2023/7/21(金)第16週「コオロギラン」
あらすじ
万太郎が植物採集の旅に出ている間、寿恵子は万太郎が旅先から送ってくる植物標本を乾燥させる作業を行ったり、イチから紹介された内職の仕事をして過ごしていました。その間も、万太郎から手紙が送られ続けてきました。
万太郎は生まれてくる子供の名前を旅先で思いつくと、手紙でそのことを知らせてきました。男の子の名前も女の子の名前も、万太郎が思いついた名前はすべて草花ゆかりの名前ばかりでした。
そして月日は流れ季節は秋。寿恵子が無事に女の子を出産しました。寿恵子のお産には、十徳長屋のえいやりんが惜しみなく協力してくれました。そんな中、植物採集の旅に出ていた万太郎も帰宅。万太郎は我が子と初めての対面を果たしました。
そのあくる日、万太郎は娘の名前を決めました。生まれてきた娘のこれから歩む人生の中にあらゆる花が咲きほこるようにとの願いを込めて、万太郎が娘につけた名前。それは「園子(そのこ)」でした。
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感想
「園子」
寿恵子ちゃんが無事に赤ちゃんを出産。
生まれてきた子がこれから歩む人生の中であらゆる花を咲かせてほしいという願いを込めて名前を決めたとのことなので、ブログ主は次のような名前を予想していました。
「百花(ももか)」
またしてもハズレです。(笑)
万太郎くんと寿恵子ちゃんがつけた名前は「園子(そのこ)」。
この名前、実は史実の中のリアル万太郎くんとリアル寿恵子ちゃんの間に生まれた長女の同じ名前です。
そして同じ名前が付けられたことが心配なことが一つ浮かび上がってきました。
史実の中の長女・園子ちゃんは幼くして亡くなっています。
しかも、園子ちゃんが亡くなったころ、リアル万太郎くんは窮地に立たされていました。
ドラマの中の万太郎くんと異なり、リアル万太郎くんは結婚後も実家からの仕送りに頼っていました。
しかしリアル峰屋の経営が悪化し、ついに仕送りができない状態に。
そこでリアル万太郎くんは土佐に帰省。
リアル峰屋の帳簿を確認したところ、たしかに経営は行き詰まっている。
そこでリアル万太郎くんは家業のすべてを、迷惑をかけた番頭さんに譲渡し、リアル万太郎くんは一文なしに。
そんな家財の整理をしているさなかに、リアル園子ちゃん急死の知らせが入ったのだそうです。
非常につらい時期に、さらにつらいことが起きたわけです。
もしドラマの中で度重なる悲劇が描かれるとしたら、見ていて苦しすぎる描写が何日も続くものと思われます。
実際、翌々週には「峰屋の経営危機」と考えられるエピソードがあるらしいことが判明しています。
翌々週、綾ちゃんと竹雄くんが窮地に立たされるのだそうです。
また翌々週のドラマでは、万太郎くん自身も苦しい立場に立たされます。
翌々週の火曜日から8月に入ります。
8月の放送はつらい描写が続くのかもしれません。
「コオロギラン」
十徳長屋に戻った万太郎くんが、新種に違いないと言った小さな植物。
これは「コオロギラン」と思われます。
今週のサブタイトルになっている植物です。
史実では、リアル万太郎くんとリアル大窪さんの共同研究によって「ヤマトグサ」が新種として発表されたのと同じ年。
リアル万太郎くんは高知の横倉山で「コオロギラン」を発見し、その標本をロシアのマキシモヴィッチ博士に送付。
マキシモヴィッチ博士はそれが新種であり学会で発表するとリアル万太郎くんに回答。
しかし、その直後にマキシモヴィッチ博士は急逝。
マキシモヴィッチ博士が亡くなるタイミングもまた、リアル万太郎くんが東京大学への出入りを禁止されるなど受難の日々を送っていたころです。
ドラマの中で万太郎くんは、園子ちゃんのかたわらで「コオロギラン」の標本をひろげていました。
園子ちゃんと「コオロギラン」。
万太郎くんがこれから迎える受難の日々のフラグにしか見えませんでした。
予習レビュー
「私のものになりなさい」
「小学校も出ていない虫ケラ」
ここまで言うかというくらいに万太郎くんを見下した田邊教授。
しかし、田邊教授が虫ケラ呼ばわりした万太郎くんは、その後、大窪さんとの共同研究によって新種の発見者に。
同じころ万太郎くんは植物図鑑を刊行し、その完成度の高さが高評価を受ける。
これら二つの出来事によって万太郎くんは注目の植物学者に。
これだけでも田邊教授の腹の中は煮え繰り返っているかと思います。
虫ケラが次から次へと注目を浴びる成果を出すわけですから。
しかし田邊教授の受難はこれだけでは済みませんでした。
あと一歩で新種の発見者になれるところで、その成果を失ってしまいました。
自分と「虫ケラ」のギャップ、田邊教授の性格から考えたらこれはつらい。
しかし田邊教授と「虫ケラ」のギャップが次週にはさらに拡大するようです。
次週、万太郎くんはまたしてもある発見をすることで、ますます注目を浴びることに。
次週描かれるであろう失意の中の田邊教授は、飛ぶ鳥を落とす勢いの万太郎くんを見て、どんな反応を示すのか。
田邊教授の暗い情念のドラマ、次週あたりにとんでもない展開になりそうな気がしています。
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男の子なら碇
やっぱり神木さんが声優だった「シンエヴァンゲリオン」のラストシーンで28歳の碇シンジくんを連想してしまいますね
初代シンジくん担当の緒方恵美さん、ちむどん視聴やめますとのツイートで話題になりましたが「らんまん」は視聴しているのかなあ?
万さんの、寿恵子さんへの便り。愛情溢れる良い分でしたね。イチさんからの内職の依頼。質屋通いの身には助かる。「自分の体なのに自分の体じゃない。」これは男じゃ分からない。小春ちゃん不憫。「もうお月見かあ。」と思ったら遂に。ススキが風に揺れる音が絶妙な効果音。このBGMモリコーネ氏の音楽みたい。いい所へ万さん帰って来た。立ち合えて良かった、立ち合わなかった私はいまだに妻に怒られる。(27年たってるのに)なんかこのドラマと「モリコーネ 映画が恋した作曲家」は妙にシンクロしている気が。
寿恵子「そうか・・・・・・もうすぐ月見か・・・・・・・。」
何か絵にしたい場面でしたね。
全く関係ない余談です。「モリコーネ 映画が恋した作曲家」これは素晴らしい作品です。60年代からのイタリア映画、70年代からのアメリカ映画の好きな方にはお勧めです、余談終わり。
万太郎「園子・・・・・・・・・この子の人生にありとあらゆる花が咲き誇れるように・・・・・・・・・・。」
女性の名前で「お園」「園子」というのがあるのはそういう意味があるのですね。