2023/7/28(金)第17週「ムジナモ」
あらすじ
田邊の恩人である森有礼が田邊を訪問。近日中に文部大臣に就任する見通しであることを田邊に知らせました。ほどなくして森は文部大臣に就任。美作は女学校の校長を罷免となり、田邊が女学校の校長の座を獲得しました。
そのころの田邊は、万太郎が進めるムジナモの論文の完成を待ち侘びていました。ムジナモの論文が世界の注目を浴びることを田邊は確信していました。一方の万太郎は田邊に認められたい一心でムジナモの論文と植物画に没頭していました。
ついに万太郎は、ムジナモの論文と植物画を載せた「日本植物学雑誌」を完成させました。大窪、そして波多野と藤丸はその出来栄えを絶賛しました。しかし「日本植物学雑誌」を見た田邊は激怒しました。
論文に田邊の名前が載っていなかったことが田邊が激怒した原因でした。大窪は「日本植物学雑誌」の刷り直しを命じるものの田邊は聞き入れませんでした。田邊は万太郎に言い放ちました。今後、植物学教室への出入りを禁じると。
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感想
ついにこの日を迎えました。
田邊教授が万太郎くんを出入り禁止に。
田邊教授の期待
「私のものになりなさい」を断られ、一時は万太郎くんを見限っていたかに見えた田邊教授。
今週に入って万太郎くんのことを見直した?
画工の野宮さんに訴えられ、万太郎くんの力量を改めて知らされた田邊教授。
咲かないはずの花を咲かせてしまうと万太郎くんのことを表現した田邊教授。
万太郎くんの才能を認めたのか、利用価値を見直しただけだったのかは定かではありませんが、田邊教授が万太郎くんに期待を抱いていたのは間違いありません。
女学校の校長を罷免された美作さんが、田邊教授がまだ成果をあげていないことに嫌味を言ってきても、今回の田邊教授には余裕がありました。
万太郎くんの論文が完成すれば自分は間違いなく注目の的になると確信していたので。
田邊教授の女学校の校長就任が決まり植物学教室の面々が祝福する中、田邊教授が一番気がかりだったのは万太郎くんのことでした。
田邊教授の期待が大きかっただけに万太郎くんの失態は痛かった。
田邊教授、「何を期待していたのか?」と我に返ってしまいました。
今月に入ってからの田邊教授の描写
今月に入ってから、すなわち物語後半に入ってからの田邊教授の描写を振り返ってみます。
今月の初週、第14週では田邊教授の「私のものになりなさい」発言からスタート。
今にして思えば田邊教授は不器用な人です。
こんな提案が受け入れられるわけがない。
大窪さんのように頭を下げてまで共同研究を頼み込むことまではしなくてもいいですが、万太郎くんが断れないような提案をすればよかったのに。
第15週の田邊教授は、万太郎くんだけでなく大窪さんまで敵にまわしました。
そして敵にまわした万太郎くんと大窪さんの共同研究は大きな成果をあげる。
その一方で田邊教授は、成果に王手をかけていました。
第16週、成果に王手をかけていたものの、直前になって田邊教授の新種発見の論文は無効に。
今回もそうですが、直前になって成果物を失う田邊教授、かなり不運な人です。
そんな経緯を経て今週。
敵にまわした二人が成果をあげ、自分自身はあと一歩のところで成果を逃し、田邊教授といえどもさすがに我が身を顧みたのでしょうか。
今週の田邊教授はときに穏やかな表情を見せるようになっていました。
特に今回の前半の田邊教授は、家庭の外では見せたことのないような穏やかな表情を見せてくれました。
そんなアップダウン(またはダウンアップ)を経て今回。
物語後半の三ヶ月のうちの一ヶ月がほぼ終わり、万太郎くんと田邊教授の関係に救いようのない亀裂が生じました。
万太郎くん
「日本植物学雑誌」の刷り直しを受け入れなかった田邊教授も小さいけれど、万太郎くんもうっかりしていました。
そして福治さんの「予言」どおりに「いいこと」のあとの「良くねえこと」が始まった瞬間に今週は終わり。
今回の万太郎くん、まだ何が起こったのか理解できていない模様。
次週は万太郎くんの「良くねえこと」が立て続けに起こる週になるはずです。
予習レビュー
植物学教室への出入りを禁じられたリアル万太郎くんはその後どうしたのか?
植物を研究する機会をうばわれたリアル万太郎くんに、植物を研究する機会を別のところで手に入れる選択肢はなさそうに見えました。
途方に暮れて歩き回る中、目に飛び込んできたのはお茶の水のニコライ堂。
ロシア正教の聖堂です。
ニコライ堂を目にしたリアル万太郎くんはひらめきました。
「そうだ、ロシアへ行こう」
ロシアのマキシモヴィッチ博士のもとに渡り、そこで研究を続けることを思い立ったそうです。
リアル万太郎くんはニコライ堂のニコライ主教に紹介状を書いてほしいと依頼。
リアル万太郎くんの植物学への情熱に心を動かされたニコライ主教は、こころよくマキシモヴィッチ博士宛にに紹介状を書いてくれたのだそうです。
しかしその直後にマキシモヴィッチ博士が急逝。
ようやく見えてきた希望が一瞬にして絶たれてしまったのだそうです。
ドラマの中でもそんな展開になるのでしょうか。
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田邊教授への恩返しとして書き上げた論文
田邊教授の名前がなかったのが、お前の花じゃないんだぞ!感が出て耐え切れませんでしたね…
雑誌の刷り直しさせることで、大窪さんが万太郎くんを守ろうとしているのに届かなかったことが切なかったです
なるほど、そういうことですか。
田邊教授にとってムジナモの論文は、起死回生、一発逆転の切り札だったのですね。
世界の限られた地域にしか生育しないムジナモを日本で発見し、さらに花が咲くことまで突きとめ、その詳細な植物画も添えて今を時めく万太郎くんとの共著として論文で発表する。
しかも、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの槙野万太郎を指導しているのは自分だぞ、と。
自分は「あの」槙野万太郎の師でもあるのだぞ、と。
そのことが世に広く知られれば、それはトガクシソウでの失点を補ってもあまりある。
でも万太郎くんはそういった世事には、全く疎い。
もしかしたらそういうことが学者世界では常識なのかもしれないけれど、心から感謝してはいてもそうするものだということにまでは気が回らない。
「草花が好きすぎるだけ」の万太郎くんには、痛恨の出来事でした。
ブチ切れていい案件 キタ━(゚∀゚)━!
という感じなんだろうね、教授には
国家安康の鐘の文字がおかしいとの天海坊(明智光秀?)からの指摘に待ってましたとブチ切れて大坂の陣に向かわせた徳川家康みたいなもんか
まあ、万太郎くんのワキが甘過ぎるのが悪いんだけど教授にとっちゃ飛んで火に入るなんちゃらというやつか
えっ二人目、大変。でもまだまだお子さん増える。「何か?」誰?田邊さん所のお手伝いさんだった。あっ、武田家の武将,山県さんじゃなかった明治政府の要人、森有礼さん。美作さん失脚。あからさまなコネ人事。皮肉と捨て台詞、代わって田邊教授、女学校校長就任(現御茶ノ水女子大)。ムジナモの論文絶賛だが、田邊教授の名前を記載漏れ、多分一方向しか目がいかない万さんらしいボーーンヘッド。教授激怒、研究室.への出入り禁止。あっという間に運命暗転。どう切り抜ける?華丸は急だって言ってたけど伏線はしっかり張ってあったんだけど。ラスト二か月。アップダウンの激しい展開になりそう。