2024/5/1(水)第5週「朝雨は女の腕まくり?」
あらすじ
穂高が「共亜事件」にかかわる弁護士たちを寅子に紹介。その会合で穂高は、調書の誤りを軸にして直言の無罪を主張する方針にすることを提案し、その場に集まっている面々を驚かせました。
その会合で寅子は帝都新聞の記者の竹中と遭遇。直言のことを記事にて欲しいと頼み込む寅子に対して、竹中は危ないことはするなと忠告しました。しかし、他の記者が寅子の話に興味を持ち、寅子を取材し記事にしました。
その直後から、怪しい男たちが寅子と花岡に接近し始めました。その怪しい男たちにからまれた寅子を救ったのは、寅子に忠告をした竹中でした。竹中は再び寅子に忠告しました。内閣を総辞職に追い込むためにこの事件は起きているのだと。
昭和11年(1936年)1月、第一回公判が開かれました。直言は証言を覆すつもりはありませんでした。しかし公判が始まった直後に、寅子が暴漢に襲われたらしいことを知った直言は激しく動揺。そんな中、直言は公判に挑むのでした。
第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
虎に翼|感想あらすじネタバレトップページ
感想
安定の「感じの悪い記者キャラ」だった竹中記者
またしても登場した竹中記者はトラちゃんのことを子供扱い。
父のことを記事にしてほしいというトラちゃんの頼みを一蹴した上で、クビを突っ込むなと忠告しました。
ここまでは、安定の「感じの悪い記者キャラ」。
前作にも登場して主人公やその周辺の人々につきまとい続けた記者と同じポジションです。
仕事の中身は本作の竹中さんの方が比較にならないほど高そうですが・・・
さて、安定の「感じの悪い記者キャラ」の竹中さんが、その安定感を一瞬にして壊しました。
竹中さんが忠告したとおりトラちゃんは怪しい男に尾行されることに。
そしてトラちゃんがその男たちに襲われかかったそのとき、トラちゃんを助けたのはまさかの竹中さんでした。
そのときも竹中さんは口の聞き方だけは「感じの悪い記者キャラ」でした。
再び上から目線でトラちゃんに忠告したりもしました。
しかしその一方で竹中さんは巨悪と戦っていることも暗示されました。
そして巨悪によって世の中がおかしい方向に進みつつあることを嘆く竹中さんの言葉は、数週間のうちに始まる今よりも深い悲劇のフラグのような気がしてなりません。
直言さん
前回、調書に記された直言さんの証言の内容におかしな点があることをトラちゃんたちに見破られてしまった直言さん。
それでも直言さんは証言を撤回する意思は示しませんでした。
憔悴しきって食べる気力すらないのに、その点だけは頑として曲げない直言さん。
直言さんが証言をくつがえそうとしない理由が見えてきました。
直言さん、心を恐怖に支配されているらしい。
しかし自分自身の恐怖よりももっと恐ろしいことが起きているらしいことを直言さんは知りました。
トラちゃんが何者かに襲われたらしいと知った直言さん。
娘が危機的な状況に遭遇した事実は、自分自身が経験した恐怖よりも父親として恐ろしいはずです。
次回あたり直言さんは考えをひるがえすのかな?
桂場さんと因縁の再会
トラちゃんが法律の世界に興味を持つようになったそもそものきっかけを作った桂場さん。
そして、はるさんを激怒させたことでトラちゃんの名律大学進学を認めるきっかけとなった桂場さん。
そんな桂場さんと、トラちゃんとはるさんが因縁の再会。
トラちゃんの人生の転機を二つも作ってきた桂場さんが、今度はトラちゃんのお父さんの窮地の場面で登場です。
ところで、これまでの桂場さんの登場の仕方はいつも面白おかしく演出されていました。
しかし今回は、シリアスな場面での桂場さんの登場、シリアスな状況でのトラちゃんと桂場さんの再会。
はるさん、桂場さんの顔を覚えているらしい。
桂場さんをやっつけてしまった過去を持つはるさん、判事が桂場さんと知ってどんな気持ちだったのかな?
一方、桂場さんは私情を仕事に持ち込まないタイプの人物なので安心感があります。
はるさんからやっつけられたことなど自分の仕事とは無関係と考えているはず。
しかし、公判が始まる前には先輩らしき男性から、桂場さんは判事生命をあやうくする仕事になるかもしれないとまで言われていました。
はるさんに対する私情は皆無ながらも、自分の立場を危うくしかねない今回の仕事に対しても、桂場さんは私情を一切さしはさまない仕事ぶりを見せてくれるのでしょうか。
予習レビューと史実のリアルエピソード
「共亜事件」のモデル「帝人事件」のその後
16名もが起訴され、ときの内閣が総辞職にまで追い込まれた「帝人事件」でしたが、起訴された16名全員が最終的に無罪となりました。
一連の捜査の中で分かったのは、合法的な商行為の株売買があったという事実だけ。
賄賂に使われたと疑惑の対象となった帝人株1300株は、事件が発生する前から大金庫の中に保管されたままでした。
そして裁判所は贈収賄の事実はなかった、犯罪行為は存在しなかったと判断したのです。
ときの内閣が総辞職にまで追い込まれながらも、結果として犯罪の痕跡が皆無だったというこの事件。
なぜ、このような騒動が発生した理由について様々な憶測がささやかれました。
それら憶測の中でも有力な説と言われているのは、総辞職した斎藤内閣に恨みを持っていた平沼騏一郎という人物による、内閣を倒すための謀略という説です。
平沼騏一郎は、暗殺された犬養毅の後継内閣総理大臣のポストを狙っていました。
しかし、西園寺公望に邪魔をされた上に、枢密院議長昇格の機会も西園寺公望につぶされていました。
西園寺公望は、犬養毅の後継内閣総理大臣にはファッショに近い者は絶対に不可としていました。
平沼騏一郎は、西園寺公望からファッショに近い者と断定されていたのです。
平沼騏一郎を退けた西園寺公望は海軍大将の斎藤実を次期首相として奏請。
西園寺公望が奏請した斎藤実内閣が、「帝人事件」によって総辞職に追い込まれることになりました。
第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週
虎に翼|感想あらすじネタバレトップページ
突然横入りごめんなさい
毎日録画で見ているのでオープニングは飛ばしてます。
今日の数秒間で思わずキャスト確かめました❣️
なんかずいぶん久しぶりに見ました、光の国の方💖
因みに、彼のファンです
「法は正しい者」歴戦の弁護士達の前で堂々と。竹中記者意外にいい奴?事件の背景、現代にも通じる?桂場氏が本件の判事?扇子のプレッシャー。罪状認否、娘の受難を知った父は?