ちむどんどん

矢作らの反発に悩む暢子 / ちむどんどん 第53回

2022/6/22(水)第11週「ポークとたまごと男と女」

あらすじ

房子からシェフ代行に指名されて意気込んでいたものの、矢作たちの激しい反発にあった暢子は、職場での悩みを賢秀に相談。暢子から相談を受けた賢秀はアドバイスしました。謝ったら負けだ。なめられてはいけないと。

一方、良子の復職を認めてほしいと石川は祖父と父に頼み込むものの、その頼みは一蹴されました。それどころか祖父と父の言いなりになった石川は、那覇と同居しようと良子に言い出し、良子をあきれさせました。

暢子は賢秀のアドバイスに従うものの、暢子の態度は矢作たちからの反発をますます買う結果を招いてしまいました。それに加えて暢子は、今のままではシェフ代行失格だと房子から言い渡されてしまいました。

女だからバカにされていると落ち込む暢子に対して三郎は言いました。房子は暢子に期待しているのだ。男と女、どちらが上か下かということはないと。その明くる朝、暢子は遅刻してしまい、ピンチにおちいるのでした。

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感想

「男か女か」

今週のサブタイトル「ポークとたまごと男と女」が、三郎さんの深い言葉によって回収されました。

ポークとたまごに、上も下もない。

男と女も同じこと。

房子さんはこれまで戦い続けてきたけれど、女として男に対して戦いを挑んできたわけではない。

房子さんは房子さんとして戦ってきたまで。

今回の暢子ちゃんには、三郎さんの言葉の意味はわからないようでしたが、今週のどこかでその言葉が効いてくるのでしょうか。

そんな三郎さんの考え方とは正反対なのが石川家の人々です。

ただし、石川家の人々は、それを正義と信じて生きてこられたのでしょう。

だから今の価値観によって石川家の人々をとやかく言うつもりはありません。

一方、とやかく言いたくなってしまうのは、久しぶりに登場した賢吉さんです。

良子ちゃんと金吾くんの縁談が進んでいたころ、賢吉さんは相手によってものの見事に態度を変えてしまうことが判明。

それまで賢吉さんの安定感が好きだったブログ主は失望しました。

今回、賢吉さんは良子ちゃんに苦情を言いにきました。

しかし、賢吉さんの言葉は自分の信念にもとづいたものではなく、石川家の立派なおじいが言ったから、自分もそう言っている。

賢吉さんの言うことは「男か女か」の問題ではなく「誰が言ったか」で決まっている。

かつてはとっても信頼していた賢吉さんが、今ではそんなふうにしか見えなくなってしまいました。(涙)

もう一つの「男か女か」

フォンターナの厨房内の大混乱という問題。

こちらの問題の原因も「男か女か」にあるというよりは、働く価値観にあるとしかブログ主には思えてなりません。

フォンターナと男性陣、お客さんをもてなそうと言う気持ちが感じられない。

前作初代ヒロインの生家に伝わるおまじないの中にあった「食べる人の幸せそうな笑顔を思い浮かべ」る、あのマインドをフォンターナの男性陣にも持ってほしいもの。

房子さんは、暢子ちゃんを屋台のおでん屋で修行させることで、お客さんと向き合うマインドを暢子ちゃんの中に育てあげました。

男性陣にも同じ研修をしてほしいと願うばかりです。

ネタバレあり:次週以降の「男か女か」

翌週と翌々週、暢子ちゃんの恋バナが描かれます。

暢子ちゃんは和彦くんへの恋心を自覚し、その一方で暢子ちゃんと結婚して幸せになるのが智くんの願いです。

智くんの考え方からすると、結婚後は暢子ちゃんに専業主婦の道を求めるかもです。

しかし暢子ちゃんがそれを受け入れるとは思えない。

一方で和彦くんは暢子ちゃんと近い価値観を持っているものの、和彦くんは愛ちゃんとの縁談が進んでゆく。

三角関係ならぬ四角関係はどこに向かってゆくのでしょうか?

