カムカムエヴリバディ

安子と稔の文通が始まる / カムカムエヴリバディ 第6回

2021年11月8日(月)第2週「1939−1941」

あらすじ

夏休みが終わり、岡山の実家に帰省していた稔は大学のある大阪に帰りました。そして、安子と稔の文通が始まりました。安子と稔は、こまめに手紙を書き続け、文通を通して二人の心の結びつきは日に日に深くなってゆきました。

一方、安子の小学校時代の同級生で稔の弟・勇は、甲子園を目指して野球の練習に励む日々を送っていました。勇は安子のことが好きでした。しかし勇は、自分の気持ちを安子に打ち明けることができずにいました。

正月が近づき、帰省した稔と一緒に出かけることを安子は心待ちにしていました。しかし、稔は千吉と取引先まわりをすることになってしまいました。季節は流れ夏。その夏、勇の通う高校の甲子園出場は叶いませんでした。

その頃から、庶民の暮らしにも、少しづつ戦争の影がしのびよってきました。世の中の変化が安子は心配でした。しかし、稔から送られたルイ・アームストロングの『On the Sunny Side of the Street』の歌詞に、安子は励まされるのでした。>

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予習レビュー

先週のサブタイトルは「1925―1939」。

今週のサブタイトルは「1939−1941」。

三代にわたるヒロインの百年の物語のサブタイトルは、どうやら西暦の年号で統一されるようです。

先週は1939年の夏の終わりの描写で一週間が終了。

今週は1939年の夏休みが終わった頃からスタート。

その年の9月1日に、第二次世界大戦が勃発。

それが今回です。

そして今週の最後は1941年。

日米が開戦した年です。

幸せな日常が描かれるのは先週で終わり、今週は幸せな日常に暗い影が忍び寄る一週間になってしまうのでしょうか。

そんな暗い予感いっぱいのサブタイトルを持った第2週は、安子ちゃんと稔くんの恋の描写から始まります。

通常の朝ドラでは、明るく楽しい恋バナが二週間は続きますが、本作は恋バナが始まってから一週間も経過しないうちに、恋バナは激流に飲み込まれる見通しです。

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感想

今回の放送が始まり「第2週」と表示されたとき、我に帰りました。

実は、放送が始まる直前まで、今週は第3週だと勘違いしていたのです。

それほど、展開が早く、しかもとても長い物語を見続けてきたような気がする第1週でした。

チビ安子ちゃんが登場していたのは一週間前のことですが、ずいぶん前のことのような気がします。

時代の変

さて、第2週の月曜日の回は一編の詩を映像化した短編映画のような美しい回でした。

安子ちゃんと稔くんの手紙を通して、二人が愛おしむように過ごす日々の暮らしの時間が丁寧に描写されました。

ラジオ英語講座の放送が中止になり、大学の英語の授業がなくなったりと変化はありました。

しかし、お正月には安子ちゃんはきぬちゃんといつもと同じように新年を迎えました。

季節が流れ夏になると、敗退してしまったものの勇くんは甲子園出場に挑みました。

そこまで、安子ちゃんは時代の変化をそれほどまでに感じてはいなかった様子。

しかし、季節がさらに流れて秋になり、杵太郎さんお気に入りのタバコの銘柄が「チェリー」あらため「さくら」に変化。

いよいよ、時代の変化を感じずにはいられなくなってきました。

今回のフラグ

正月休みに稔くんが帰省することを心待ちにする安子ちゃん。

安子ちゃんの願いは叶いませんでしたが、安子ちゃんが稔くんと一緒に観たいと思っていた映画の主演俳優「桃山剣之介」。

時代劇俳優である桃山剣之介は、三代目ヒロインであるひなたちゃんの憧れの俳優として登場するはずです。

また、三代目ヒロイン・ひなたちゃんが時代劇俳優に憧れるそのきっかけは、時代劇が大好きなお父上の影響によるもの。

ひなたちゃんのお父上とは、すなわち二代目ヒロイン・るいちゃんのご主人のことです。

さて、安子ちゃんは稔くんと一緒に桃山剣之介の主演映画を見ることは叶いませんでした。

この先、どこかでその願いが叶うのかもしれません。

しかし、稔くんと一緒に桃山剣之介の映画を観たいと胸をときめかせたその気持ちが、二代目ヒロイン、または三代目ヒロインの時代にどのように回収されるのでしょうか。

しかし、フラグが回収される前に、ついに暗い時代に突入してしまいました。

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POSTED COMMENT

  1. 糸馬 より:

    餅つきのシーンで気になることがありました。安子の杵の持ち方です。
    左利きの持ち方で、右利きの様に杵を振り下ろしていました。
    (「ケチ兵衛」さんだったかは、子供と一緒についていたので別として)
    きぬちゃんは、左利きの持ち方で、左利きの様に杵を振り下ろしていました。
    気にし過ぎかな!?

