2023/7/6(木)第14週「ホウライシダ」
あらすじ
佑一郎が久しぶりに万太郎を訪ねてきました。そのころ佑一郎は、技師としてミシシッピ川の治水工事に携わるために渡米することが決まっていました。札幌農学校時代のアメリカ人の恩師が推薦してくれたのです。
佑一郎の近況を聞かされた万太郎は、蘭光に連れられ佑一郎とともに大淀川のほとりで過ごした日のことに想いを馳せました。そして万太郎は佑一郎を心から祝福。佑一郎もまた、万太郎の研究が進んでいることをたたえました。
夕食をともにした後、万太郎と佑一郎は近所を歩きながらそれぞれが抱えている悩みを打ち明け合いました。万太郎は田邊教授から「虫ケラ」呼ばわりされたことを語り、佑一郎もまた北海道で見聞した過酷な体験を語りました。
自分では新種を発表できないと悩みを打ち明ける万太郎に対して佑一郎は助言しました。万太郎が初めて上京した際に訪ねた植物学者に頼る方法もあると。一方で寿恵子は、えいに内職の仕事の相談をするなど苦しい家計のことで思い詰めていました。
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感想
「小学校も出ていない虫ケラ」
前回、田邊教授がこんなにひどい言葉を口にしていることを見落としていました。
「小学校も出ていない虫ケラ」って・・・
小学校も出ていない、そこだけでも十分すぎるほどひどい言葉ですが、百歩譲ってエリート中のエリートである田邊教授には、そんなふうに感じるのかなと。
しかし「虫ケラ」はあり得ない。
「虫ケラ」とまで言ったのその裏側では、才能豊かな万太郎くんに対する嫉妬心があるのかな?
今回は田邊教授の登場は回想場面だけでした。
しかし田邊教授の闇は今回も深い。
翌週、翌々週にかけて田邊教授の闇はさらに深くなるようです。
佑一郎くん来訪の目的
佑一郎くん来訪の目的は渡米の報告。
しかし作劇上の佑一郎くん来訪の目的は?
二人の植物学者、野田先生と里中先生のもとに万太郎くんを向かわせるために、佑一郎くんを登場させたのかな?
佑一郎くんのアドバイスによって、思い詰めていた万太郎くんは野田先生と里中先生のことを思い出しました。
次回、万太郎くんは野田先生と里中先生のもとに足を運びます。
そして万太郎くんは、野田先生と里中先生が研究を進める博物館にてある青年と遭遇。
この青年のからみで、翌週または翌々週に田邊教授の闇がさらに増大することに。
田邊教授は最終的に万太郎くんを東京大学から追い出すはずです。
そのXデイにむけて、着々と準備が進められているようです。
次回、万太郎くんが出会う青年も田邊教授のXデイに対してかなり強いインパクトを与えることが予想されます。
佑一郎くんの来訪により万太郎くんは野田先生と里中先生を訪問。
野田先生と里中先生を訪問したことで出会った青年は、田邊教授のXデイのトリガーのひとつになりかねない。
つまり佑一郎くんが登場した作劇上の究極の目的は、田邊教授の闇堕ちのネタ?
本日、再放送中の『あまちゃん』でもユイちゃんの闇堕ちが報告されましたが、田邊教授も闇に向かってまっしぐら。
闇堕ちストーリーが大好きなブログ主としては、楽しくてならない『らんまん』第69回でした。
寿恵子ちゃん
寿恵子ちゃん、万太郎くんに声をかけるタイミングをまだ理解していない様子。
土佐滞在中、研究に没頭している万太郎くんに声をかけて怒らせてしまいましたが、学習しなかったのかな?
竹雄くんも、植物採集の作法だけ教えて、万太郎くんに声をかけるタイミングという重要なことを教えなかったのでしょうか。
竹雄くんは万太郎くんに声をかけて良いタイミングを知り尽くしていたのに。
それとも、万太郎くんと一緒に過ごす時間があまりにも長かったことから、声をかけるタイミングを見極めるスキルを特殊なスキルとは考えていなかったのかな?