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予習レビュー

今週のサブタイトル「ポークとたまごと男と女」に含まれる「男と女」という言葉を見て、ブログ主は男女の機敏に関するストーリーを期待していました。

残念ながらサブタイトルの「男と女」は、男女の機敏の話ではありませんでした。

今週、暢子ちゃんがシェフ代行に指名されることで、矢作くんたちが大いに反発します。

その反発の理由は、後輩に先に越されたこと以上に、女の下で働きたくないという気持ちが強く働いたことにあるようです。

また今週は、和彦くんと愛ちゃんが勤務している東洋新聞社でも、男性社員と女性社員の働き方をめぐって社内でトラブルが発生するのだとか。

良子ちゃんが教員への復職を目刺すエピソードも、女は家にいろという石川家の価値観への挑戦のエピソード。

というわけでサブタイトルの「男と女」は、男女の機械の平等がテーマのようです。

ところで、女の下で働きたくないという気持ちが強く働いている矢作くんたちに対して、強気で挑めとアドバイスするニーニー。

このアドバイス、火に油を注ぐだけだと思うのですが、ニーニーのアドバイスに従った暢子ちゃんへの矢作くんたちの反発、今から見るのが怖いです。

一方、同じくサブタイトルにある「ポークとたまご」が何を意味するのかは今のところ不明です。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではごさいません様。ジョー・ジャクソンと書いてからなんか違和感を感じて、あっそう言えばシューレス・ジョーだったと後になってから思い出しました。年は取りたくないなあ。ごめんなさい。「ストリートオブファイア」は昔、ごひいきだったウォルター・ヒル監督の全盛期の作品で私も好きな映画です。エイミー・マデイガンさんは、アメリカ映画には珍しいブローニング・ハイパワー拳銃(13連発で、あと「セルピコ」でアル・パチーノが使ってた)を見事に使いこなしていました。エイミー・マデイガンさん、実生活での旦那さんはこれまた性格派俳優のエド・ハリスさんです。

  2. ずんこ より:

    暢子ちゃん、迷走していますね。
    悩んで試行錯誤するのはいいけど、お客さんにとばっちりは来ないようにしてもらいたいものです。
    「すべてはお客様のため」
    折角の二ツ橋さんの教えが、暢子ちゃんにも他のスタッフにも伝わっていないように見えます。
    チームワークもなっていないし、いったい何年一緒に仕事をしているのでしょうか。

    石川家の男性陣は、想像以上でした。
    でもあの時代なら、そういう家庭もまだまだありましたよね。
    これは、説得は難しそうです。
    良子ちゃんは、いっそのこと離婚した方がいいかもしれない。
    石川くんも板挟みから解放されるし、ああいった封建的な歌風を受け入れて「良き嫁」になってくれる女性だってあの時代ならいたでしょう。
    その方がみんな、幸せになれるのではないでしょうか。

  3. たいとうみほ より:

    にーにーの言う「謝るな、感謝するな」にーにーがこうだったから、にーにーが起こしたトラブルの対処で比嘉家は何度も大変な目に遭った。暢子ちゃんはその事を顧みないのか、学んでないのかと思ってしまいました。侮られたくないからと他者にマウンティングせずにいられないのは、そうしないと自分の価値がなくなってしまう、認めてもらえないとの思い込み、ものすごい恐怖心の為せるわざ。にーにーもどこかに深い心の傷があるのかもしれません。

  4. 還暦のたつお より:

     ドラマ終了まで、あと三か月ちょっと。もうほぼ半分、全話見終わったらフルマラソン走り終わったような達成感あるかも?評判の悪い「半分青い」でもヒロインの心情は理解できなくもなかったけど、暢子さんにはどうにも共感しようがない。馬鹿兄の賢秀の方がまだ理解できる。(これは、名乗る程の者ではごさいません様のご指摘通り、車寅次郎、両津勘吉という分かり易いモデルがいるせいもあるけど。)暢子は嫌いになっても結菜ちゃんは嫌いにならないで!

  5. ポーク卵 より:

    暢子、ポークが一枚少ないっておまえは子供か! 愛さんと和彦に食べていいよ、とかなだめられてまるで大人と子供だわ。
    賢秀の子供のときのエピソード思い出す。やっぱ似た者兄妹だ。
    六枚しかないんだから!
    あ、半分に切って三枚ずつ分ければ平等?(笑)
    和彦と愛さんは結ばれてほしいなあ。

  6. hiro より:

    暢子の相手はやはり和彦かな~。
    智は暢子が好きなだけで、結婚したら意外や封建的な夫婦の考え方をしていることが今回でわかった。
    男女のありかたとしては和彦の方が暢子にはあってる。暢子の仕事を尊重するし暢子をもっと人として高みに導いていける感じがする。
    朝ドラの主人公の相手役って、初対面の印象はあまり良くない、というのが定番だったりしますよね。
    その点、和彦は比嘉家兄妹との浜辺での場面ではあまりいい印象ではなかった。

    ただ、今の和彦には愛さんというお相手がいる。
    ネタバレでは今後、和彦への気持ちに暢子が気付いて、、、ということのようですが!?

    今後どのような展開が待ってるのでしょうか。
    楽しみ、というより心配。
    最終的に登場人物は納得し笑顔に終わったとしても視聴者は置き去りで悶々、なんていう展開にはならないでほしい、と祈りながら見続けます。

  7. 名乗る程の者ではございません より:

    還暦のたつお様

    コメントありがとうございます
    私にとっては「フィールドオブドリームス」はエイミーマディガンが一番なんですよね
    ケビンコスナーでもシューレスジョー(私的にはこちらの呼称の方がしっくりします)でもなく主役をアシストし続けた奥さん役のエイミーさんなんですよね、PTA集会でおもいっきり言論主張したりラストでさりげなくナイターのスイッチ入れたりと
    エイミーさん、「ストリートオブファイア」のマッコイちゃん役も良かったです、主人公の相棒
    こちらも私的にはダイアンレインさんではなくエイミーさんがヒロインです

