本放送:2021年11月30日(火)
再放送:2024年12月17日(火)
第5週「1946−1948」

あらすじ

千吉は、るいを雉真家の養子にして再婚するよう安子にすすめました。そのやりとりを見るに見かねた勇は、安子を助けることにしました。勇は、翌朝早く、るいを連れて岡山から離れるように安子を促しました。

そして翌日。夜明け前に雉真家を出た安子は、始発の汽車に乗って大阪へと向かいました。大阪にやって来た安子は、かつて稔が暮らしていた「おぐら荘」に足を運びました。安子とるいは大家のはからいで一室を貸してもらうことになりました。

安子は、大阪でお菓子をつくって生計を立てようと考えていました。しかし、お菓子の材料は安子にはあまりにも高く手が出ませんでした。そこで、比較的安いさつま芋を大量に買い、芋飴を作ろうと思い立ちました。

安子は試行錯誤を繰り返した末に、ようやく芋飴を完成しました。しかし芋飴は安子が思ったようには売れませんでした。不安に駆られながら毎日のように芋飴を売り歩く安子は、民家から聞こえてくる英語の歌に思わず足を止めるのでした。

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予習レビュー

前回では、美都里さんが千吉さんに対して、安子ちゃんを追い出すように迫ったところまでが描かれるようです。

そんな美都里さんの求めに対して千吉さんがどのように応じるのかが気になっていたのですが・・・

千吉さんは安子ちゃんに再婚をすすめます。

ただし、るいちゃんは雉真家に置いたまま、です。

最愛の息子が遺した孫娘だけ自分の手元に置いておきたい。

そんな美都里さんの気持ちもわからないではないですが、安子ちゃんとしても初恋の人にして最愛の夫との間に生まれた愛娘を手放すわけにはゆきません。

そんな中、勇くんが再び男前の姿を見せてくれます。

安子ちゃんが岡山を離れるのを勇くんは手伝うのだとか。

まだ詳細は明らかになっていませんが、雉真家のご両親の目を盗んでの逃避行となるのでしょうか。

少年時代の勇くんは、ちょっとばかりすべったキャラでしたが、安子ちゃんと稔くんの仲を取り持つあたりから、本作の中で最も泣かせるヒーローに成長しました。

勇くんの活躍をこれからも見せて欲しいと切に願います。

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感想

三代にわたる壮大なドラマが始まる瞬間

雉真家にいても地獄の安子ちゃん、雉真家を出ても天国とはゆきませんでした。

大阪に行って芋飴を売り始めても、最初のうちはそう簡単には売れないのだろうとは思っていました。

『まんぷく』の萬平さんの全ての商売が最初は苦難続きだったように。

しかし、安子ちゃんの大阪での受難はブログ主の想像を大きく超えていました。

こんなに大変な目に遭うとは!

そんな中で出会った『カムカム英語』。

安子ちゃんはまだそれが『カムカム英語』であることを知りません。

しかし『カムカム英語』は本作のタイトルにもなっている番組名です。

安子ちゃんと『カムカム英語』との出会いが、この先で安子ちゃん、そしてるいちゃんやひなたちゃんの人生にどのような影響を与えることになるのか。

そのあたりのことはまだ一切伏せられています。

しかし、三代にわたる壮大なドラマが始まる瞬間を見たような気がしました。

勇くんは今日も安定の男前

勇くんは今日も安定の男前でした。

安子ちゃんをそっと逃してあげるだけでなく、そのことをきちんと両親に説明し理解を求める姿にしびれました。

さらにさらに・・・

警察に通報すると言い出す美都里さんを、厳しい言葉で制止する勇くん!

その時、千吉さんはうつむいていました。

自分が言うべき言葉を勇くんに言わせてしまった。

千吉さんはそんなふうに考えていたのでしょうか。

勇くん、雉真家の当主としての風格を備え始めて来ました。

千吉さんもそのことを認め始めたのではないかと思います。

さて、雉真家を立ち去ってゆく安子ちゃんに、勇くんは言いました。

「俺がおめえをもろてやる」

これは勇くんの「告白」なのかもしれません。

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