2023/10/19(木)第3週「桃色争議や!」
あらすじ
世界恐慌の影響を受けて「梅丸少女歌劇団」を運営する「梅丸」は苦しい経営状況にありました。そんな中で「梅丸少女歌劇団」の劇団員の賃金と人員の削減が決定。スズ子たちの賃金は三分の二に削減され、一部の楽団員たちが解雇されました。
賃金削減によって桜庭和希は退団を余儀なくされてしまいました。一方、大和礼子と橘アオイは会社の経営陣との話し合いを求める嘆願書を提出。礼子とアオイは、賃金と人員削減の見直しを求めるつもりでした。
しかし嘆願書は受理されず礼子率いる劇団員たちは会社と激しく対立。劇団員と会社が対立する様子は新聞でも報道され「桃色争議」と呼ばれる争議に発展しました。そんな中、梅丸の社員がスズ子に対して、労働争議からの離脱を条件に一時金支給を提案しました。
一時金を提案されたのはスズ子だけではありませんでした。一時金によって劇団員たちを分断しようとする会社の対応に礼子は怒り、ストライキを口にしました。しかし客のことを考えるべきだとアオイはストライキに猛反対しました。
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感想
今週のお題「桃色争議」が始まり物語の流れが一気に加速しました。
和希ちゃん
前回、劇団を退団することを撤回した和希ちゃんが、退団したくないのに退団を余儀なくされることに。
和希ちゃんは踊りが好きで劇団にいたけれど、劇団にいた理由の半分は給料。
しかし従来の給料でも足りなかったらしい。
だから賃金が三分の二にされてしまったら、それは痛い。
せっかく自分から逃げないと決めたのに。
今は後輩に追い抜かれても後から見返してやろうと決めたのに。
お金のことだけが理由で退団することになり、どれほど悔しかったことか。
大和礼子は必ず戻ってきてもらうとは言ったけれど。
それはさておき一つだけ心配なことが。
世界恐慌の影響で景気が悪化する中、和希ちゃんは再就職先が見つかるのかな?
仮に再就職先が見つかったとしても、その職場でもらえる給料は劇団からの給料よりも高くなるのか。
さらに、再就職先の職場環境が劣悪でないのか。
そういった点が心配です。
ただしリアルの劇団は、賃金が不払いの場合もあり、楽屋は不潔極まりなく、提供される食事も十分とはいえない。
そんな環境だったらしい。
もし梅丸少女歌劇団もそんな環境なら、再就職さえできれば和希ちゃんは今よりは安泰。
踊りへの夢だけは失ってしまいますが。
梅丸の社員
はな湯にやってきてスズ子ちゃんに対して一時金の支給を提案した梅丸の社員の男性。
スズ子ちゃんに提案を距離されるといきなり態度を豹変させ、それまで紳士的な振る舞いから一転して悪役のようになってしまいましたが。
梅丸の社員の男性が言ったこともあながち嘘ではないかと。
スズ子ちゃんは梅丸の将来にとって重要な存在と言ったことも本当。
劇団員たちの職場環境を守るために、自分も真剣にやっているのだと言ったことも本当。
あの男性も男性なりに、与えられたポジションで必死になっているのでしょう。
悪役みたいになってしまってちょっとばかり気の毒、そんな気がしました。
二人のトップスター
ストライキをやるしかないと宣言する大和礼子。
ストライキに真っ向から反対する橘アオイ。
二人のトップスターが正反対の意思を表示するところで今回は終わりました。
ストライキをやるしかないと宣言する大和礼子は梅丸の劇団員たちを守ろうとする。
ストライキに真っ向から反対する橘アオイは梅丸のお客さんを裏切りたくない。
考え方は正反対でも、目指す正義も異なっている。
しかし一つの点で二人の考えは共通しています。
大和礼子は、会社よりも劇団員。
橘アオイは、会社よりもお客さん。
会社という共通の仮想敵を持っていることで、二人のトップスターが決して対立することがないのが安心材料です。
もしどちらかが会社からの一時金という懐柔策に乗っていたら。
二人のトップスターは激しく対立し、劇団員たちも二つに分断されてしまったかも。
目指す正義は違うけれど、仮想敵は共通している二人のトップスター、これからどこに向かって行くのでしょうか。
予習レビューと史実のリアルエピソード
今週のサブタイトルになっている「桃色争議」が起こったのは昭和8年(1933年)6月。
その4年前、昭和4年(1929年)の世界恐慌により松竹の経営も大打撃を受けていました。
そこで松竹は、昭和7年(1932年)に浅草の映画活弁士などの解雇や減給を実施。
そして昭和8年(1933年)には少女歌劇部に対しても全部員の減給を通告。
会社の通告を受け入れられない少女歌劇部員たちは、呼び集めた新聞記者たちを前にして会社の通告への絶対反対を宣言。
呼び集められた新聞記者たちは、この騒動を「桃色争議」と名付けて報道。
それが「桃色争議」の名称の由来です。
ドラマの中で「桃色争議」を主導するのは大和礼子。
史実の中で「桃色争議」を主導したのは東京松竹楽劇部の水の江瀧子さんでした。
水の江瀧子さんは東京の少女部員たちを引き連れ、神奈川県湯河原の温泉宿に立てこもり会社に対する抗議活動を実施。
これに、大阪の人気スター・飛鳥明子さんが賛同。
大阪の少女部員たちを引き連れ、高野山に立てこもりました。
ドラマの中では大和礼子らとともに鈴子ちゃんは山寺に立てこもりますが、史実では東京と大阪で別々の動きがあったようです。
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見返したる!の後に真っ先にかけ寄った橘さんを見て今作の推しが決まりました
仲間がいないと仕事にならない、お客さんがいないと仕事にならない
どちらも正しいと思うので、うーんという状態です…
歌劇のシーンでハッピーな気持ちに早くなりたいです!
裏切りの股野、でも背に腹は。
JRになってからほとんどなくなったけど国鉄時代はしょっちゅうストライキやっていたなあ、学校休みかもと期待していた国鉄通学だったワイ
部活には走ってこいと言いやがった顧問
だったらこっちも掟破りの逆ストライキじゃあとほざいていたワイも含めたボンクラ部員ども
まあ、大概は当日朝にストライキ回避されていたけどね
芸事に従事する女性というと、すぐに「桃色」と名付けるのは何でだろうね。
別に組合を結成したわけではないので官憲は介入しないのが幸い。まあその分
団結力は弱いのだが。会社側にも林部長のように味方になってくれる人も
いるので、最後は落ち着くところに落ち着くのでしょうが。
しかし早い展開ですね。この後、次週再来週とめまぐるしい展開になるのだが。