2023/8/2(水)第18週「ヒメスミレ」
あらすじ
万太郎は博物館の野田と里中を訪問し田邊を怒らせてしまった経緯を説明。博物館で研究することを許してもらえないかと頼みました。しかし、大学と博物館が協力関係にあることを理由に万太郎の頼みを聞き入れるのは難しいと断りました。
野田と里中は、万太郎の才能を認めている者は他にもいるはずだ言いました。そして、ロシアのマキシモヴィッチ博士は万太郎を高く評価していると励ましました。万太郎が家に帰ると、ある人物から届いた手紙を寿恵子から手渡されました。
その手紙の送り主はマキシモヴィッチ博士でした。手紙の中でマキシモヴィッチ博士はムジナモの論文を絶賛していました。手紙を読み終えた万太郎は、ロシアのマキシモヴィッチ博士のもとに行かせてほしいと寿恵子に頼み込みました。
万太郎の願いを寿恵子は受け入れました。しかし寿恵子は万太郎に言いました。お腹の中の子を十徳長屋で産ませてほしい。ロシアに渡る前に母のまつに会わせてほしい。そして何があっても自分と子供たちを離さないでほしいと。
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感想
野田先生と里中先生
万太郎くんのことを本当は受け入れてあげたい。
しかしそれは出来ない。
万太郎くんの頼みを苦渋の表情を浮かべながら断った野田先生と里中先生の気持ちを考えるとつらい。
野田先生が万太郎くんに言いました。
「君が好きだよ」
野田先生にしてみれば、自分たちが手がけた植物図鑑を見て植物学に憧れ、その道を進んできた万太郎くんは教え子みたいなものです。
しかも教え子の中でも一番可愛い教え子でしょう。
一番可愛い教え子の頼みを受け入れてあげたい。
一番可愛い教え子と一緒に研究ができたらどれほど幸せか。
野田先生も里中先生も、そんなふうに考えたに違いありません。
しかし、博物館と東京大学は協力関係にある。
その協力関係を損ねるわけにはゆかない。
されに、これはブログ主の憶測ですが、野田先生も里中先生も田邊教授がどんな人物なのかよ〜く知っているのでしょう。
万太郎くんの頼みを受け入れようものなら、田邊教授がどんな反応を示すのか。
その結果、博物館と東京大学の協力関係にどのような影響が出るのか。
野田先生と里中先生は誰よりもわかっているのでしょう。
残念ながら野田先生と里中先生は万太郎くんを博物館に受け入れることはできませんでした。
しかし、今後も万太郎くんを励ます恩師としてドラマの中に登場してほしいものです。
マキシモヴィッチ博士
いいことの後には悪いことがある。
しかし悪いことの後にはいいことがあるのも真理。
悪いことの後にいいことがありました。
野田先生と里中先生がおっしゃっていた通り、ロシアのマキシモヴィッチ博士は万太郎くんの論文を絶賛。
万太郎くんが描いた植物画はドイツの雑誌に転載されるのだとか。
野田先生と里中先生から、マキシモヴィッチ博士のもとでの研究を提案されても、腰がひけていた万太郎くん。
しかしマキシモヴィッチ博士からの手紙を受け取り考えが変わったようです。
ロシアへ行こうと腹をくくった模様。
ちなみに史実の中の万太郎くんは、途方に暮れて東京中を歩きまわる中、お茶の水にあるロシア正教のニコライ堂を見てロシア行きを決意。
ニコライ主教に推薦状を書いてもらい、マキシモヴィッチ博士は万太郎くんを迎い入れる気でいたのだとか。
しかし最終的に、リアル万太郎はロシア行きを断念。
ドラマの中の万太郎くんもロシアへ渡ることを断念することになるはずですが、ロシア行き断念のフラグが早くも立ちましたね。
ロシア行き断念のフラグとは今回の最後のカット。
鉢に植えたヒメスミレが枯れてしまうカットです。
万太郎くんの受難はまだまだ続きます。
予習レビュー
田邊教授から東京大学への出入り禁止をくらった万太郎くんは、マキシモヴィッチ博士のもとで研究するためにロシアに渡ることを決意します。
このエピソードは史実にもとずいたものです。
リアル万太郎くんは、ドラマとはやや異なる理由からリアル田邊教授から大学を追い出されたのは前回の本欄で記したとおり。