  2. 丹善人 より:

    どういうことですか?

    「今回のフラグ」の中の文章ですが、
     ”ひなたちゃんのお父上とは、すなわち二代目ヒロイン・るいちゃんです。”

    ???
    安子の子どもって、男の子??

  3. オペラ座の怪人 より:

    今日は、ほぼ、お手紙のやり取り。
    安子のお母さんが、ちっと、気にしていて、
    おいおい、娘の手紙を勝手に見るのか?
    見るなよ!
    と思ったけど、
    結局、見なかったみたいで、ほっ。

    しかし、
    稔青年は、お正月に帰省せず、
    勇弟は、夏の甲子園に出られず、っと、
    じゃあ、安子と稔は、去年の夏に会ったきり、
    1年間、手紙だけの、遠距離恋愛か!?

    ( ̄▽ ̄;)  ( ̄~ ̄;)  ( ̄□ ̄;)!!

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

    • 文月 より:

      おそらく,お母さんみています。
      なにせ,当時だと,郵便物は基本,手渡しで,だれから手紙が来たかは,お母さんやおばあちゃんはわかっているはず。ということで,どこに手紙をしまっているか確かめているように思います。(鍵のかかっていないところに)
      あとは,安子がいないときに,確かめて,あとはそっとしておく。もっとも,英語で書いてきたものは,お母さんは読めないから,確かめようもないんことは気づいているでしょう。
      配達の時間からして,お父さんやおじいちゃんは気づいていないでしょう。

  4. 還暦のたつお より:

     「エール」で野球のグローブを作るエピソードがあったけど、あれが国産野球用品の先駆けだったのか。

  5. 還暦のたつお より:

     稔君、下宿しているみたい。ひょっとして大阪の名門私立大学の予科?やっぱり大学予科だった。お詫びします。間違えていました。第二次世界大戦勃発。安子ちゃん、文通する度に文章が巧くなっている気がする。母親に気付かれた。えっ、このころは野球用品の国産品まだなかったのか。勇君、甲子園出場を決めたら安子ちゃんに告白する気だなハードルむっちゃ高いぞ。「まだ来年があるぞ。」でも来年の甲子園は多分無理。戦時中を舞台にした朝ドラあるあるが多分増えてきます・

  6. あさのあさみ より:

    今日1日で、1939年初秋から1940年晩秋まで進みました⁉
    1940年のお正月には挨拶回りの為に帰省できなかったようですが、夏も帰省しなかったんでしょうか?
    安子ちゃんも寂しいですが、YOUママも寂しいでしょうね。現代と違ってラインもズームもないし、何より彼女と違って母親にはマメに連絡よこさないでしょうから(笑)

  7. 還暦のたつお より:

     私、勘違いしていたのかな?稔君は、旧制高校生ではなくて、普通に大学生なのかな?よく考えたら、父親の会社を継ぐのであれば、必ずしも帝国大学に行く必要はないからねえ。(帝国大学生の針路は、高級官僚、学者、大企業などが多い)どうなのだろう?

  8. H.Sakigake4th より:

    全編手紙のやりとりがメインのストーリー。

    いや〜。青春だね〜。甘酸っぱいねぇ〜。と微笑ましく感じる一方、その中でも影を落としていく徐々に変わっていく日本の情勢。

    一般人の生活だからこそよりリアルを感じます。

    そして意味ありげな勇ちゃん。
    この活躍はあの三角関係(?)で実力以上のパワーを発揮していることでしょう。

    敵性用語。「エール」でも出てきましたね。
    野球は敵国アメリカのスポーツ。
    用語の横文字をやめるだけで、はいOK。やっていいよとは実に奇妙。

    最後に勇ちゃんが生き残れば、第三部のひなたの物語にも再登場するかもですね。
    理由は第三部の登場人物を参照で。
    また野球が物語に絡んでくるからです。

  9. よるは去った より:

    安子「世の中が急に・・・・・・・・。」

    タバコの銘柄を「チェリー」→「櫻」
    そばを通る軍人。

    ああこれだけでも日本がどんな時代にあったかわかりますね。

  10. よるは去った より:

    安子「大阪難波は都会だから、『ビルヂング』の合間から・・・・・・・・・・。」

     「ビルディング」→「ビルヂング」という言い回しに何となく時代を感じさせます。

  11. 名乗る程の者ではございません より:

    今週の構図って既視感あるんだけどと思っていましたがやっとこさ思い出しました、あだち充先生の「タッチ」です

    「わろてんか」の時に違和感があったエンタツ・アチャコですが中川家が忠実に演じてますね、立ち位置・身長差・漫才する時の距離感に加えアチャコさんが堂々としていること(これは「おちょやん」で描かれていましたが)が史実通りですね
    中川家自身、立ち位置変わりやりにくくないのかと思いましたが今いくよ・くるよの物真似する時には立ち位置変えても高いクオリティですのでやはり器用な二人なんでしょうね

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