土佐滞在中の一件以来、研究に没頭する万太郎くんに寿恵子ちゃんが声をかけるたびにハラハラさせられます。
寿恵子ちゃん、早く学習して!(笑)
それはともかく、綾ちゃんがくれたという大金の使い道を相談したいという寿恵子ちゃん。
その前には内職の相談も。
いよいよ家計が苦しくなってきたのか。
またはこの先で描かれるであろう家計ひっぱくのエピソードへのフラグだったのか。
今回の寿恵子ちゃんの一連の言動と行動。
その狙いがわかるようで、あまりよくわかりませんでした、ブログ主には。
予習レビュー
前回の本欄では、7月の放送では田邊教授が万太郎くんへの嫉妬心を募らせ続けることになるのではないか。
そんなことを書きました。
これについては田邊教授を演じる要潤さんが興味深い発言をされています。
その一部をご紹介します。
・田邊と万太郎が二人三脚で何かを成し遂げるだろうと予想する方もいる
・そう単純にはいかない
・視聴者をどんどん裏切る方向に進む
7月の放送は「田邊と万太郎が二人三脚で何かを成し遂げるだろうと予想」したくなるような展開になるようです。
7月の放送では、万太郎くんと田邊教授は家族ぐるみの付き合いを始めます。
なので「二人三脚で何かを成し遂げるだろうと予想」せずにはいられない状況になるのですが、その予想は「どんどん裏切る方向に進む」のだとか。
要潤さんは次のような発言もしています。
・田邊は、万太郎がどんどん才能を開花していく姿に嫉妬
・自由奔放に前に進んでいく万太郎を、自分の範疇につなぎとめておきたいという気持ちが強くなる
田邊教授の万太郎くんへの感情はかなり複雑なものになる模様。
7月は田邊教授月間といっても差し支えないレベルになるのかもしれません。
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中村蒼さん相変わらずいい仕事するなあ。来た仕事を誠実にこつこつこなす。多分何年かしたら西島秀俊さんみたいに主役級の俳優に成長しそう。脇役から主役級にランクアップした人って息の長い人が多いね。
親友が暗い未来を抜け出すヒントをくれましたね
今週はずっと暗い雰囲気なので、少し明るいお話が見れてよかったです
北海道のシャケうまそうでしたね!
研究に没入する万太郎くんに、寿恵子さんが枕を投げそうになるシーンは心臓がひやりとしました
早く言葉にして、お互いに納得して欲しいものです
あまり美味そうに見えない石狩鍋
理由として
キャベツはまだ日本に入ってきたばかり、白菜が全国的に普及するのは日清日露戦争後だからかなりの量の大根が使われていたのかなあ?
豆腐が入っていないのは、冷凍技術がない時代だから豆腐は午前中に購入しておく必要があったからかな?
さすがに海老は当時から贅沢品かな?
あとは、寿恵子さんがハコ入り娘だったからか料理上手くないのでは?椎茸の切り方にセンスが全く感じられないことかな
佑一郎さん達に、教鞭を取っていたのは、時期的にクラーク先生ではなかったようです。ネットで知りました。申し訳ございませんでした。
見ず知らずの子供にちゃんと付き合う佑一郎さん。いい人。「ながの別れ」まだまだアメリカは遠い。札幌農学校のアメリカ人の先生。どうしてもあの人が思い浮かぶ。「ボーイズ・ビー・アンビシャス」財布を見る寿恵子さん、貧困生活の予兆。労働者の苦労を知る佑一郎さん。「教授の言う虫けらが日本をひっくり返す。」「訪ねていく人があるという事は宝じゃ。」佑一郎さん。名言連発。密かに残金の始末と内職探し。寿恵子さん暮らし向きに無関心な万さんに流石に怒りが。果たして?