らんまん

酒蔵を買収する竹雄と綾 / らんまん 第120回

2023/9/15(金)第24週「ツチトリモチ」

あらすじ

早川逸馬が「山桃」で万太郎に紹介した資産家の青年・永守が、万太郎に申し出ました。万太郎が進めている図鑑の出版費用と植物標本の保管に対して支援を行いたい。貴重な標本の散逸を防ぎたいのだと。

永守の申し出に万太郎と寿恵子は心から驚かされました。そして永守に対して万太郎は言いました。永守が兵役から帰ってくるのを自分は待っている。それまでに図鑑の準備を進め標本は決して散逸させないと。

永守からの申し出で勇気を得た万太郎は、徳永が反対していた熊野での植物採集に向かいました。そして万太郎が戻ってきたころ、竹雄と綾は、静岡・沼津の酒蔵を買い取り、藤丸とともに旅立つことになりました。

一方の万太郎もある決意を固めていました。万太郎は、失われゆく神社の森のすべての植物を描き留め、それを大学に提出するつもりでした。万太郎のその行動は大学に楯突くことを意味していました。

<<前回119回 | 次回121回>>

第24週 | 第25週 | 最終週/第26週
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ
ブギウギ|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

感想

第24週振り返り

今週は火曜日の回にいきなり5年スキップ。

クライマックスに向けたエピソードが始まる週でした。

まずはブログ主の中での「主人公」竹雄くんと綾ちゃんのストーリー。

藤丸くんが酵母菌の研究成果を竹雄くんと綾ちゃんに報告しました。

綾ちゃん、腐造を出して峰屋を廃業に追い込んでしまったことが間違いなくトラウマになっていたはずです。

女子が酒蔵に入ってはいけないと言われていたにもかかわらず、女子の自分が酒造りに先頭に立った。

それが腐造の原因ではないか。

そんなトラウマです。

しかし藤丸くんが酒造りのメカニズムをわかりやすく説明してくれました。

藤丸くんの報告に綾ちゃんは救われたはずです。

そして、その救いが綾ちゃんの今後の新たな冒険のきっかけになるのでしょう。

綾ちゃんとそして竹雄くん、二人にはもう明るい未来しかありません。

そして火曜日から数日にわたって南方熊楠が名前だけの登場。

南方熊楠の登場によって、万太郎くんと徳永教授のギャップが顕在化。

ギャップの顕在化によって、万太郎くんが独自の道を進むフラグが立ちました。

また「巳佐登」の得意客の相島さんが寿恵子ちゃんの「山桃」の得意客に。

そして相島さんが次々といいお客さんを連れてきてくれました。

相島さんが最初に連れてきたのは、前週の最後と今週の冒頭に登場した小林十三。

小林十三は相島さんに関東での鉄道事業に携わってみないかと提案。

これは相島さんが小林十三の提案に乗り、結果として渋谷の地価が高騰した末に、寿恵子ちゃんが「山桃」を売却するフラグ。

そして「山桃」を売却したお金で広大な土地を手に入れ、万太郎くんの夢を寿恵子ちゃんが叶えるお手伝いをする最終週のフラグなのでしょう。

相島さんはまた、永守さんの代理人・早川逸馬を「山桃」に案内しました。

早川逸馬の登場によっても「万太郎くんが独自の道を進むフラグ」が立ちました。

万太郎くんと早川逸馬が再会し何十年ぶりかの会話を通して、万太郎くんは独自の道を進むことへの気持ちがますます強くなってきました。

そして、もともとは相島さんが出資の相談をするはずだった永守さんが、万太郎くんに対してまさかの図鑑出版費用の申し出。

永守さんの申し出を受けるのは先延ばししたものの、この申し出によって万太郎くんの気持ちが固まったようです。

熊野へ行くということは、徳永教授からの厳命を無視することを意味します。

南方熊楠からの手紙、野宮さんからの手紙、早川逸馬との再会、そして永守さんからのまさかの申し出。

これらによって万太郎くんの中の「独自の道」への気持ちは確定。

次週、万太郎くんが新しい道を進むフラグが立ちました。

さて今週は、ドラマの外では『らんまん』から『ブギウギ』へのバトンタッチも行われました。

『らんまん』は残り2週、全10回。

カウントダウンが始まりました。

最終回まで当ブログをよろしくお願いいたします。

Sponsored Link



予習レビュー

今週登場して万太郎くんに対して資金援助を申し出る永守徹青年。

この永守徹青年の実在モデル・池長孟氏という人物は調べれば調べるほど面白い。

ブログ主の中では今週の主役になってしまいそうです。

さて、リアル万太郎くんと池長孟氏は不仲になった末に、昭和16年(1941年)池長孟が買い取った植物標本はリアル万太郎くんの手元に戻ることに。

植物標本を眠らせている間、池長孟氏は何をしていたのか?

池長孟氏は美術品のコレクションを築き続けていました。

植物標本をリアル万太郎くんに返却する3年前の昭和13年(1938年)、収集した南蛮美術コレクションを展示する「池長美術館」が竣工。

昭和15年(1940年)に一般公開を開始し、昭和19年(1944年)まで毎年1回、計5回の展覧会を開催。

しかし終戦を経て昭和23年(1948年)。

「財産税」によって、池長孟氏は持てる財産のほぼすべてを売却して納税にあてることに。

美術館存続は不可能となり、南蛮美術コレクションの散逸を防ぐために美術品は神戸市に引き取られることに。

昭和30年(1955年)死去。

享年65歳。

<<前回119回 | 次回121回>>

第24週 | 第25週 | 最終週/第26週
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ
ブギウギ|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    万竹コンビとかダブル前原とか、このドラマって男✕男の組み合わせの方がいいよなあ

  2. 還暦のたつお より:

    永守さんの援助.熊野行き。熊楠さん出てこなかった。各々の旅立ち、別れ。ラストシーンへのカウントダウン。万さんそう言えば下戸だった。すっかり忘れていた。あれを大学の提出するという事は、やはり大学を辞めるという事だったね。「小さな神様」良い表現だけど切ない。

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    えちなお店に行けば先ずは「待合室」に通されますね、「待合」の名残り
    国営放送朝ドラだからものすごく曖昧に薄めているけど「待合」って現代ならば風営法により管理するお店なんだよね
    だから大学の言うことに素直ではなく国策に反しようとしたり嫁が風俗店経営したりしたら「庇いきれん」となりますわな
    自由人は空翔ける二匹の龍などと言ったりしますか、怪獣が自由に振る舞い通過したらあとは被災地なんだよね、誰かが後始末しなければならない
    ワイは徳永教授の言い分を指示します

コメントを残す