おかえりモネ

百音が登米に帰る日の朝 / おかえりモネ 第20回

2021年6月11日(金)第4週「みーちゃんとカキ」

あらすじ

未知の研究が漁協の人たちから否定されてしまいました。しかし百音は、未知が研究で成果を出せる信じていました。一方の龍己は、未知の研究に対して無関心を装いながらも、未知が漁業に向き合っていることを心から喜んでいました。

そして、百音が登米に帰る日の前日の夜。百音の荷物の中に気象予報士の専門書が入っていることに気がついた未知は、そのことを百音に尋ねました。百音は気象予報士に興味を持った理由を未知に告げました。

翌日の朝。気仙沼を発つ直前に百音は龍己に尋ねました。昔、龍己が登米に植樹したのは何故なのかと。龍己の答えに百音は気が付きました。登米の山は気仙沼の海とつながり、山が海を豊かにしていることを。

山と海がつながっているように、海と空もつながっている。そこに気づいた百音に対して龍己は言いました。漁業にとって天気は重要だ。百音が天気に詳しくなったら、その時は百音に相談するつもりだと。

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予習レビュー

チビモネちゃんとチビちーちゃんを連れた龍己じいじが登米の山で植樹する場面。

第2週あたりでも登場したと記憶していますが、今回再びその場面が登場するようです。

そして今回は、その時龍己じいじが植樹した理由が語られます。

じいじが語る植樹の理由。

山の土が豊かになるほど、その栄養分が川によって海まで運ばれ、海もまた豊かになる。

龍己じいじは、そんな話をするのかと思います。

この龍己じいじの話に、モネちゃんは将来への何らかのヒントを見つけるようです。

将来の進路に迷ったまま帰省したモネちゃん。

この度の帰省によって、大事な何かをつかんで登米に帰ることができますように。

感想

モネちゃんが「この島を離れたい」と考えるようになった理由

ドラマの中では明確には描かれてはいませんでしたが、モネちゃんが「この島を離れたい」と考えるようになった理由が見えたような気がします。

理由はミーちゃんの言葉にあります。

今回描かれた、震災直後にモネちゃんとミーちゃんが会話した時のた場面。

失われた日常はいつかきっと元に戻ると言ったモネちゃんに対して、震災のショックから立ち直れないらしいミーちゃんが言いました。

「元に戻れるなんて簡単に言えるのは津波を見ていないから」

このミーちゃんの言葉が、モネちゃんが「この島を離れたい」と考えるようになった理由になったような気がします。

後ろめたさに耐えかねた末

前週と今週、気仙沼の実家に帰省したモネちゃんの描写の数々から、モネちゃんが「この島を離れたい」と考えた理由が少しづつ見え始めていました。

大地震のその時、故郷の島が津波に襲われたその時、モネちゃんはそこにいませんでした。

故郷が失われる恐怖を故郷の人たちと共有できなかった。

その時、自分だけは比較的安全な場所にいた。

その後ろめたさに耐えかねた末に、モネちゃんは「この島を離れたい」と考えるようになったのだろう。

それがブログ主の推測でした。

後ろめたさに耐えかねた末

ところで、モネちゃんと一緒にいた耕治さんは故郷の人たちに対して後ろめたさを感じていません。

この差はどこから生じるのだろう。

その点が謎でした。

ミーちゃんがモネちゃんに言った一言。

「元に戻れるなんて簡単に言えるのは津波を見ていないから」

この言葉はモネちゃんには厳しすぎる。

この一言が、モネちゃんが心の片隅で感じていたかもしれない後ろめたさを言語化、顕在化したのではないか。

それが今回のブログ主の感想です。

願わくば・・・

震災直後の姉妹の会話が、将来の姉妹の確執になったりしないことを願うばかりです。

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POSTED COMMENT

  1. アリョーシャ より:

    今日の放送でモネが赤いカメラ持ってました。このカメラ、位置や標高、気温とか環境センサーが付いている。
    小道具の選定もなかなかですね。伏線ですかね。でもロゴかくしはいらないのでは。

  2. 秋桜おばさん より:

    ドラマの始まりからの伏線が殆ど回収されましたね。
    震災の時に、そこにいた人といなかった人の温度差はきっと分かり合えるレベルの物ではないはず。
    東北から遠く離れて暮らしている私も、震災関連のニュースはキチンと見てきたつもりですが、きっと理解の入口にも立ててないと思っています。

    みーちゃんとのわだかまりが少しでも解消出来て本当に良かった。
    これからちゃんと前を向いて、笑顔で進んで行けるね、モネちゃん。
    でも、難関の気象予報士の試験は容易くはないでしょうけど。

  3. ぱぽりん より:

