2023/10/18(水)第3週「桃色争議や!」
あらすじ
大和礼子が新しい演出の指導を始めました。それは舞台の上で劇団員が肩を組んで一列に並び、足を交互にあげる「ラインダンス」と呼ばれるものでした。初めての演出に誰もが困惑するものの、礼子は絶対にやり遂げたいと考えていました。
そんな中、桜庭和希が劇団をやめると言い出しました。家の事情でやめると打ち明ける和希を、リリー白川は問い詰めました。その日の夜、和希がやめると言い出したことを、スズ子はツヤと梅吉たちに相談しました。
その翌日、スズ子は和希に言いました。自分には才能はないが踊りが好きだ。一緒に後輩に抜かれよう。そしていつか一緒に見返してやろうと。スズ子と和希のやり取りを聞いた礼子は二人を追い詰めたことを詫びました。
礼子は続けて言いました。この場所を楽しい場所にしたい。やめてほしくないと。これを機に団員たちの心は一つになることができました。同じころ、梅丸の社長・大熊は賃金削減と人員削減する決断を下していました。
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感想
大和礼子の悪循環
次回のレビューで演出を任されて以来、いつになく厳しかった大和礼子。
演出に大抜擢されて肩に力が入りすぎていたようです。
ラインダンスという新しい試みをやり遂げようとして、なおさらのこと肩に力が入ってしまったのかな。
新しい試みというのは、多くの人はそんなこと出来るわけがないという反応を示すもの。
今回の前半で描かれた、あまりにも下手すぎるラインダンスの稽古姿。
こんな変なダンス、本当にできるものなのかと誰もが疑心暗鬼におちいっているのが見え隠れしていました。
そんな反応を見て大和礼子は余計に焦ったものと思われます。
焦れば焦るほど稽古は厳しくなる。
演出に大抜擢された大チャンス、新しい試みを成功させたい。
その焦りが劇団員たちを追い詰める。
追い詰められた劇団員たちは、一糸乱れぬパフォーマンスを求められながらも心がバラバラ。
いつだったから大和礼子が厳しすぎることに対して橘アオイが不安を口にしていましたが、その不安が的中してしまいました。
そんな悪循環に大和礼子が気がついたきっかけが和希ちゃんの退団騒動でした。
和希ちゃんの退団騒動
家の事情を言い訳にして退団すると言った和希ちゃんに対して、リリーが鋭い一言。
自分から逃げてるだけ。
自分から逃げてるだけなことを誰よりもよく知っているのは和希ちゃん自身。
そんな弱い自分から目をそらしたくて「家の事情」が退団の理由なのだと自分に信じ込ませようとしたのでしょう。
才能のない自分から逃げ出したいけど踊ることは好きでやめたくない。
この和希ちゃんのジレンマに理解を示す梅吉さん。
泥酔しながらもいつになく鋭いことを言う梅吉さん、まるで和希ちゃんの気持ちを代弁しているようでした。
というか、梅吉さんの描写によって和希ちゃんの気持ちを間接的に表現すると言う狙いがあったのでしょうが・・・
自分から逃げたい、でも踊りはやめたくない。
和希ちゃんのこの気持ちを、スズ子ちゃんがはっきりとした言葉で口に出しました。
自分にも才能がないが、踊りが好きだと。
続けてスズ子ちゃんが言った言葉が胸に刺さりました。
一緒に後輩に追い抜かれ、一緒に見返そう。
このスズ子ちゃんの言葉、どうやら和希ちゃんの胸にも刺さったらしい。
和希ちゃんは劇団に残ることにしました。
しかし、大熊社長が賃金削減と人員削減の決断を下しました。
ようやく心が一つになった劇団員たちの知らないところで。
林部長
林部長が今回も優しい!
スズ子ちゃんと和希ちゃんが感情を吐露する姿を陰から見守る林部長の眼差しの暖かいことと言ったら・・・
林部長は劇団員たちの技と心の成長を信じています。
そして、劇団員たちはこれからもっと伸びる。
次回作のレビューは成功間違いなし!
そう林部長が確信したその直後の賃金削減と人員削減の通告。
言葉を失う林部長の表情、痛々しいほどでした。
次回以降、しばらくの間、つらい場面が続くことになりそうです。
予習レビューと史実のリアルエピソード
笠置シヅ子さんが劇団に入団した翌年の昭和3年(1928年)。
松竹楽劇部は東京に進出し東京松竹楽劇部が発足。
その年の暮れに東京松竹楽劇部の旗揚げ公演が行われ、笠置シヅ子さんは「西の応援組」として出演し初の上京を果たしました。
このときドラマの中の大和礼子あるいは橘アオイの実在モデルと思われる水の江瀧子に出会っています。
また昭和6年(1931年)には東京劇場での公演に出演。
その当時に活躍していた笠置シヅ子さんの後輩の一人が秋月恵美子さん。
秋月恵美子さんは男役のトップスターとして活躍しタップダンスの名手としても知られていました。
ドラマの中の秋山美月の実在モデルが秋月恵美子さんであると思われます。
また同じころ、笠置シヅ子さんが上京した際には、東京公演で上京してきている宝塚の人々とたびたび鉢合わせしました。
宝塚には不合格にされたという思い。
また松竹の団員たちとは比較にならないほどの立派な宿に泊まっていることへのやっかみ。
そんな感情が入り混じり、笠置シヅ子さんは宿の外から宝塚の団員たちにちょっかいを出したのだとか。
そんな笠置シヅ子さんを面白がったのが宝塚の橘薫さん。
橘薫さんは宝塚を退団後はシャンソン歌手としてデビューし、笠置シヅ子さんとも深い交流があありました。
これはブログ主の予想ですが、ドラマの中の橘アオイの実在モデルは橘薫さん。
ドラマの中の橘アオイは梅丸を退団することになるのですが、後半でシャンソン歌手として再登場するのでないかと考えています。
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「虹を織る」で、紺野美沙子一人、ラインダンスで足が上がっていなかったのを
思い出した。今日は練習段階でみんなよく足が上がっていた。
やはり桜庭さん辞めるの?辞めるのも勇気?梅吉さんここで本音、でもツヤさんのせいのするのはいささか筋違い。大和さん、鈴子さんの方向性を示唆。本音のぶつけ合い「二人で抜かれよ。」良い台詞。大和さんの告白。これでまとまれば良いけど。今回は名台詞連発。ただ大熊社長の思いっきり不穏な発言。果たして。
せっかくみんながまとまり始めたのに人員削減に賃金削減だとお、小林~!💢
あっ、小林じゃないか
ワイにとっては升さんといえばドラマ「おじさまとネコ」で神田(演じたのは草刈さん)の親友だった小林役
桜庭さんと似たような髪型をした伊原さんの後輩の女性たちは集団ダンスで今年世界をあっと言わせたよ、アバンギャルディ
紅白歌合戦でコラボ出演ありなら絶対見るわ、岩崎宏美さんもしくは渡辺真知子さんとのコラボなら
雨降って地固まる。落ちこぼれ同士が、何で続けるのか、好きだから。
それでいいんじゃない。
今週は気分展開の楽しい歌声。今は無理だけど、これが武器になるとは。
本人も想像できなかったことが大和さんには見えた。
と、そこえ終わればよかったのに。
帝国歌劇団
かってゲームにはまっていた頃によくプレイしてましたわ、サクラ大戦
ブギウギ見ていたら思い出しましたわ
今から思えば何がおもしろかったのだろうかと(けど主題歌は今でも好きだわ)、加えてプレステよりもセガサターン派だった自身のマイナー志向に我ながらあきれますわ