2023/4/10(月)第2週「キンセイラン」
あらすじ
明治4年(1871年)。9歳になった万太郎は、槙野家の当主として祖母のタキや「峰屋」の働き手たちから期待されるようになっていました。そんな中で万太郎は、武家の子弟だけが通うことを許される学問所「名教館」への入学が許されました。
しかし、相変わらず草花に夢中になっている万太郎は「名教館」に通うことに乗り気ではありませんでした。強引にタキに連れられ「名教館」に足を運んだ万太郎は、到着して早々に門の前で見知らぬ男に水をかけられてしまいました。
タキは挨拶を済ませると万太郎を竹雄に託して「名教館」を後にしました。一方の万太郎は教室に入ったものの、武家の子供たちばかりが集まる「名教館」の空気に馴染むことができませんでした。
そんな中で万太郎は、武家の子供の一人・広瀬佑一郎に目をつけられてしまいました。佑一郎は万太郎に対して剣術の稽古をしようと挑んできました。竹雄は頭を下げて剣術の稽古を避けようとするものの、万太郎は佑一郎の挑戦を受けることにしました。
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感想
万太郎くんの受難の日々が始まりました。
一方で今週の主要なキャラも次々に登場するなど情報量の多い回でした。
明治
元号が明治になり「徳川さまの世」は終わりました。
しかし、元号が変わっただけで「峰屋」の本家と分家の立場や、武家と町人の立場は明治以前のそれからほぼほぼ変化なし。
そんな中で軽口を叩いた万太郎くん、一歩間違っていたら武家の子弟の一人に斬られていたかもしれない。
社会の仕組みは変化しても人々の暮らしはそれほど変わらないという描写が実にリアル。
また武家の子供たちのお弁当が揃って質素なのに対して、万太郎くんが持ってきたお弁当の豪華なこと。
これもまた当時のリアルなのでしょう。
広瀬佑一郎
万太郎くんに対して剣術の稽古を挑んできた武家の子供の一人・広瀬佑一郎くん。
今回の佑一郎くんはちょっと怖そうな目つきをしていましたが、今週の後半には万太郎くんにとって大事な学友になっているはずです。
主人公の天敵として登場した佑一郎くん。
主人公の天敵というポジションでありながらも、よくよく考えてみると一歩間違えていたら斬られていたかも知れない万太郎くんを助けたのは他でもない佑一郎くんです。
万太郎くんの軽口に腹を立てた子が刀に手をかけたその時、その子を制止したは佑一郎くんだったので。
主人公の天敵であるその一方で主人公の「命の恩人」佑一郎くんの出番は、主人公が青年になった頃にも用意されています。
今後、万太郎くんとどのような関係になるのか、ブログ主が注目するキャラの一人です。
万太郎くんに水をかけた男
「名教館」の門前で万太郎くんに水をかけ、タキさんから追い払われた男。
この男が、タキさんが挨拶するつもりだった「名教館」の学頭です。
武家の子弟が学ぶ学問所の学頭だけに、明治以前はそれなりの身分だったはず。
にもかからずタキさんから「シッ!シッ!」と野良犬みたいにあしらわれても、腹を立てずに笑っているこの人物。
なかなかの大物かもです。
明日か明後日には、この謎の男が万太郎くんの才能を開花させることに。
万太郎くんの生涯の恩師になるはずのこの謎の男が発する言葉を、次回以降しっかりと記憶に留めておこうと思います。
綾ちゃんと竹雄くん
次週の月曜日、万太郎くん、そして綾ちゃんと竹雄くんは青年になっています。
そして、その頃の竹雄くんは綾ちゃんに対して想いを寄せているという設定です。
前週、竹雄くんが綾ちゃんに対して特別な感情を抱いていることをほのめかす描写はありませんでした。(ブログ主の見落としかもしれませんが)
今週のどこかで、竹雄くんの綾ちゃんへの気持ちが描写されるのかもしれません。
綾ちゃんと竹雄くんの関係はストーリー中盤においてまさかの展開を迎えます。
そんな二人の関係の変化の描写を堪能するためにも、今週の竹雄くんの気持ちの描かれ方は要チェックです。
予習レビュー
二週目も主人公・万太郎くんの幼少期が描かれますが、最愛の母を亡くした前週から4年が月日がスキップして今週はスタート。
前週、武家の子弟だけが入学を許されている学問所で学ぶことを勧められていた万太郎くんが、その学問所に入学することになりました。
事前の情報によれば、武家の子供たちは質素な身なり。
この時代、多くの武家の経済事情は決して豊かではなかったその一方で、裕福な商家に生まれ育った万太郎くんは見るからに金持ちのボン。
そんな状況で、周囲の子供たちから反感を買わないわけがない。
そんな主人公のピンチが今週のお題の一つです。
さて今回は、万太郎くんにとって重要な人物が二人新たに登場するはずです。
そのうちの一人は、「名教館」の門前で万太郎くんに水をかけた見知らぬ男。
この人物は「名教館」の学頭、今どきの言葉で表現するなら校長先生です。
この男の名は池田蘭光。
万太郎くんに学問の面白さを教え、万太郎くんの才能を開花させる存在です。
また万太郎くんは武家の子供たちから目をつけられることになるのですが、武家の子供たちの一人・広瀬佑一郎は、大人になってからも交流が続くものと思われます。
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取り敢えずは、そりゃあそうなるよねといった「いかにも」な展開ですね。
武士の子たちの質素なおにぎりは、あれは玄米?雑穀米?
竹の皮に包まれロクなおかずもないお弁当に比べて、万太郎くんの三段重の豪華なお弁当。
真っ白な白米のおにぎりに色とりどりのおかずも、どうやら驚くほどのご馳走ではないらしい。
恐らく日頃の生活レベルも、そういった差があるのでしょう。
子どもの万太郎くんには何の責任もないとはいえ、武士の子のプライドが許さないのでしょう。
さて、ここからどう展開していくのか、どう人間関係が変化していくのか、楽しみです。
人間関係といえば、万太郎くんと竹雄くん。
今のところ竹雄くんにとって万太郎くんの世話をするのは、あくまで言いつけられた仕事。
忠義者の竹雄くんは、仰せつかった仕事を忠実にこなしているにすぎません。
また万太郎くんにとっても、竹雄くんは大勢いる使用人の一人に過ぎません。
この二人の間に、「おちょやん」の千代ちゃんとみつえちゃんのような友情と信頼関係が芽生えるのかどうか。
芽生えるとしたら、どんないきさつで、どんな風に描かれるのか。
こちらも楽しみです。
「若旦那」言われてもなあ。天狗は二年前にその生涯を終えているんだけど。特命係の亀山じゃなかった池田先生登場、あんな風体だから学頭とは思わず。古沢先生厳しい。寛君が巧く逃げたので万太郎君ピンチ。果たして?
やっぱりそうなるか。士農工商というけれど、実際には商が一番強い。武家が独占してた学問所に商の子弟が参加する、そりゃあ妬まれる。