NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『らんまん』
2022年5月8日 〜 5月12日放送
あらすじ
万太郎と竹雄が上京
3月。万太郎と竹雄が東京の新橋駅に到着。二人の上京は、内国勧業博覧会のとき以来、一年ぶりでした。
万太郎は苦心して作った「土佐植物目録」と、まだ品種を特定できていない植物の標本をトランクに詰めて植物研究室の野田を訪問。
野田は万太郎のために東京大学植物学教室の田邊教授への紹介状を書き、品種が特定できてない植物の調査をすることをすすめました。
万太郎が下宿を拒否される
万太郎は神田で暮らしている「名教館」時代の学友・佑一郎と再会しました。佑一郎は札幌農学校を卒業後、工部省で鉄道の敷設に従事していました。
万太郎は佑一郎の叔父の家に下宿するつもりでした。しかし佑一郎の叔父は、万太郎が持っている大量の植物の標本を理由に下宿を拒否。
住むあてを失った万太郎と竹雄が、下宿先を探しまわる中、植物の標本を詰め込んでいた大事なトランクが何者かに盗まれてしまいました。
盗まれたトランクを発見
万太郎は盗まれたトランクを根津の質屋で発見するものの、トランクの中に入っていたはずの植物の標本がありませんでした。
そんな中、万太郎は植物の標本が燃やされそうになる現場を目撃。植物の標本を燃やそうとしていた倉木隼人というその男は、万太郎のトランクを盗んだ者でした。
隼人は標本と引き換えに金を要求。隼人の妻・えいが隼人を止めに入るものの、倉木夫婦の息子が熱を出して寝込んでいることを知った万太郎は、医者代を立て替えました。
十徳長屋/寿恵子との再会
倉木一家が暮らす長屋の大家・江口りんは、万太郎が下宿先を探していることを知り、万太郎と竹雄の居室と研究室の二部屋を万太郎に貸すことになりました。
万太郎たちが入居した長屋の名前は「十徳長屋」。そこには。東京大学の学生、小料理屋の女中、噺家、棒手振りの父娘などが住人として暮らしていました。
そんな中「十徳長屋」の近くに「白梅堂」という菓子屋があることに気づいた万太郎は、そこで一目惚れした寿恵子との再会を果たすのでした。
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今週の展開
26: 5/8(月) 万太郎が下宿を断られる
27: 5/9(火) 万太郎が標本を盗まれる
28: 5/10(水) 東京での下宿先見つかる
29: 5/11(木) 植物の標本が返却される
30: 5/12(金) 寿恵子と再会する万太郎
予習レビュー
愛すべき変人が住んでいる共同住宅
今週から東京編です。
万太郎くんの東京での暮らしが始まります。
万太郎くんは「名教館」時代の学友の叔父の家に下宿するつもりが、大量の植物標本を理由に下宿を拒否されます。
方々で下宿を拒否され続けた挙句にたどり着いたのが「十徳長屋」。
この長屋、愛すべき変人がたくさん住んでいそうなのがとても楽しみ。
朝ドラの主人公が暮らす共同住宅の住人は愛すべき変人ばかりというのが朝ドラ定番のパターンでした。
しかしここ数作、そんな愛すべき変人が身を寄せ合って暮らす共同住宅の描写はありませんでした。
愛すべき変人が住んでいる共同住宅が大好物のブログ主にとって、ようやく朝ドラらしい朝ドラが戻ってきたと感慨深い週になりそうです。
工部省
勉強不足のブログ主は「工部省」の存在をこのドラマで初めて知りました。
「工部省」は現在の総務省、経済産業省、国土交通省の前身。
明治3年(1870年)に設置が決まり、その翌年に発足。
今週が明治何年にあたるのかドラマの中では特定されていないのですが、リアル万太郎くんが東京での生活を始めたのは明治17年(1884年)。
また、ドラマの中では万太郎くんが初めて上京するのは、東京生活が始まる前年ということになっています。
しかしリアル万太郎くんの初めての上京は明治14年(1881年)のこと。
初めての上京から東京での新生活が始まるまで3年が経過しています。
寿恵子ちゃんとの再会
万太郎くんが運命の人と再会。
今週は、主人公と相手役が再会する場面は素直に喜べる場面になるのでしょう。
しかし、主人公と相手役の二人は、今後なかなかエグい展開が用意されています。
まだお金持ちが妾を堂々と囲っていた時代。
しかも、そのことを正妻が普通に受け入れていた時代。
主人公の相手役が妾になりかける、そんなドキドキする展開が用意されているのです。
前作『舞いあがれ!』は繊細で心を落ち着かせてくれる描写が多かったですが、本作『らんまん』は視聴者の心を掻き乱す描写が多いみたいです。
ドクダミ
今週のサブタイトルの「ドクダミ」の漢字表記は「蕺」。
毒々しい名前を持った植物ですが、日本の三大民間薬の一つで、さまざまな効果効能で知られています。
今週、ドクダミが登場するのは万太郎くんが東京で暮らすことになる「十徳長屋」の場面。
その長屋にドクダミがたくさん生えているのだとか。
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