2021年8月13日(金)第13週「風を切って進め」
あらすじ
国際的な大会の選考会の当日。朝岡たちが予測した通り会場周辺に強風が吹き始めました。鮫島祐希は全力を尽くして完走することができ、車いすマラソンの強化指定選手に選ばれることができました。
会場から気象予報会社に戻った祐希は百音たちに告げました。百音たちが提供してくれた情報を信じていた。だから百音たちが作ってくれたプランBでレースに挑むことを、最初から決めていたのだと。
選考会の数日後。百音はコインランドリーで、登米から戻ったばかりの菅波に会いました。そして百音は、菅波から意外な事実を聞かされました。意外な事実、それは菅波の新人時代の失敗した体験談でした。
菅波は百音に語りました。菅波が新人の意思だった頃。患者の一人のガンを早期発見した菅波は、主治医の反対を押し切って早めの手術を決断。しかし、その判断が災いし、その患者はホルン奏者として復帰できなくなってしまったことを。
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予習レビュー
今週のサブタイトル「風を切って進め」そのままの回です。
風を切って進むのは鮫島祐希選手。
熱中症でダウンした過去の雪辱をはらすべく、選考会に挑みます。
大会の選手として選考されるかどうかはまだ不明ですが、少なくとも完走はするようです。
その数日後(またはその日の夜?)
菅波先生の過去の挫折体験がついに明かされます。
菅波先生が、先輩医師の中村先生から請われた訪問診療を頑なに拒む原因となっている過去の挫折体験です。
モネちゃんと菅波先生が急速に距離を縮めているこのタイミングで語られる菅波先生が苦い経験。
それがモネちゃんの心にどのようなインパクトを与えるのでしょうか。
感想
菅波先生の過去
菅波先生の過去がようやく語られました。
「親身になってくれる、などというくだらない感情を優先して経験のない医師の意見を優先した。」
親身になって患者に対応したことが、患者の判断を狂わせてしまった。
親身になることと、結果を出すことは違う。
「先生のおかげで」という言葉の麻薬に酔い、親身になって患者に対応したことが、最悪の結果を招いてしまった。
かつて、菅波先生が訪問診療を頑なに拒んだ理由が見えてきました。
菅波先生は、患者との間に一定の距離を保っていたかったんですね。
一定の距離を保つことで、患者が感情を優先するあまり判断が狂うことのないように。
ネタバレあり:ホルン奏者
今回、菅波先生が語ったホルン奏者の患者さん。
宮田さんというお名前らしいです。
宮田さんは第19週に登場します。
その時の登場は回想場面の中での登場ではなく、リアルタイムで登場しモネちゃんは宮田さんを菅波先生から紹介されます。
そして、宮田さんはホルンを演奏。
その演奏を聴いたモネちゃんはある大きな決断を下すことになります。
その時には菅波先生の心の重荷も今よりも軽くなっていますように。
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突然の横入り失礼致します。
モネによる菅波先生への手当、美しく感動的な場面でしたが、同時に前作の灯子と一平を思い出してしまいました。彼等の繋がりも似たような状況から始まったのではないでしょうか。その後の展開の違いは菅波の品の良さと育ちの良さに負うものかと思います。そして、そのような人に出会えたのはモネ自身の品の良さと育ちの良さによるもので、自分の努力だけではままならない事も多いのだなと改めて考えてしまいました。灯子と菅波、モネと一平の人生が交差することはないでしょうから。
長々とすみませんでした。
ホルン奏者役、石井正則さん、お笑いコンビ「アリとキリギリス」の片割れというより、「警部補 古畑任三郎」での西園寺刑事役。ワンポイントで実力派の脇役をぶち込んで来ました。それほど、菅波先生のこのエピソードはストーリー上重要なエピソードだったんですね。石井さんできればもう一回姿をみたいです。
んっ! 見覚えのある競技場が! えっ! 我がちっぽけな街の地味な陸上競技場やないか。こんなとこで
ロケしたんだね。標準時間を切ったから良しとしよう。菅原小春さんという役者は、こういう役どころが
あってるんですかね、鬼気迫る感!そのもの。今後の物語はどうなる、わくわく。
経済(学)の世界では、
金利、物価、景気、等々の客観的な条件は大事だけど、
それら以上に、経営者の「やる気」「根性」みたいな主観的なものは
もっと大事で、
それを「アニマルスピリット」と言いまふ!
鮫島さんの「アニマルスピリット」全開!!
最後、モネが菅波先生の背中を「手当て」していて、
なんだか、グッときて、私、泣きました。
(>___<。)
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
今日はモネちゃん、珍しくグイグイ来ましたね。
でも、それで引き出した菅波先生の過去は重いものでした…。
辛い辛い経験でしたね。菅波先生が訪問診療を避けたがっていたことも、中村先生がそこを乗り越えて欲しいと願っていたことも腑に落ちました。
菅波先生の後悔に、何一つ口を挟まず、背中に手当てするモネちゃん、グッジョブです。
それと、宇田川さんの立派字もまた、グッジョブでした!!
菅波くんの闇がついに明かされました。
「ド新人の空回り」で人の信頼を裏切る壮絶な過去を経験していました。
以後、彼は様々なことを斜に構えるようになったきっかけに…。
そして今回久々に物語に「音楽」が再び登場。いよいよ心に鍵をかけてきた音楽に向き合うフラグになるのでしょうか?
しかしこの出来事がきっかけに2人の距離がグッと縮まるきっかけにもなったように思います。
お互いの力で闇を晴らすことは出来るのでしょうか?
祐希「アスリートはなあ・・・・・・やったという自信が・・・・・・・・・。」
菅原小春さんは大河ドラマ「いだてん」では人見絹枝さん役だったんですね。