2025/2/25(火)第21週「米田家の呪い」
あらすじ
神戸に来た永吉が聖人と大げんかを始めました。聖人の進学のために貯めた金を使い込んでしまった過去をめぐって、永吉と聖人が言い争いを始めたのです。聖人に腹を立てた永吉は佳代とともに結のアパートに泊まることにしました。
その日の夜、結は久しぶりに永吉と酒を飲むものの、永吉は以前よりも酒を飲めなくなっていました。永吉は先に眠り、佳代と二人きりになった結は尋ねました。聖人の進学のために貯めたお金を永吉が使ってしまったことの真相を聞かせてほしいと。
結に尋ねられるものの佳代は答えることを拒みました。佳代は永吉から固く口止めされていたのです。後日、結は改めて佳代と向き合い、今の聖人ならどのようなこともで受け止められるだろうと佳代を説得しました。
永吉が聖人の学費を何に使ったのかをついに佳代から聞き出すことが出来た結は、その足で聖人のもとに足を運びました。そして、永吉のお金の使い道を佳代から聞いたこと。それは米田家の呪いのためだということを結は聖人に語り始めました。
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感想
今週のサブタイトルは「米田家の呪い」ですが、ついに米田家の呪いに踏み込んできました。
米田家の呪い故に何があったのかは次回までおあずけになりましたが・・・
聖人さんと永吉さんの関係
前回、聖人さんと永吉さんの間で久しぶりにケンカが勃発したのは、進学費用を使ってしまった過去を聖人さんが蒸し返したことが直接のきっかけでした。
それ以前に、永吉さんが聖人さんの病気を心配していなかったことに、聖人さんがカチンときたことで、聖人さんが過去の恨みを思い出してしまったわけですが。
以前、聖人さんが永吉さんを深く恨んでいる様子が幾度か描かれました。
今回、それら描写のうちの一つの場面が回想されました。
聖人さんがその場面を思い出しことで。
スナックで酒を飲みながらひみこさんに愚痴をこぼす聖人。
今、改めて見てみると聖人さんの中にある永吉さんの恨みは相当根深いものがあることがよくわかります。
聖人さんがひみこさんに愚痴をこぼした糸島編では、聖人さんと永吉さんはケンカを繰り返していました。
なので、二人のケンカが当たり前になり過ぎて、聖人さんの愚痴も当たり前の光景の一つになっていたような気がします。
だから聖人さんが愚痴る姿を見ても何も感じませんでした。
しかし神戸編になり、聖人さんと永吉さんとの間の物理的な距離が広がることで、ドラマの中では喧嘩の機会も皆無に。
なので聖人さんと永吉さんが不仲であることをすっかり忘れてました。
そんな中での、聖人さんがひみこさんに愚痴をこぼした場面。
聖人さんの永吉さんへの恨みの深さがよくわかりました。
永吉さん
しかし、永吉さんと久しぶりのバトルを繰り広げた聖人さんがずっと考え続けるのは、永吉さんへの恨みではなく、永吉さんが弱っているらしいこと。
糸島編のドラマの中で聖人さんと永吉さんが取っ組み合いのケンカが描かれたかどうか、記憶に残ってはいません。
しかし、あの二人ならお互いにすぐに手を出すかと。
そして、ほとんどの場合、永吉さんが勝ちそう。
実際、聖人さんは永吉さんに何度もやっつけられてきたのでしょう。
だから、永吉さんと突き飛ばしたところで相手はビクともしないと聖人さんは考えていたのでしょう。
ところが永吉さんはよろけて転倒してしまった。
聖人さん、過去の恨みを忘れるほどそのことがショックだったようです。
なお、永吉さんが転倒したのは今週の後半へのフラグかと思われますが、何のフラグかは本欄では伏せておきます。
一方、佳代さんも永吉さんが弱ってきていることをよくわかっているみたいです。
ビール一缶で眠ってしまう。
近所を散歩しただけで疲れきってしまう。
そして立ちくらみ。
佳代さん、永吉さんのことをかなり心配している様子。
そしてどんな心境の変化があったのでしょうか。
ついに佳代さんは「真相」を語り始めました。
予習レビュー
永吉さんと佳代さんが神戸にやってくる
平成31年(2019年)、平成最後の年の1月に永吉さんと佳代さんが神戸にやってきます。
前年の11月に2025年万博の開催地が大阪に決定。
このニュースを見た永吉さんが、思い出のある万博記念公園の太陽の塔が見たくなった、というのが永吉さんと佳代さんが大阪にやって来る理由です。
そして、神戸にやってきた永吉さん、我がままを言い始めます。
家族揃って太陽の塔を見に行きたいと。
永吉さん、相変わらず寂しがり屋です。
でも、永吉さんと佳代さんが神戸にやってきたとき、歩ちゃんは出張でベトナムの縫製工場へ。
一方、結ちゃんのお休みは土日。
ヘアサロンヨネダの定休日は月曜日。
家族揃って出かけることが困難な状況です。
ごねる永吉さん。
そんな永吉さんにあきれる聖人さん。
聖人さんと永吉さんの仲の悪さは相変わらず。
そんな状況下で今週のエピソードが展開します。
永吉さんのホラ話再び
聖人さんをあきれさせるのは永吉さんのわがままだけではありません。
昭和45年(1970年)の大阪万博の思い出話を始めた永吉さん、調子に乗ってまた色々と「ホラ話」を始めるようです。
たとえば、万博会場内のアメリカン・パークの中にあった洋食レストランの食材を福岡から大阪まで毎日届けたとか。
福岡から大阪に毎日移動。
当時の日本の高速道路の整備状態から考えて、そんなこと本当に出来るのかという話です。
仮に平成最後の年だったとしても福岡・大阪間を毎日走ることは簡単ではない。
聖人さんのあきれた顔が今から想像できるようです。
ただし、この永吉さんの「ホラ話」。
後になって意外な形で回収されます。
「米田家の呪い」
ところで大阪万博は聖人さんと永吉さんの親子関係を決定的に悪くしたきっかけです。
永吉さんが大阪万博に行ったころに、聖人さんが大学に進学するために貯めたお金を使ってしまったからです。
聖人さんは、そのことで自分の人生は狂わされたのだと永吉さんを恨んでいます。
一方の永吉さんはお金の使途を明らかにしていません。
ただし、永吉さんがお金を使ってしまった理由はきっと「米田家の呪い」にあるのだろうと容易に想像がつきます。
ところで今週のサブタイトルは「米田家の呪い」です。
このサブタイトルが示すとおり、永吉さんがお金を使い込んでしまった「米田家の呪い」が今週の後半で明らかになります。
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大阪万博は夢があったよ、開催後も限界集落になるどころか吹田市・豊中市・茨木市が発展したからね
けどさ、この成功が後々の大阪ハコモノ負の遺産連発に続いてるのかもね、検索したらあれこれ出てくるよ
永吉さんが太陽の塔ではなく舞洲の関西万博建設予定地を選ばなかったのは正解、元々は商用ビルだった巨大すぎる此花区庁舎とロシアの建物みたいなゴミ処理場しかないよ(初めて見た時に脳内でジンギスカンが歌ったモスクワがリピートしたわ)