2024/2/15(木)第20週「ワテかて必死や」
あらすじ
靴磨きの少年・達彦の母親はタイ子でした。スズ子はタイ子に声をかけるものの、タイ子はスズ子と会うことを拒みました。そんな中、スズ子は達彦に靴磨きをしてもらいながらタイ子の近況を聞かされました。
タイ子は戦争で夫を亡くした上に病気で、達彦の靴磨きによって生計を立てていました。それを知ったスズ子はタイ子をどのように助けられるのかを、おミネに相談。おミネは夜の女たちに声をかけ達彦に仕事を与えました。
おミネの協力により、達彦はいつもより多くのお金を稼ぐことができました。しかしタイ子は、達彦が自力で稼いだことを疑いました。そしてタイ子はそのお金を返してくるように達彦に告げました。
その様子を見ていたスズ子は、タイ子と達彦の住む家に乗り込み、タイ子と過ごした子供時代の思い出話をまくし立てました。スズ子は子供時代のことをタイ子に思い出させるつもりでしたが、子供時代の思い出がタイ子を傷つけてしまうのでした。
第25週
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感想
おミネさん
おミネさんが頼もしい。
今週の月曜日の回でおミネさんがスズ子ちゃんの楽屋に乗り込んできた目的。
それは雑誌の記事への抗議でしたが、抗議の動機は個人的な怒りではなく、仲間たちを思っての怒りでした。
そんな情に厚い人だけに味方につけると実に頼もしい。
タイ子ちゃんを助けたいというスズ子ちゃんからの相談におミネさんは応えてくれました。
夜の女たちの靴磨きの仕事を達彦くんにまわしてあげるとは。
おミネさん、やっぱり優しい人だったんだ。
それに加えて、達彦くんからお金を巻き上げた少年たちまでおミネさんは追っ払ってしまう。
子供に対しては効きすぎだろうと心配になるほどの脅し文句で。
二人の悪ガキもおミネさんの前ではビビってはいましたが、そのあとは懲りる様子もなく。
あの二人の悪ガキには恫喝に近いくらいのおミネさんの脅し文句がちょうどいいのかな?
さて、いつの間にか頼もしい存在になったおミネさん。
もしかすると今日が最後の登場になるかもしれません。
次回以降、おミネさんが登場しそうな場面がなさそうなので。
せめてあと一回、おミネさんの見せ場があって欲しいものです。
お節介焼き
スズ子ちゃんが子供時代以来、久しぶりに「お節介焼き」をやらかしました。
子供時代のスズ子ちゃんの「お節介焼き」のときも相手はタイ子ちゃんでした。
子供時代、タイ子ちゃんに好きな人がいることを知ったスズ子ちゃんは、義理を返したい一心から前のめりの行動によってタイ子ちゃんを失恋させてしまいました。
あのときと同じことをやってしまったことをスズ子ちゃんも気がついたのかな?
スズ子ちゃんはタイ子ちゃんとの関係を修復させたい一心から子供時代のことをまくしたてました。
タイ子ちゃんが昔の思い出にどのような感情を抱いているかも考えずに。
タイ子ちゃんに限らず、今の境遇が不幸であるほど昔の美しい思い出は思い出したくない思い出になります。
今の不幸な境遇が余計に身にしみるので。
スズ子ちゃんが昔のことをまくし立てたのは、タイ子ちゃんにとっては傷に塩を塗り込まれるようなことではないのか。
タイ子ちゃん、余計に傷ついてしまったかも。
最後にスズ子ちゃんが「しまった」という表情を浮かべましたが、スズ子ちゃん、やりすぎだったことに気がついたか。
しかし子供時代、スズ子ちゃんの「お節介焼き」は、タイ子ちゃんとの関係が悪化するどころか、タイ子ちゃんとの関係をより強固なものにしました。
今回の「お節介焼き」もまた、結果としてタイ子ちゃんとの関係の修復に寄与することになるのかな?
ちょっとネタバレになりますが、体調が回復したらしい元気そうなタイ子ちゃんが、スズ子ちゃんの家を訪問する場面のビジュアルが発表されています。
その場面にたどり着くまでのプロセスをこれから楽しみたいと思います。
達彦くん
達彦くんという登場人物の作劇上の存在理由は、スズ子ちゃんとタイ子ちゃんを再会させることにあります。
そういう意味では達彦くんのドラマの中での役割は終わりです。
しかし達彦くん、あまりにも存在感がありすぎる。
あと十年もすればかなりの好青年に成長することは間違いなし。
タイ子ちゃんにとっても今よりさらに頼れる存在に。
タイ子ちゃんと達彦くんの親子のドラマをもっと見たいような気もしますが、本作の放送期間は残すところ一ヶ月半。
達彦くんのその後が見れないのがかえすがえすも残念です。
予習レビューと史実のリアルエピソード
「ラクチョウのお時」
ドラマの中に登場する「ラクチョウのおミネ」のような夜の女を取り仕切る立場の女性の中で最も有名なのは「ラクチョウのお時」こと西田時子さんです。
「ラクチョウのお時」は夜の女になるまで、夜の女をやめて以降のことが記録に残されています。
それら記録は、夜の女たちを理解するため貴重な資料とされています。
「ラクチョウのお時」の経歴は次のとおりです。
昭和3年(1928年)東京市本郷区(のちの東京都文京区本郷)生まれ。
飯田橋の旧制女子商業学校に在学中に女子挺身隊員として工場に勤務。
昭和20年(1945年)本郷の空襲により生家は全焼し両親や姉妹が生死不明のまま離別。
終戦後、ミカンやタバコなどのヤミ売りを行いながら、廃墟になっていた有楽町の日劇地下を定宿にして生活する。
昭和21年(1946年)有楽町界隈の夜の女を仕切っていた「夜嵐あけみ」の妹分になり、自身もまた夜の女となり有楽町駅付近のガード下に立つ。
昭和22年(1947年)NHKの取材を受けた音声が放送されると、夜嵐あけみから「仲間内のことをシロウトに話した」リンチを受け有楽町から失踪。
同年7月、千葉県の下駄の鼻緒の製造会社に就職。
就職がきっかけとなり取材が増えメディア露出が急増した結果、鼻緒の製造会社の退職を余儀なくされる。
第25週
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タイ子さんの心、ほぐれるかなあ。ミネ子さんに相談。頼りになるなあ。かたくななタイ子さん。幼い日の片思い。そういう事もあったなあ。タイ子さんいつの間にか大阪弁に戻っている。まあどう解決するのかな。朝イチゲストはミネ子さんとタイ子さん。
お陰様で、今、NHK+ で『あさイチ』でお2人を視ています😃! ありがとうございます。(興味のある方は、NHK+ であと1週間、この番組を無料で視聴できます!)
達彦君、生きるために必死。まっとうな仕事か言ってられない。
日本を元気にする歌なのに、なまじ身近であるだけに落ち込んでしまう。
100人が100人ともに喜ばれると言うことはないという。
でも、本音をさらけ出すことで開ける物もある。