  8. 丹善人 より:

    つまりは暢子はにーにーに迷惑かけられたという意識はないわけ。
    就職がパーになったことも、結果オーライで忘れたり。この二人、
    やっぱり似てるんだね。

  9. オペラ座の怪人 より:

    今日は東京でも沖縄でも
    ひたすら、ゴタゴタでしたなあ。

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  10. 還暦のたつお より:

     賢秀相変わらずいい加減。あの娘の事ね。あのー暢子さん、馬鹿兄のアドバイス真に受けたら事態を悪化させるぞ。石川君、駄目だこりゃ。案の定、厨房の雰囲気は最悪に。房子さん相変わらず厳しい。でも暢子さん上司や得意先と暴力沙汰がまずいって、分からない方がどうかしている。男女役割論争変な方向に飛び火。三郎さん助け舟の至言、まだ理解できてないな。婚家からの圧力でおじさん登場、暢子さん朝寝坊。みんなピンチ。

  11. 魁光5品目 より:

    初めて博夫の家の事情が出てきましたが…。
    酷いな。博夫腑抜けすぎる…。一体誰の味方なんだよ(笑)

    暢子よ…。あんたねぇ…、両極端すぎる。
    確かに舐められてるのは確か。
    だけどそこへのアプローチが間違っています。

    1970年代、ジェンダーへの理解がまだ追いついていない時代。
    男と女の闘いはどのような幕引きになるのか…。

    智は意外と封建的な人間でしたね。
    最初は地に足を付いている人かと思ってましたが、最近は暢子好き好きマンとなってしまっていて残念…

  12. 名乗る程の者ではございません より:

    賢秀くんを寅さんに例える呟きがTwitterなんかで目立ちますが、賢秀くんって寅さんとこち亀の両さんの悪いとこをまとめたキャラだと思うんだ

    因みに、リリィさんも麗子さんも御礼は言うし悪かったと思えば謝るけどね

  13. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではごさいません様。「フィールドオブドリームス」と言えば先般亡くなられた、ハリウッドきっての性格派俳優のレイ・リオッタ氏を思い出します。その特異な風貌から悪役の多い氏でしたが、この映画の大リーガー、ジョー・ジャクソン役は氏の経歴中最も良い役でした。あとは「スモーキング・エース」のFBI捜査官役?ただ氏の代表作と言えば、ロバート・デニーロ、ジョー・ぺシという二大名優を向こうに回して堂々の主役を演じた、マーティン・スコセッシ監督の傑作「グッド・フェローズ」になるのでしょうが、これもマフィアの役なので、やはり善人度から言えば「フィールドオブドリームス」のジョー・ジャクソン役がピカ一でした。

  14. 名乗る程の者ではございません より:

    かって理想的な異性のタイプを聞かれた際には「フィールドオブドリームスの主人公の嫁はんみたいな女性」と答えていましたね、学生運動経験者で強気ながらも少し頼りない旦那を信用し支えている女性
    「いちご白書」でも見たのか良子さんも学生運動にかぶれていたことは話の流れからわかるんだ、けど旦那をあまり信用していないし支えもしていない
    私の中ではフィールドオブドリームスの嫁はんとはかなり差がありますね
    ただし現在ならばお告げがあったから畑潰してナイター付き野球場作っていいかと告げたら全力で反対してほしいと思うが・・・

    フィールドオブドリームス、個人的には今まで見た映画の中で第一位です
    会社の先輩社員の結婚式の後に酔い覚ましに映画でも見て帰るかと何の予備知識も期待もなく入場したのですが、ラスト付近では恥ずかしながらドーっと流れる涙止められませんでした

  15. 落合明人 より:

    歌子ちゃん職場復帰はやつぱり福祉工場みたいなところか畑の手伝いか店屋のアルバイトか優子さんとりあえず福祉事務鉦行ったほうがいいですよ
    でも暢子ちゃんのげしくさきで踏切の音がしていましたけれどもそれはそれはJR鶴見線そこの沿線走る貨物線だと思いますね横浜鶴見沖縄コリア
    街その沿線ですから歌子ちゃん病気なんか負けずにがんばれ暢子ちゃんストーブ当確とりあえずおめでとうございます良子ちゃん教員の職場復帰おめでとうございます
    それから皆様にお知らせがありますなんと暢子ちゃんが京急のCMに出ていましたよ日曜日のテレ朝5時30分のニュース中で

    • ぱぽりん より:

      落合さん、こんにちは。
      TVのニュースの件、知りませんでした。
      黒島さん、2019年からこちら、京急のポスターで活躍しています。
      アシガールの後から、ということになるでしょうか。

      ところで、京急の駅で配布されている企業誌(?)で<なぎさ>という小冊子があるのですが、6月1日発行のNO.633は鶴見の特集となっています。
      京急を利用する機会があれば1冊いただいてみるのも良いかと思います。

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