らんまん

らんまん 第8週「シロツメクサ」予習レビューとあらすじ

NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『らんまん』
2022年5月22日 〜 5月26日放送

あらすじ

万太郎の疎外感

万太郎は東京大学の研究室通いを心から楽しむその一方で、日々の課題などに追われ疲れ切っている藤丸や波多野たちは万太郎に対して違和感を抱いていました。

藤丸や波多野がどれほど疲れているかを知った万太郎は、自分だけが苦労もせずに大学に出入りしていることに対して負い目を感じるようになりました。

その頃、家賃の足しにと神田の西洋料理屋「薫風亭」で給士の仕事を始めた竹雄は、万太郎も「峰屋」を捨てたから今があるのだと万太郎を励ましました。

東京の案内を倉木に頼む万太郎

そんな中、万太郎は東京の植物のことをもっと知ろうと考え、東京の案内を倉木に頼み、倉木は渋々ながら万太郎の頼みを引き受けました。

万太郎は雑司ヶ谷の牧場でシロツメクサをたくさん採り、それを大学に持って行くと学内で飼われているウサギの餌にしほしいと藤丸に渡しました。

万太郎の優しさに触れた藤丸と波多野は、万太郎に対して抱いていた違和感が親しみに変わるのを感じました。

鹿鳴館と寿恵子

その頃、寿恵子は鹿鳴館のダンス講師をやってみたいと考え続けていました。しかし、母のまつはそれを許しませんでした。

そんな中、寿恵子は「白梅堂」のお菓子を届けに、実業家・高藤の邸宅を訪問。寿恵子が高藤の邸宅に足を運ぶ機会を作ったのは叔母のみえでした。

みえは寿恵子が鹿鳴館で玉の輿に乗るきっかけを作ろうと、鹿鳴館の関係者たちが集まる高藤の邸宅に「白梅堂」の菓子を運ばせたのです。

生涯の仕事を見つける万太郎

ある日、「白梅堂」にやって来た万太郎に、寿恵子は新作のお菓子を見せました。それは、万太郎の牡丹の絵をもとに職人の文太がつくったものでした。

自分の絵がお菓子になったことを喜んだ万太郎は自分が描いた植物画を寿恵子に見せ、寿恵子はそれまで知らなかった草花を知ることが出来たと喜びました。

その時、万太郎は自分の進むべき道を見つけました。日本のすべての草花を絵に描き、草花の名付け親になる=植物図鑑を作るのが自分の生涯の仕事だと。

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今週の展開

36: 5/22(月) 万太郎が大学で孤立する
37: 5/23(火) 竹雄が働く西洋料理の店
38: 5/24(水) 万太郎が東京の植物採集
39: 5/25(木) 教授の田邊の意外な一面
40: 5/26(金) 植物図鑑を目指す万太郎

予習レビュー

前々週は、上京後の住居の周辺の人々との出会い。

前週は、東京大学の人々との出会い。

二週にわたって東京での新しい出会いの描写を経て、今週からは東京での日常が描かれます。

そして東京での日常が描かれる今週は、今後のフラグがいくつも立つ週でもあるようです。

万太郎くんの疎外感とその解決

入試も受けずに東京大学の研究室への自由な出入りが許されるだけでなく。

他の学生が課題や試験に追われている中で、好きな研究だけ没頭していられる。

そんな万太郎くんは小学校中退。

他の学生や大学関係者が、教授から特別扱いされている万太郎くんを面白くないと思うのは当然です。

なので万太郎くんが孤立に苦しむストーリーがここから始まりそうなものですが…

なんと、万太郎くんは周囲から少しづつ理解を得られる展開に。

万太郎くんが誰からも愛されてしまうキャラとして孤立とは無縁であることを表すような描写は今後も登場します。

今回の大学内での一時的な孤立とその解決は、孤立しないで周囲から愛されてしまう万太郎くんの今後の人生を暗示しているのかもしれません。

鹿鳴館のダンス講師に興味を持つ寿恵子ちゃん

鹿鳴館のダンス講師に興味を持つ寿恵子ちゃん。

このエピソードは、これから先の恋バナの描写の中で視聴者の心をざわつかせる展開が始まることのフラグかと思われます。

寿恵子ちゃんが鹿鳴館のダンス講師に興味を持ったきっかけは叔母さんから聞いた話。

寿恵子ちゃんの叔母さんことみえさんは、姪っ子の寿恵子ちゃんを心から可愛がっています。

そんなみえさんの願いは、寿恵子ちゃんが玉の輿に乗ること。

なので、みえさんとしては玉の輿に乗るチャンスがいっぱいの鹿鳴館の仕事を寿恵子ちゃんにやってもらいたい。

そのみえさんの策略は当たり、寿恵子ちゃんはこれから鹿鳴館に関わる人々の中に入り、視聴者の心をざわつかせる展開が始まるのです。

万太郎くんのライフワーク

今週はまた万太郎くんがライフワークを見つける瞬間が描かれる記念すべき週でもあります。

牡丹が好きだという寿恵子ちゃんのために万太郎くんは牡丹の植物画を描き、それを寿恵子ちゃんに贈りました。

その絵がきっかけとなり花についての会話が始まった万太郎くんと寿恵子ちゃん。

万太郎くんが描いた花の絵のおかげで自分はそれまで知らなかった花の存在を知ることができたと寿恵子ちゃん。

この寿恵子ちゃんの一言が、万太郎くんのライフワークになりました。

まだ知られていない草花の植物画を描き、それに名前をつけて世界に知らしめる。

おそらく本作の最終回まで万太郎くんが追求するであろうライフワークのコンセプトが見つかった瞬間かと思います。

シロツメクサ

今週のサブタイトルの「シロツメクサ」の漢字表記は「白詰草」。

江戸時代、オランダから将軍家にガラス製の花瓶が献上されたときのこと。

花瓶の破損を防ぐため緩衝材として、乾燥したこの草が詰められていたことから「詰め草」になり、花が白いので「白詰草」と名付けられました。

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