本放送:2022年1月10日(月)
再放送:2025年1月29日(水)
第11週「1962−1963」

あらすじ

地蔵菩薩の縁日「地蔵盆」の日。たこ焼きで服を汚した錠一郎を、るいは竹村家に招き、汚れた服を洗濯しました。服が乾くのを待つ間、錠一郎はるいに言いました。『On the Sunny Side of the Street』は自分にとっても特別な曲なのだと。

自分の一番古い記憶が『On the Sunny Side of the Street』なのだ。英語の歌なので意味はわからなかったが、その曲を聴いて、明るい日向に照らされた自分の道が見えたその曲を聴いたのは岡山の進駐軍クラブだったと。

錠一郎の話を聞かされたるいは言いました。自分が『On the Sunny Side of the Street』を初めて聴いたのは母と聴いたレコード。ずっと忘れていたその曲の思い出を、錠一郎の演奏で思い出したのだと。

母は進駐軍の軍人と恋をした。そして、自分を捨ててアメリカに行った。だから、自分を愛してくれた母のことを思い出したくないのだと。しかし、るいは前を向いて歩こうと決意。もらった給料でレコードを買うことにするのでした。

<<前回47回 | 次回49回>>

第11週 | 第12週 | 第13週 | 第14週 | 第15週
第16週 | 第17週 | 第18週 | 第19週
カムカムエヴリバディ|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

予習レビュー

るい編に入って、るいちゃんがはじめてお母さんのことを語ります。

ブログ主は、お母さんの記憶と向き合うと覚悟を決めたるいちゃんが、お母さんのことをはじめて語って聞かせるのは、和子さんになるのかな?と予想していました。

るいちゃんがお母さんのことをはじめて語る相手、それはジョーでした。

しかも、るいちゃんがお母さんのことをはじめて語るきっかけになるのが、ジョーが演奏した『On the Sunny Side of the Street』です。

この一点だけでも、ジョーがるいちゃんにとって極めて重要な人物であることがわかります。

るいちゃんの将来の夫はジョーでほぼ確定かな?

と、そんな予想をしはじめたブログ主でした。

最後に・・・

「地蔵盆」とは、地蔵菩薩の縁日である8月23日、24日頃に行われる行事。

近畿地方を中心に行われ、町内のお地蔵さんにお供物をするこの行事の主役は子供たち。

古来、お地蔵さんは子供たちの守り神なので、子供たちが主役なのだとか。

近畿地方でよく知られているとのことですが、生まれてこの方、関東から出たことがないブログ主は、この「地蔵盆」という行事を初めて知りました。

Sponsored Link



感想

最後の数分間はほとんどセリフがないカットが続きましたが、るいちゃんとジョーが少しづつ打ち解け合う丁寧な描写が心に沁みる回でした。

そして本作『カムカムエヴリバディ』は、ブログ主にとって特別な作品になるかもしれないと思った回でした。

るいちゃんの過去の思い出

ついに、るいちゃんがお母さんのへの気持ちを口にしました。

るいちゃんがお母さんのことをどのように思っていたのかが初めて明かされました。

お母さんは自分を捨てた。

進駐軍の軍人と恋におち、自分を捨ててアメリカに行ってしまった。

それが、るいちゃんが胸に秘めていたお母さんへの「恨み」でした。

一方で、るいちゃんが忘れたかったこと。

それは、お母さんが自分を捨てたことではなく、自分だけを見つめてくれたいた幸せいっぱいだった日々でした。

この言葉を聴いて少しだけ安心しました。

自分が「捨てられた」ことを忘れたいと思い続けていたら、それ以前の愛された記憶は恨みにかき消されてしまうからです。

しかし、るいちゃんが忘れたかったのは「捨てられた」ことではなく「愛されたこと」。

恨みから忘れようとしたのではなく、愛された記憶があまりにも美しくて、思い出すのがつら過ぎるのでしょう。

そんなるいちゃん自身も気がついていない心の深いところを察したジョーはさすがです。

るいちゃんとジョー、二人はいい関係になれそうです。

そして、るいちゃんとジョーの二人を暖かく見守ってくれた平助さんと和子さんの優しさも忘れられません。

ジョーの過去の思い出

ジョーの過去も、ほんの少しだけですが初めて語られました。

ジョーはやっぱり、岡山の戦災孤児だったようです。

ジョーの記憶は曖昧です。

しかし、岡山の進駐軍クラブで『On the Sunny Side of the Street』を聴いたという記憶は、戦災孤児だった記憶かと思います。

また、縁日の夜。

子供たちがお母さんと一緒に花火を楽しむ姿を、ジョーはしみじみと眺めていました。

そのときの、お母さんの愛情に憧れるようなジョーの表情を見たとき、ジョーはやっぱりあの時の戦災孤児に違いないと確信が深まりました。

るいちゃんの気持ちが語られ、ジョーの過去も語られ、二代目ヒロイン・るい編がいよいよ面白くなってきました。

追記:ブログ主は安子編よりるい編が好きかも。

<<前回47回 | 次回49回>>

第11週 | 第12週 | 第13週 | 第14週 | 第15週
第16週 | 第17週 | 第18週 | 第19週
カムカムエヴリバディ|感想あらすじネタバレトップページ