失意のリアル万太郎くんが東京の街中をさまよい歩いているとき、目に飛び込んできたのがお茶の水にあるニコライ堂でした。
ニコライ堂とはロシア正教の教会で正式名称は「東京復活大聖堂」。
リアル万太郎くんはこのロシア風の建物を見たときに、ロシアに渡ろうと心に決めたのだそうです。
それからのリアル万太郎くんの行動は早かった。
リアル万太郎くんはニコライ堂のニコライ主教を訪問し、マキシモヴィッチ博士への取次を願い出たのだとか。
ニコライ主教はリアル万太郎くんの願いを快諾。
植物学への情熱にあふれている有能な青年にロシアで仕事を与えてやってほしいと、ニコライ主教はマキシモヴィッチ博士に手紙を書いてくれたのだそうです。
その数ヶ月後、ロシアからの返信の手紙がリアル万太郎くんのもとに届きました。
その手紙にはマキシモヴィッチ博士が風邪をこじらせて亡くなったことが記されていました。
ドラマの中でも同様の展開になるのでしょう。
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野田先生、里中先生は直接万太郎くんを助けることはできなかったけれど、少なくとも指針を示すことはできました。
世界は万太郎くんを認めている。
そして今日も、寿惠子ちゃんがオトコマエでした。
あの日純白のドレスで「性根を据えなきゃ!」と覚悟を決めた冒険少女は、健在でした。
実際のところを考えてみると、住むところは?子供たちの生活は?収入は?不透明なことだらけ。
それでも何とかなる、ではなく、なんとかする!という決意なのでしょうね。
寿惠子ちゃんの頭の中には、八犬伝のいろんなフレーズが浮かんでいたのかな。
それでも不安を誘う、最後のしおれたスミレのワンカット。
考えてみたらネットもない時代にロシアのことって分からないわなあ、私がガキの頃にはソ連だったから尚更どんな国かわからなかったしね
知っていたのはモスクワの味がキャッチフレーズだったパルナスのお菓子ぐらい
関西人にしか分からないけどムーミン等の再放送がパルナス製菓提供で「おとぎの国のロ~シアの~♪」というCM曲が頻繁に流れていたので
因みに歌っていたのは中村メイ子さん、「あまちゃん」で大吉さん演じる杉本哲太さんの義母です
筆を幼児にして使いこなす園ちゃん。ただ先の事を考えると、涙。相談する先は博物館。しかし里中先生、野田先生にも立場上どうにもならない。マキシモビッチ博士。国内には力のある味方はいないのか?届いた手紙。♬切手にはロシアの文字♬(名乗る程の者ではございません様。拝借致しました。)「わしロシアに行きたい。」えらい事言いだした。えっ一家で行くの?第二子もここで産む。長屋女性陣の人間力。でも簡単に行けるとは到底思えない。余談です。寿恵子さんの桜飯と「VIVANT」で野崎(阿部寛さん)の作ったお赤飯、どっちが美味しいかな?
万太郎くんって人として何かが欠落している
妊婦と幼児連れてロシアまで
はあ、海路だと何日掛かるの?
シベリア鉄道って出来てたっけ?
少しは海路より早いかもしれないが日数掛かる移動には変わりないぞ、汽車だし
それに極寒じゃないのか?
シベリア鉄道から見る景色って雪さえも凍りつく白い氷原にいる雪に迷うトナカイの哀しい瞳なんだぜ、まあ大瀧詠一さんの「さらばシベリア鉄道」の歌詞引用したんだけどね
「さらばシベリア鉄道」、大瀧詠一さんのアルバム「ロングバケーション」のラストナンバー、「ロングバケーション」LPが擦りきれるぐらい聴いたなあ、太田裕美さんのバージョンも好きだったなあ
結論としては大瀧詠一さんの「ロングバケーション」は今聴いても名作で、太田裕美さんは君と僕の世界観がよく似合うということ
あらすじを読んで過去にしたコメントなので本編を視聴した上で改めて
身重の嫁さんと幼児を思ってロシア行きはないと序盤で語っているのが終盤には行きたいと変わってましたね
同じで高知県出身の漫画家・西原理恵子さんのよく使うワード、散歩歩けば忘れる鳥頭なんだろうかと
寿恵子さんも間違っている、ロシアに住むことが大変なのではなく幼児と乳幼児つれてロシアに行く行程が過酷なこと