笠巻が会社を退職する日 / 舞いあがれ！ 第101回

2023/2/24（金）第21週「新たな出発」

あらすじ

オープンファクトリーで子供たちに組み立ててもらう模型飛行機の試作品が完成しました。舞は「うめづ」で模型飛行機の試作品を的場に披露。その場に客として居合わせた二代目社長たちも、その模型飛行機の出来栄えに注目しました。

そんなある日、笠巻が長年使い込んだユニホームを持参して会社の事務所にやって来ました。笠巻の到着を事務所で待ち構えていためぐみと舞、そしてIWAKURAの社員たちは、笠巻の退職を祝福しました。

そして迎えたオープンファクトリーの日。工場見学にやって来た親子が、模型飛行機作りに挑む姿を見て、舞は喜びを感じました。そんな中、笠巻の娘・佐知子が息子を連れて会場にやって来ました。

笠巻と笠巻の孫は、模型飛行機づくりを通して仲良くなり、その姿を見て佐知子は胸をなでおろしました。オープンファクトリーは盛況のうちに終わり、その日の夜に行われた打ち上げの席で、二回目のオープンファクトリー開催が決まりました。

感想

笠巻さんが退職する日

笠巻さんが退職する日を迎えました。

考えてみると笠巻さんは、岩倉螺子製作所の時代からIWAKURAまでの三代の社長よりも、IWAKURAと長く関わった会社の生き字引みたいな存在です。

会社だけでなくネジの製造にかけても社内では誰よりも知見が豊富なはず。

その反動が長い間、たまりにたまっていたようです。

娘の佐知子さんが笠巻さんと話をしなくなったのは高校生のときのこと。

今の佐知子さんは30前後といったところでしょうか。

だとすると十年以上、佐知子さんは父親と話をしていない計算になります。

この親子の関係が今度どうなるかはわかりませんが、祖父と孫が仲良くなったのを機に、笠巻さんと佐知子さんの親子関係が修復されることを願うばかりです。

追記：オープンファクトリーがなければ、笠巻さんと孫が仲良くなる機会はありませんでした。

笠巻さんにとってはいいタイミングの催しでした。

最終回は2027年

1994年を背景にして始まった本作『舞いあがれ！』が、何年まで描かれるかが判明しました。

最終週は2020年。

そして最終回は2027年です。

『おかえりモネ』『カムカムエヴリバディ』に次いで数年先の未来が最終回です。

最終週は2020年から描かれるので、当然のことながらあの世界的混乱も描かれます。

そして、最後の最後に描かれる向かい風の中で、舞ちゃんが「空を飛ぶ」という夢を再び取り戻し、もう一度空に向かって行くのだとか。

なにわバードマン

今週に入って「なにわバードマン」の名前が久しぶりに登場しました。

伝説の先輩・安川さん。

准教授になった渥美先生。

そして、そのときは「なにわバードマン」の名前は出ませんでしたが、結婚式にやってきた冬子ちゃん。

これらは「なにわバードマン」が最後に重要な役割を果たすフラグだったようです。

最終週の前週に「なにわバードマン」の刈谷先輩と玉本先輩が再登場。

そして舞ちゃんと刈谷先輩の再会は、舞ちゃんの大きな転機になる模様です。

「なにわバードマン」の日々が描かれていたころ、「なにわバードマン」の描写は長すぎるのでは？と思ったこともありました。

しかし、長いには長いだけの理由がありました。

最終週で回収するために、時間をかけて丁寧に描いたようです。

最後のストーリーは変更？

本作の制作が発表された際、舞ちゃんは最後は五島を結ぶ小型飛行機の製造に仲間たちとともに取り組むとアナウンスされていました。

仲間たちと取り組む、というのは刈谷先輩たちのことを意味していたのでしょう。

しかし五島を結ぶ小型飛行機は、空飛ぶクルマに差し替えられました。

そして空飛ぶクルマが、舞ちゃんが空を飛ぶ夢をもう一度取り戻すきっかけになるのだそうです。

最終回は2027年。

そのとき、舞ちゃんは完成した空飛ぶクルマで大空を飛ぶことになるのかもしれません。

最終週／最終回

パイロットを目指していた舞ちゃんが、浩太さんの急死によってパイロット断念を余儀なくされた展開には異論も多く集まりました。

そもそも大学を中退して航空学校へ。

そしてパイロットになる道がひらけた直後にパイロット断念。

IWAKURAの社員として活躍を始めたものの、次週にはIWAKURAをやめて自分の会社を立ち上げることに。

あっちに行ったりこっちに行ったりの舞ちゃんですが、その「あっちに行ったりこっちに行ったり」の経験が最終週ですべて役立ってくるのだとか。

とっても素敵な最終週／最終回になりそうです。

予習レビュー

舞ちゃんがオープンファクトリーの相談を持ちかけた市役所の職員・安川氏は、「なにわバードマン」で人力飛行機を設計した人物。

そして安川氏がオープンファクトリーの企画を持ちかけた大学准教授もまた「なにわバードマン」のＯＢ。

その流れの中で決まったのでしょうか。

オープンファクトリーでは模型飛行機を製造することになりました。

舞ちゃんとめぐみさんが一度はあきらめた、IWAKURAで飛行機の部品を製造するという亡き浩太さんの夢。

その夢に再び近づいてきました。

次週はオープンファクトリーの試みがストーリーの中心になるものと思われます。

オープンファクトリーで製造するのは模型飛行機ですが、これがきっかけとなって本物の飛行機に携わることになるのでしょうか。

「なにわバードマン」のＯＢたちの登場によって、飛行機の夢が再びよみがえってきました。

話変わって、舞ちゃんが模型飛行機の試作品を披露する町工場の社長さん・的場氏を演じるのは杉森大祐さん。

的場社長が今後も登場し続けるかどうかは、このページを投稿した2/15の段階では不明です。