おむすび

永吉がお金を使った理由 / おむすび 第103回

2025/2/26(水)第21週「米田家の呪い」

あらすじ

かつて、聖人が大学に進学するために積み立てたお金を永吉が何のために使ってしまったのかを、結は佳代から聞き出すことができました。永吉は、洪水に遭い子供が入院してしまった見知らぬ男に金を貸していました。

しかし、約束した返済の期日になっても連絡はなく、そのま連絡が途絶えてしまったのです。永吉はそのことを聖人に隠し通しました。聖人が他人を恨むような男になってほしくないと永吉は考えたのです。

真相を結から聞かされた聖人は、休みを合わせて皆で太陽の塔を見に行こうと提案しました。そして迎えたヘアサロンヨネダの定休日。その日、歩と結は急な仕事で家族と一緒に太陽の塔へ行くことが出来なくなってしまいました。

家族揃って太陽の塔へ行けなくなったことに不平を言う永吉に対して、佳代は言いました。聖人と二人で行ってきたらいいと。聖人と永吉は佳代の言葉に従い、親子二人で太陽の塔を見に行くことにしました。

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感想

ついに永吉さんのお金の使い道が語られました。

佳代さんがついに語る

前回、佳代さんがついに真相を結ちゃんに語りました。

佳代さんが真相を結ちゃんに語ることになるのは事前に知っていました。

そして佳代さんが永吉さんから固く口止めされていることも。

しかし、佳代さんが永吉さんとの約束を破った理由、というか実は約束を破ったことにはならないという佳代さんの考え方。

これは新鮮でした。

永吉さんと約束したのは、真相を聖人さんには語るなということ。

なので聖人さん以外の誰かに真相を話すことは約束を破ることにはならない。

これは佳代さんの言うとおりです。

しかし、佳代さんは分かっていたはずです。

こんな理屈を永吉さんが納得するはずがないことを。

なので佳代さんは永吉さんとの約束を破ったことにはならないものの、永吉さんを裏切るようなことはしてしまったわけです。

そして実際に佳代さんが真相を語るのは大きな決断でした。

居酒屋で熱燗を注文し、酒の力に頼る必要があったぐらいなので。

では、どうして佳代さんは真相を語ることにしたのか。

そこまで大きな決断をしたのか。

前回の終盤からずっと考え続けてきました。

そして、これは前回の終盤からずっと考え続けてきたブログ主の憶測なのですが・・・

ブログ主の憶測

永吉さんが聖人さんに真相を語るなと言った理由。

それは、聖人さんが他人を恨むような男にはなってほしくないということでした。

永吉さん、聖人さんのことをこんなに想っていたとは。

そして永吉さんの思惑どおり、聖人さんは他人を恨むような男にはなりませんでした。

しかし、父親を恨む息子になってしまいました。

父親を恨む息子に聖人さんがなってしまうこと。

これも永吉さんには想定内のことだったかと思います。

佳代さんが語る永吉さん情報によると、進学費用の一件がある以前から聖人さんは永吉さんのことを嫌っていたらしい。

だからお金のこともうやむやにすれば自分を恨むことになるはずだと永吉さんは考えた。

もともと嫌われているのだから、そこに恨みが加わるぐらいにしか永吉さんは考えたのでしょう。

永吉さんはそれで良しとしたらしい。

しかし、息子が父を恨み続けることに対して佳代さんが心を痛めていたことは容易に想像がつきます。

聖人さんと永吉さんの不仲は解決できないかもしれない。

しかし聖人さんの中にある永吉さんへの恨みだけは解消させたい。

永吉さんは日に日に衰弱している。

永吉さんが元気なうちに、少なくとも聖人さんの中にある永吉さんへの恨みはなんとしても解消したい。

佳代さん、そんなふうに願っていたはずです。

そんな中での結ちゃんからの問いかけ。

そして結ちゃんが言うには、聖人さんは病気を経験したことで考え方が変わったので、今なら受け入れられるかもしれない。

結ちゃんのこの言葉を聞かされた佳代さん、聖人さんの中にある永吉さんへの恨みを解消する千載一遇のチャンスと考えたのでしょう。

佳代さん、勝負に出ました。

そして佳代さんの賭けは、どうやら当たったようです。

賭けに出た佳代さん。

今回、その佳代さんがさりげなく口にした言葉が心に沁みました。

永吉さんが皆で太陽の塔に行きたがったのは照れ隠し。

本当は聖人さんと行きたかっただけだという言葉です。

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予習レビュー

