らんまん

家を飛び出た綾は高知へ / らんまん 第18回

2023/4/26(水)第4週「ササユリ」

あらすじ

万太郎と綾は結婚しろ。そのタキの言葉にショックを受け家を飛び出した綾が向かったのは幸吉のもとでした。しかし幸吉には嫁がいることに、そのとき初めて綾は気がつきました。我に返った綾はその足で高知に向かいました。

万太郎と竹雄は綾を探すために高知まで足を運び、自由民権運動をしている「声明社」の集会場で綾の姿を見つけました。その集会では「声明社」のリーダー・逸馬が国民の自由と権利について演説しているところでした。

逸馬が口にした「雑草は役立たず」という言葉に対して万太郎は思わず異を唱えました。万太郎は演台の上に引き上げられ、逸馬の演説に異を唱えた理由を問い詰められました。万太郎は草花の生命力について演説を始めました。

万太郎の話は自由民権運動の思想と重なり、逸馬や聴衆たちを大いに励ますことになりました。集会の後、万太郎は逸馬に尋ねました。人には自由に生きる権利があるのかと。そして万太郎は逸馬に連れられある場所へと足を運びました。

<<前回17回 | 次回19回>>

第4週 | 第5週 | 第6週 | 第7週 | 第8週
第9週 | 第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

感想

綾ちゃん失恋

幸吉くんが妻帯者という事実がわかり、綾ちゃんはあっという間に失恋。

しかし綾ちゃんの恋心はそれほど本気のものではなかったようででした。

幸吉くんと繰り返し会話を交わすうちに自分の気持ちを恋心と勘違いしただけだったのかもしれません。

だから我に返ったことで恋は終わり。

綾ちゃんが深く落ち込む姿を見るのはつらいなと思っていたのですが、失恋の傷心もなければ、失恋の傷心から立ち直る、などということもなし。

安心しました。

そして綾ちゃんの恋心がその程度のものだったということを竹雄くんが知る機会がありますように。

追記:一つだけ解せないのは幸吉くんが妻帯者であること綾ちゃんがまったく気が付かなかったことです。

繰り返し会っていたにもかかわらず。

同じような疑問を持つ方もいるかもしれません。

そこで、この点について次のような想像をしてみました。

幸吉くんが峰屋で蔵人の仕事をしていた直近のころは、幸吉くんはまだ独身だった。

峰屋での蔵人の仕事が終わり郷里に帰ってから幸吉くんは結婚。

峰屋の外での幸吉くんのプライベートまでは峰屋の知るところではなく、だから当然のことながら綾ちゃんも幸吉くんのプライベートは知らない。

社会保険がない当時、扶養家族の有無などチェックしないでしょうから。

また、幼少期に綾ちゃんのカンザシを拾い、そのまま持ち続けていた幸吉くんは、綾ちゃんに対して何らかの感情を持っていたことは確か。

しかし、お見合いで結婚することになり、それが身分違いの恋をあきらめるきっかけになった。

以上、結婚するまでの幸吉くんの状況を想像してみました。

万太郎くんと逸馬さん

演台に引っ張り上げられた万太郎くんは、草の話をする。

その草の話を自分の演説に巧みに組み込んでしまう逸馬さん。

この二人の演説、息が合っているように見えて実はまったく噛み合っていない。

もしこの場面を大阪の人が演出していたら、間違いなく漫才にしていたところかと。

それはさておき、漫談スレスレの演説によって意気投合したらしい万太郎くんと逸馬さん。

この「意気投合」が次週には大きなトラブルに発展します。

そして、その大きなトラブルは万太郎くんが自分を見つめ直すきっかけに。

本人はまだ気づいていないですが、万太郎くんの人生が動き始める瞬間でした。

「声明社」

逸馬さん率いる自由民権運動の結社「声明社」。

予習レビューでは史実にある「立志社」が実在モデルと思われると記しましたが、そうではなかったようです。

ナレーションでは「立志社」に始まり云々とありました。

なので史実の「立志社」とドラマの中の「声明社」は別物。

逸馬さん率いる「声明社」は架空の存在と考えられます。

よって予習レビューの記述は誤りでした。

Sponsored Link



予習レビュー

今回、ドラマの中に登場する逸馬と「声明社」という自由民権運動の結社の実在モデルは、板垣退助と「立志社」と思われます。

板垣退助は高知出身で、明治維新後に高知藩の大参事を経て下野し、民撰議員設立建白書を政府に提出。

明治7年(1874年)「立志社」を高知で設立。

明治14年(1881年)に「自由党」に改称。

リアル万太郎くんも一時期「自由党」の党員として活動にも関わっていたのだとか。

しかしリアル万太郎くんが志していたのは政治の道ではなく、植物学の道だったので脱退を決意。

ドラマの中では党員になるところまでは描かれないようですが、自由民権運動との関わりがあった史実をベースにしたエピソードが今回描かれるようです。

ちなみにドラマの中の万太郎くんは、逸馬氏の「名もなき民草」という言葉に反発。

草にはすべて名前があり、それを人が知らないだけのことと主張。

そして、それがきっかけとなって草花の生命力を説き始めるのですが、万太郎くんの言葉はそのまま自由民権運動の考え方とシンクロするという展開になるそうです。

<<前回17回 | 次回19回>>

第4週 | 第5週 | 第6週 | 第7週 | 第8週
第9週 | 第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. ばなななち より:

    綾ちゃん、頼るために走ったのに…悲しい恋ですね

    早川さんが声優の宮野さんが演じたのはびっくりしました!
    破天荒というかパワーある演技も最高にいいなあ

    演説のシーンでは万太郎くんの草への熱い気持ちが、早川さんを通じて形を変えて人に通じていくのがワクワクしました

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    追加キャスト発表されましたね
    声優の小野D、高知県枠で出演するんだ
    ハルヒや進撃の巨人や黒執事はよく知らんけど、「宇宙戦艦ヤマト2199」の古代進・ジョジョの承太郎・「おそ松さん」の十四松はよく知っているぞ

  3. 還暦のたつお より:

    幸吉さん、嫁いたんだ。自由民権演説会、思わずクレーム。なんかSMAPの歌を思い出す,期せずして意気投合。早川さんと同道。遂にあの人に会いに行くか?

  4. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様。早速のご返答ありがとうございます。市川崑版「犬神家の一族」では、古館弁護士は、日本新劇界の重鎮、小沢栄太郎さんが演じておられました。皆川さんえらい出世。大人計画の俳優さんって変な人が多いイメージが強かったけど、阿部サダオさんはじめみんなメジャーになっちゃいました。そう言えば星野源さんもここの出身でした。

  5. 名乗る程の者ではございません より:

    還暦のたつお様

    大丈夫ですよ、「犬神家の一族」は29日に後編の放送がありますよ
    もう何回もリメイクされている作品ですが、今回は比較的原作に忠実な展開になると思います(「犬神家の一族」と「砂の器」は原作よりも一回目に映画化された時の微妙にアレンジされた設定を忠実にリメイクされているように見えます、それ以前に原作ではスケキヨは白覆面ではない)が前半は従来の映像化作品とほぼ同じ設定ですので後編から見ても大丈夫ですよ
    古館顧問弁護士役を皆川猿時さんが演じられていますが、現在再放送中の「あまちゃん」出演時とのギャップがスゴイです、「八重の桜」で後に東大総長になられる山川健次郎役でエール大学留学から立派になって帰国した2日後に「あまちゃん」で前髪クネ男役だった勝地涼さんのギャップを思い出しました

コメントを残す