    先の書き込みで「カモメ」と書きましたが、間違え、「ウミネコ」でした。
    子どもの頃に聞いた、歌った<カモメの水兵さん>の影響でしょうか、普段、ウミネコもカモメもいっしょくたにして<カモメ>になってしまっています。

  4. ぱぽりん より:

    豊かな海には豊かな山が必要だということは知っているものの、なぜ龍己は登米の山に植樹するのかが納得できずにいました。
    そこのところが今回きちんと説明されましたね、なるほどです。

    先の回に話に出た、「亀島周辺は水深が深い」
    国土地理院の地図で海底地形を見ようと思ったのですが、残念ながら亀島のモデルと思われる大島あたりのデータは表示されませんでした。
    石巻はしっかりとあり、なだらかな海底地形であることが解ります。
    そしてそして、ついでのことと松島湾をみると、湾内全域、水深が4mもない。
    驚きです。

    今回のお終いの映像、船と並んで飛ぶカモメ、絵になります。
    実は自分、飛んでいるカモメを車ではねたことがあります。
    いえいえ、原因者はカモメ、自分のせいではありません。
    海岸脇をショボイ車で走っていた時、廻りに沢山のカモメ。
    その中の一羽が、自分をからかうかのように車の前に入ってきたのですが、そこに一陣の風!
    よろけて車にぶち当たるカモメ。
    幸い 「イテッ!」 くらいのものでしたが、バツが悪そうにそいつは飛び去ったのでした。

  5. 丹善人 より:

    お互いに夢を後押ししてくれる仲の良い姉妹。見ている未来は同じなのかも。

  6. オペラ座の怪人 より:

    仲良しの姉妹だねえ。
    いつまでも仲良くね。

    モネ、いよいよ、勉強開始かい?

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  7. 魁光3号 より:

    勉強が苦手。おとなしく控えめで誰かの幸せをまず願うモネ。
    意地っ張りで自分の進むべき道を邁進し続ける優等生タイプのみーちゃん。

    性格が全く違う姉妹。
    なんでこんなに仲がいいのか?
    今日の話でよく分かりました。

    お互いを尊重して、よく分かりあっていたからでしょう。

    「エール」では弟浩二の頑張りに対して、裕一は全く興味を示しませんでした。
    家族に味方がおらず、結局浩二が捻くれてしまう一因になってしまいました。

    漁協の人にみーちゃんの研究を否定されたところは「エール」のシーンを思い出してしまいましたが、先陣を切ってモネはみーちゃんを庇っていました。

    やりたいことを見つけて走り続けることの有り難みを誰よりも分かっているから。

    そんなモネとみーちゃんの関係がずっと続いて欲しいものです。

  8. 還暦のたつお より:

     酔った漁協のおじさんの茶々。モネちゃんが先に反論したことで、角が立たず。あの惨禍のあと普通に戻る事がいかに難しいことか。山と海の木を介しての繋がり。ただ映像がミネラルウオーターのCMみたいでした。ついにモネちゃんの将来の展望が開けて。と突然東京からの牡蛎の大量注文。大丈夫か?亜哉子さんも。

  9. 魁光3号 より:

    モネにとっても視聴者にとっても、点が線に繋がる大事な回になりました。

    海、山、空。
    三つが生かし、生かされ今の生活が成り立っている。このことを完全に理解したことで自分の向かうべき道を決めました。

    あれだけ離れたいと言っていた島で自分の目標を決める。モネの帰るべき場所はやっぱり島だったようです。

    そして震災後自省的になったモネへの決定打を放ったのはみーちゃんでしたか…。

    「津波見てないよね…」
    この一言はあまりにもキツ過ぎる。
    こんなこと言われたら、先陣切って音楽で島の復興を盛り上げようなんて無責任なこと言えません…。

    だからといって音楽に目を背けることだけはしないで欲しい。
    最後にはそんな時が来るんでしょうか?

  10. よるは去った より:

    未知「最初からダメなんて言っちゃダメ・・・・・・。」   

     妹のこの言葉がどれだけ背中押してくれるのかな?

  11. 名乗る程のものではございません より:

    私はなぜ牡蠣が大海の底を埋めつくさないのかが分からないんだ

    シャーロック・ホームズのセリフです、小説のタイトルは忘れましたが、何故かこのセリフだけは覚えています。

    牡蠣の養殖が大変だと分かと同時にホームズでも分からないことが少し分かった気がしますね。

  12. 文月 より:

    この回の頃に、気象予報士の勉強を本格的に始める分水嶺になるのでしょう。
    勉強が苦手な百音の苦労がどのくらい描かれるのでしょうか、おそらく、生まれて初めてのような勉強になるのかとおもいます。その気持ちがあれば、あるいは高校も合格していたようにも思いますが、そこは、3~4年の成長なのかもしれませんが、、

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