聖人さんと永吉さんが大ゲンカする

聖人さんと永吉さんの不仲は相変わらず。

二人の間にまたしても大ゲンカが勃発します。

大ゲンカを始めたきっかけは、聖人さんが大学進学のために貯めたお金を永吉さんが使い込んでしまった過去のことです。

聖人さん、今でも人生を狂わされたと思っています。

そんな聖人さんは永吉さんに詰め寄ります。

お金を何のために使ったんだ、使い道を教えろと。

しかし、永吉さんの性格から考えて、そんなに簡単に口を割るわけがない。

腹を立てた永吉さん、佳代さんを連れて結ちゃんと翔也くんの家へ押しかけます。

ところで、聖人さんは今でも人生を狂わされたと思っているその一方で、前週の早期胃ガンの治癒を経て聖人さんの人生観は大きく変わっています。

前週の聖人さんの中での大きな変化。

この変化が今週に入って回収されます。

SNSなどでは本作の脚本が雑などのレビューをよく見かけますが、聖人さんの人生観の変化とその回収のエピソードなど、とてもよく出来ているとブログ主は考えます。

聖人さんの人生観の変化

聖人さんと永吉さんが大ゲンカした翌日、結ちゃんは佳代さんを連れ出し居酒屋へ。

そして、結ちゃんは聖人さんに真正面から尋ねます。

お父さんの大学進学のためのお金をおじいちゃんは何に使ってしまったの?と。

佳代さん、どうやらその理由を知っているらしい。

しかし佳代さんは絶対に話さないと回答を拒否。

永吉さんとの間で固い約束があるみたいです。

ところが結ちゃんは食い下がって尋ねます。

結ちゃんはこうも言います。

今のお父さんなら、どんな理由でも受け入れられるだろうと。

結ちゃんが言う「今のお父さん」とは、人生観が変わった聖人さんを意味します。

今の聖人さんは自分の人生は本当に恵まれていると心から感謝しています。

そんな気持ちを持った状態なら、どんな理由でも受け入れるはずだ。

結ちゃんの説明に納得した佳代さん。

ついに秘密の話し始めます。

「米田家の呪い」の真実

佳代さんが語り始めます。

それは聖人さんが高校三年のころだったそうです。

永吉さんは岐阜県まで荷物を届けました。

その際、大雨で川が氾濫。

米田家の呪いがかかっている永吉さんは救助活動を手伝いました。

ところで大阪万博前後数年の岐阜県の水害を調べたところ、昭和43年の台風7号による水害、昭和47年の台風20号による水害。

この二つがあります。

聖人さんの生年を忘れてしまったので、どちらの水害かは特定できないのですが・・・

さて、この水害で永吉さんは小松原良助という名の男性と出会います。

この男性の5歳の息子さんが水害の中で危篤状態に。

その治療費のために永吉さんに金を貸してほしいと懇願。

半年後に必ず返すという約束を信じ、永吉さんはお金を貸すことを決意。

半年後なら聖人さんの進学にも間に合うという計算もあったようです。

ところが半年経っても連絡がない。

貸したお金は返らないままです。

そこで永吉さんは佳代さんに固く口止めします。

お金を貸したこと、そして返してもらえなかったことを聖人に言ってはならないと。

永吉さんは佳代さんにこうも言います。

聖人さんの進学のためのお金がなくなったことは全部俺のせいにしろ、聖人には他人を恨むような人間になってほしくないのだと。

永吉さん、泣かせてくれます。

そして、これが永吉さんが隠し続けてきた、それ結に聖人さんが父親を恨むようになってしまった「米田家の呪い」の真実です。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    早おむすびからのこころ旅
    冒頭で正平さんがいた天王寺公園にある美術館に続く階段、フィラデルフィアにあるロッキーステップ(ロッキーがランニングする時のフィニッシュ地点で映画「クリード」でアドニスに介助されながら年老いたロッキーが登った階段)を彷彿させる場所で、赤井英和さんが世界チャンピオンになっていたならアカイステップと呼ばれていたであろう階段

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    永吉さんが言っていた糸島出身で紅白歌合戦にも出た演歌歌手、まあ山内惠介さんで間違いないわな、95年に初出演で紅白歌合戦同期が星野源さん・Superflyさん・乃木坂46・ゲスの極み乙女等々
    因みに糸島出身で山内惠介さんよりも先に紅白歌合戦に出演しているのが篠田麻里子さん、AKB48在籍時に

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