NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『らんまん』
2023年9月18日 〜 9月22日放送
あらすじ
万太郎が大学を辞職
万太郎が大学を辞職することを考え始めました。そのころ万太郎は和歌山の神社の森で採集された「ツチトリモチ」に強い関心を持っていました。
しかし「ツチトリモチ」の研究を続けることは、合祀令への反対を意味し、徳永の方針にも反することだったからです。
寿恵子や子供たちに相談すると家族は揃って万太郎に対して理解を示しました。家族からの理解を得たことで万太郎は大学を辞職する決意を固めました。
りんが差配人を引退
ある日、家主が体調を損ねたことを機にりんが差配人を引退すると宣言。りんは差配人の後継ぎを千歳に託し、千歳はそれを受け入れました。
一方、万太郎が徳永に辞表を提出しました。万太郎の辞表を受け取った徳永は、万葉集の別れの歌の上の句を詠い、万太郎は下の句を詠って徳永に応えました。
万太郎が大学を辞めた直後、新たに東京大学の教授に着任した人物が到着しました。その人物とは祐一郎でした。
関東大震災
明治45年、千歳と虎鉄が結婚しました。万太郎は長く生きてほしいという願いを込めて千歳と名付けたことを、千歳に告げました。
年月は流れ大正12年(1923年)。万太郎が61歳になった年、関東大震災が発生。十徳長屋が今にも崩れそうな中、万太郎は標本を救い出しました。
やがて、方々で火の手が上がりました。十徳長屋から救い出した標本を火の手からどう守るを案じる万太郎に寿恵子が言いました。渋谷に避難しようと。
渋谷の土地の価格が高騰
大地震の発生から数日後。万太郎十徳長屋に戻りました。十徳長屋は半焼し、標本の多くは失われてしまったものの、心配していた虎鉄の無事を確認できました。
一方、火災によって住居を失った130万人もの人々が渋谷に移り住んできました。渋谷に人が増えたことで、渋谷の土地の価格は急騰。
「山桃」の得意客の相島は渋谷の活況と「山桃」の繁盛を喜ぶものの、寿恵子の心は晴れませんでした。
寿恵子が練馬に土地を買う
ある日、寿恵子は百喜と大喜に、郊外に広い土地を探してほしいと頼みました。そのころ寿恵子はある決意を固めていました。
一方で寿恵子は、相島に相談しました。「山桃」を相島に買い取ってほしい。買い取りの見積もりをしてもらえないかと。
相島は寿恵子の頼みを受け入れました。そして「山桃」を売って得た資金によって、寿恵子は練馬に広大な土地を手に入れるのでした。
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今週の展開
121: 9/18(月) 万太郎が大学やめる決意
122: 9/19(火) 万太郎が辞表を提出する
123: 9/20(水) 関東大震災で渋谷に避難
124: 9/21(木) 失われた植物標本と原稿
125: 9/22(金) 寿恵子が大きな決断下す
予習レビュー
関東大震災
時は大正12年(1923年)。
寿恵子ちゃんが待合茶屋を渋谷に開業したのが大正半ばなので、それから4〜5年ほどが経った頃でしょうか。
関東大震災が発生します。
この関東大震災については、リアル万太郎くんの自伝『牧野富太郎自叙伝』の中で面白いエピソードが載っています。
リアル万太郎くんと関東大震災
リアル寿恵子ちゃんが待合を開業したのは渋谷の荒木山、現在の道玄坂を上った先にある円山町あたりのことです。
関東大震災当時、リアル槙野家も渋谷の荒木山で暮らしていました。
大地震が発生したそのとき、リアル万太郎くんは渋谷の荒木山の自宅で植物標本を見ていました。
大きな揺れが始まったとき、リアル万太郎くんは
私はこれに驚くよりもこれを心ゆくまで味わったといった方がよい
そんな受け止め方をして笑っていたのだとか。
リアル万太郎くんは植物だけでなく天変地異にも強い興味を持っていたため、天変地異を身をもって体験するチャンスと考えたのでしょう。
また、後になって地震によって地面が10cm以上も左右に揺れたという話を聞き、それを自分の目で確認しそこねたことを大いに後悔。
もう一度生きているうちにああいう地震に遇えないものかと思っている
と自伝に書き残しています。
関東大震災を経験した人の中で、こんなことを考えたのはリアル万太郎くんだけのことでしょう。
震災後
リアル万太郎くんは震災によって「植物研究雑誌」を焼失。
このことがきっかけになって、植物標本を火災から守るためには郊外で暮らすのが安全であると判断。
震災に2年後に、渋谷から石神井公園の近くに転居しました。
今週、寿恵子ちゃんが震災を機に大きな決断を下すとありますが、万太郎くんの夢を叶えるために郊外に家を構えようと決断するのかもしれません。
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