発表するはずです。

まさに傷口に塩を塗られるような展開。

大窪さんに先を越され、伊藤孝光青年には先手を打たれる。

どちらが傷口でどちらが塩になるのかはまだ不明ですが、田邊教授の人生の中で最大のピンチです。

田邊教授が主人公のドラマであればクライマックスになるような場面が、今週から来週にかけて堪能できるようです。

大畑印刷所の面々

大畑印刷所の大将と、大畑印刷所の汗臭い印刷軍団が好きでした。

東京編のキャラでは一番好きかも。

その大畑印刷所の面々が戻ってきました。

万太郎くんのひさしぶりの来訪に大将も大喜びしていましたが、大将のひさしぶりの登場にブログ主も大喜びです。

これから万太郎くんの図鑑プロジェクトがスタート。

大畑印刷所の場面も増えるのかな?と思うその一方で不安もあります。

寿恵子ちゃんが印刷機の購入を提案。

万太郎くんが不在になることが耐えらないので、家で印刷作業をやらせようということなのでしょう。

図鑑の印刷を十徳長屋で行うとなると大畑印刷所に場面はなし。

大畑印刷所の面々は、そろそろ見納めかな?

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予習レビュー

万太郎くんが図鑑を発行して植物学者として認められようと決意。

この図鑑が、万太郎くんが寿恵子ちゃんにプロポーズした直後に話していた「八犬伝」方式による図鑑の出版のことなのかどうかは定かではありません。

しかしこの当時のリアル万太郎くんは「八犬伝」方式による図鑑の第一巻を出版しています。

その図鑑の名は『日本植物志図篇』。

同著タイトルにある「志」とは『三国志』にも使われている「志」と同じく「書き記す」「書き記したもの」といった意味。

日本の植物を書き記し図にしたもの、みたいな意味でしょうか。

『日本植物志図篇』が出版されたのは明治21年(1888年)。

リアル万太郎くんとリアル寿恵子ちゃんが結婚し世帯を持ったのと同じ年です。

リアル万太郎くんは『日本植物志図篇』の原稿をすべて完成させてから出版したのでは時間もお金もかかり過ぎる。

そこで1巻目の売り上げを2巻目の資金に、2巻目の売り上げを3巻目の資金にあてる分冊による出版を採用。

このやり方を「八犬伝」方式と名づけたかどうかはわかりませんが、壮大なプロジェクトがスタートしました。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    ずんこ様ごめんなさい。ついつい調子に乗っちゃいました。60年代から80年代の映画について喋り出すと止まらなくなります。ずんこ様のご覧になった映画全部好きです。大畑さん一軒では印刷は困難、そこで寿恵子さん捨て身の決断。ヒントは仕送りの残り千円?えっまたうどんでも美味しそう。お嬢さん、寿恵子さんのファンになっちゃった。やっぱり買うの?印刷機。

  2. 還暦のたつお より:

    ずんこ様、申し訳ありません。ついつい暴走しちゃいました。余談ですが、日本でのジェンマ氏の人気にあやかって鈴木自動車では自社製のスクーターに「ジェンマ」とネーミングしてました。後年ダリオ・アルジェント監督のサスペンス映画「シャドー」にジェンマ氏は刑事役で出演されていましたが、往年の颯爽とした所がなくてがっかりでした。
     さて、勉強だけはできる馬鹿な二年生。佑一郎さんの爪の垢を煎じて飲ませたいところです。仕事はできても人格卑しい美作教授。同僚に平気でセクハラ発言するような奴を女子大の学長にしちゃ駄目でしょう。その美作教授に嫌味を言われたからって大窪さんにハラスメントする田邊教授、あんたも今の所口先だけのゲスよ。それにひきかえ万さんのなんと爽やかな事。でも奥さんの心配もしてあげて。

  3. ずんこ より:

    どうでもいい話も全部植物に持って行ってしまう、万太郎くん。
    ついに新たな挑戦に挑むのですね。

    出ました!
    「でも・しか」学生。
    最初は、そんなものなのですね。
    ここから万太郎くんや諸先輩方の影響を受けて変わっていく姿が、描かれるのでしょうか。

    そして焦りを募らせる、田邊教授。
    今週も話題満載。期待大です。

    還暦のたつおさま。
    『怒りの荒野』に反応、ありがとうございます。
    テレビで放映されたとき映画好きな父が「これは面白いぞ」と教えてくれ、私もすっかり魅了された映画です。
    当時はジェンマの甘いマスクと機敏な身のこなしに夢中になりましたが、今となるとリー・ヴァン・クリフの渋さも捨てがたい。
    父が「面白いぞ」と教えてくれた映画は他に、ヒッチコックの『サイコ』『鳥』、マカロニウエスタンの『続・夕陽のガンマン』、西部劇『シェーン』などなど…。
    一緒にテレビで観た、懐かしい思い出です。
    先々とネタバレされるのは、ちょっと「…」でしたが(笑)

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    行水する竹雄くんや大畑印刷所の面々を一気に抜きましたという個人的感想、今週はマッチョな倉木さんが拝めますね
    大東さん、ドラマ「浦安鉄筋家族」での春巻は死亡遊戯スーツの下はめちゃめちゃマッチョだったんだなと

  5. 名乗る程の者ではございません より:

    なんかね~田邊教授が段々「白い巨塔」の財前教授みたいになってきたなあ、予告では助教授も里見助教授みたいだったし
    となれば名シーン「ウソです」と法廷で告発する柳原的な役は藤丸くんなのかな?個人的には「白い巨塔」の柳原役は平成版の伊藤英明さんや令和版の満島真之助さんよりも昭和版の高橋長栄さんですね

    今週は大窪さんが主要人物のひとり
    今野さん、現在某消費者金融CMで霜降り明星・粗品さんと絡んでますね
    キンコメ全盛期を知っている個人的にはものすごく良い組み合わせだと、年始にやっているドリームマッチで見てみたいかなと

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