算太が生きて帰って来る / カムカムエヴリバディ 第31回

本放送：2021年12月13日（月）
再放送：2025年1月6日（月）
第7週「１９４８−１９５１」

あらすじ

昭和23年（1948年）クリスマスの日、雉真家の安子のもとに思いがけない人物が姿を表しました。安子の兄・算太が生きて帰って来たのです。算太が無事だったことを、安子は涙をこらえながら喜びました。

算太が不在の間に起こったことを安子は語ってきかせました。杵太郎が病気で亡くなったこと。ひさと小しずは空襲で命を落としたこと。金太が戦後すぐに亡くなったこと。自分は稔と結婚し、娘を産んだこと。そして稔は、戦死したことを。

千吉たちのはからいにより、算太はしばらくの間、雉真家で暮らすことになりました。そして千吉は算太に言いました。戦地に向かう算太を見送らなかったことを金太は悔いていた。算太は悔いのないよう生きてほしいと。

しかし算太は千吉たちに不躾な態度を取りました。そんな算太の孤独を美都里だけは深く理解していました。美都里に抱擁され優しい言葉をかけられた算太は、涙ながらに父と母への気持ちを素直に口にし始めるのでした。

予習レビュー

安子ちゃんが雉真家に戻って来ての二週目はまさかの出来事から始まります。

なんと算太くんが生きて帰って来ました！

稔くんが戦死して以来、苦難続きだった安子ちゃんにとって、実に久しぶりに明るく嬉しい話題です。

さて、金太さんが亡くなる直前のこと。

おはぎを盗んだ少年におはぎ売りを託し、少年が帰って来れば算太くんは帰ってくると賭けをしました。

そして少年は金太さんのもとに帰って来ました。

だからきっと算太くんは、ひょっこり帰って来るのではないかとブログ主は期待していました。

しかしその一方で、心配な面もありました。

亡くなる間際の金太さんは夢の中で算太くんと再会しました。

夢の中の算太くん、あれは金太さんをあの世から迎えに来た夢だったととらえることもできます。

なので金太さんが見た夢は、算太くんが亡くなったことを暗示しているのではないか。

ブログ主はそんなふうにも考えていました。

心配で心配でならなかった算太くんが無事に帰って来られたことで、本当に安心しました。

これからお騒がせの算太くんは何をしでかしてくれるのでしょうか。

感想

美都里さんのまさかの行動

千吉さんの計らいで雉真で寝泊まりさせてもらった算太くん。

生前の金太さんが悔いていたことを千吉さんの口から聞かされたものの・・・

雉真家に嫁いだ安子ちゃんを策士と言ってみたり、雪衣ちゃんにちょっかいを出したり、金太さんに対して憎まれ口を叩いたり。

算太くんのあまりの不躾な態度のせいで、それまで算太くん生還のお祝いムードはかき消されてしまいました。

そして、その後に続く気まずい空気。

算太くん、何故そこまでやるのかとハラハラしながら状況を見守っていたら。

美都里さんがまさかの行動に出ました。

愛する息子を亡くし一時は正気を失うまでになった母親の心痛が、美都里さんは金太さんと小しずさんの気持ちを誰よりも理解させたようです。

また、算太くんの孤独までも見抜いていました。

心優しい登場人物ばかりの中で、美都里さんが唯一のブラックなキャラクターであるとブログ主は思い込んでいました。

しかし、美都里さんがいてくれて良かったと心底思いました。

美都里さんへのこれまでの見方が一転しまった回でした。

クリスマスの日に算太がやって来ました

話が前後しますが、今回の冒頭のナレーション「クリスマスの日に算太がやって来ました」

このナレーションをやりたいがために「算太」などという妙な名前をつけたのでしょうか？（笑）

ロバートについて

前週、はじめて登場した進駐軍将校ロバート・ローズウッド。

彼についてはガイドブックの中で「安子にとって、ロバートとの出会いが大きな転機となる」とアナウンスされています。

このロバートについては、12月10日にNHK公式のYouTubeチャンネルで動画がアップ。

その動画のタイトルは「物語のカギを握る重要人物 ロバート・ローズウッド役」。

「物語のカギを握る」とまで述べられています。

動画の中でも「ロバートとの出会いで安子の人生は大きな転機を迎えることに」というナレーションが挿入されています。

また、稔くんとの思い出がいっぱい詰まった岡山市内の神社の境内で、安子ちゃんとロバートが楽しく一緒に遊んでいる映像が紹介されています。

その一方で、安子ちゃんとロバートの関係が今後どうなってゆくのかは徹底して伏せられています。

ということは・・・

安子ちゃんとロバートの関係は、想像の斜め上をゆくような展開を見せることになるのかもしれません。

安子ちゃんとロバートがまさかの再婚の末に渡米？

なんていう想像をし始めたブログ主でした。