2023/9/13(水)第24週「ツチトリモチ」
あらすじ
南方熊楠から送られてきた標本の中には、竹の一種・ハチクの花の標本が含まれていました。ハチクは120年に一度だけ開花し、竹は一斉に枯死する。竹が花を咲かせると世の中に異変が起きるとも言われていると万太郎は寿恵子に告げました。
その翌年に日露戦争が勃発。それを機に渋谷には大練兵場が作られました。さらに渋谷は鉄道の開通によって交通の要所の一つとなりました。また日本初の飛行が渋谷で行われ、農村だった渋谷は発展を始めていました。
一方、野宮から万太郎に手紙が届きました。そこには、南方熊楠が合祀令に反対していること。合祀令によって神社の森が次々に失われていることが記されていました。万太郎は野宮からの手紙に心を動かされました。
南方熊楠からの手紙は植物学教室の徳永のもとにも届きました。万太郎は自分にも南方熊楠から手紙が送られてきたことを徳永に告げました。すると徳永は万太郎に命じました。熊楠に深入りしてはならないと。
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感想
ハチクの花
ハチクが花を咲かせると世の中に異変が起きるという言い伝えがある。
その話を聞かされた寿恵子ちゃんは気が付きました。
ハチクの花の標本を包んだ新聞紙がつい先月のものであることを。
寿恵子ちゃんは怖がっていましたが、これは次週のフラグなのかな?
次週、ドラマの中で関東大震災が描かれるので。
それとも、その先に描かれる悲劇へのフラグ?
前回の本欄にも記しましたが・・・
120年に一度だけ花を咲かせるハチクですが、和歌山では2021年にハチクが一斉に開花し、その後は一斉に枯死したのだとか。
なお、南方熊楠がハチクの花の標本をリアル万太郎くんに送ってきたのは120年前のこと。
2021年のハチクの開花は、吉兆なのか凶兆なのか・・・
渋谷と寿恵子ちゃん
ハチクが花を咲かせた翌年に日露戦争が勃発。
それを機に渋谷が大発展を遂げました。
渋谷がにぎわいを見せる中、なぜか寿恵子ちゃんはそのにぎわいに乗らない。
どちらかといえば浮かない顔に近い表情を浮かべていました。
渋谷のにぎわいで「山桃」は大繁盛しているというのに。
ちょっとネタバレになりますが・・・
次週、寿恵子ちゃんは「山桃」を売り払う決断を下します。
「山桃」をライフワークにするつもりは寿恵子ちゃんにはないらしい。
今回、渋谷がにぎやかになっても「山桃」が繁盛しても、決して浮かれない寿恵子ちゃん。
そんな寿恵子ちゃんの姿は、渋谷と「山桃」に見切りをつける次週の寿恵子ちゃんを暗示しているのかもしれません。
今回の寿恵子ちゃんの描写は、これから何かが起きそうな予感でいっぱいでした。
『南方二書』リアル徳永教授に届いた南方熊楠からの二通の書簡
今回のドラマの中で、徳永教授にも南方熊楠から手紙が届いていることが判明。
また、万太郎くんと徳永教授の会話の中で、南方熊楠からの手紙はこれが二通目であるという事実も判明しました。
上記の南方熊楠からの二通の手紙についてはリアルで面白い話があります。
南方熊楠は当初、紀州徳川家の当主、徳川頼倫へ神社合祀令に対する意見書を提出しようと考えていました。
しかしあるきっかけからリアル徳永教授の助力を求めることに。
助力を求めるために、南方熊楠はリアル徳永教授に二通の書簡を送りました。
二通合計で約4000字ほどの長文の書簡だったそうです。
その二通の書簡の原文を民俗学者の柳田國男が保管していました。
柳田國男は、この二通の書簡を『南方二書』というタイトルの出版物にして50部を印刷。
『南方二書』を当時の有識者に配布して南方熊楠の活動を支援したのだそうです。
ところで、リアル徳永教授は協力を約束するものの、実際には具体的な行動を取らなかったのだとか。
またその頃、リアル徳永教授の神社合祀令への対応について、リアル万太郎くんも激しく非難していたという話も残されています。
南方熊楠ファンのブログ主としては、このあたりのことをもっと詳しく見せてほしかったと思うものの、残すところ二週間。
こんなエピソードを描く時間はもうないですね。
予習レビュー
今週、万太郎くんを経済的な困窮から救う永守徹という青年。
ドラマの中で万太郎くんと永守徹という青年の関係が最終的にどうなるのかは不明ですが、リアルでは二人の人間関係はある時期から悪化しています。
人間関係が悪化した主な理由は二つあり、そのうちの一つは膨大な量の植物標本。
リアル永守徹こと池長孟氏は、リアル万太郎くんから買い取った植物標本を整理して、池長植物研究所に展示するつもりでした。
しかしリアル万太郎くんによる植物標本の整理は遅々として進まず。
そこで池長孟氏は植物標本を京都帝国大学に寄贈し、標本の整理を任せようとしたところリアル万太郎くんがこれに猛反発。
寄贈の話は立ち消えとなったものの、寄贈の話がきっかけになりリアル万太郎くんと池長孟氏の二人は不仲に。
人間関係悪化のもう一つの理由。
それは池長孟氏のお母上・しまさんが、リアル万太郎くんの金銭感覚に不信感を持ったこと。
リアル万太郎くんが、池長孟氏の援助によって手に入れた大金を遊びに使ったという噂をしまさんが聞きつけ激怒。
しまさんがリアル万太郎くんとの間に距離を置こうとしたことが、リアル万太郎くんと池長孟氏の不仲につながったとも言われています。
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名乗る程の者ではございません様。茶化してすみません。「二百三高地」、「大日本帝国」どちらも好きです。笠原和夫脚本、舛田利雄監督、特撮監督中野昭慶による渾身の戦争映画。この二作の最大の功労者は脚本の笠原さんです。舛田さんも娯楽映画のベテランとしての力量を発揮していましたが、それでも尚、笠原さんは舛田さんの演出には少し不満があったようです。長くなりそうなのでこれぐらいにしておきます。記憶に間違いなければ、荒井晴彦氏による笠原氏のインタビュー集「昭和の劇」にはかなりキツイ言葉が書いてあった気がしますが、この本ブックオフに売っちゃったので確認できませんでした。ごめんなさい。
海は死にますか~山は死にますか~♬島は買えますか~♬(さださんじゃなくてアルフィーの坂崎さん。良く怒られなかったな。)
寿恵さんの励まし。今一つ反応鈍い万さん。やはり凶兆か?花が咲いた。戦争が勃発。あの人本当に203高地に行ったの?アッ強盗慶太じゃない相島さん。えッ早川さん!野宮さんの所にも熊楠さんから。えらい事頼まれたな。郵便配達の人見間違いじゃなければクールポコ小野さんの相方?まあ国策だから国立大学としては逆らえない。
カッコつけて○○する男がいたんですよ
男は黙って
臼担当のせんちゃん出演でクールポコが二人コンプリート
日露戦争、二百三高地
大好きな映画「二百三高地」思い出すなあ、「坂の上の雲」はなんか偏り過ぎてあまり好きではないけど
明治の世もそろそろ終わりか