2023/9/5(火)第23週「ヤマモモ」
あらすじ
竹雄と綾が始めた屋台「土佐」では故郷の高知の味を楽しめるため、高知生まれの万太郎と虎鉄は心から喜びました。一方の寿恵子も、箸休めに出された高知のヤマモモの甘露煮に感激しました。
そんな中で竹雄が、波多野と藤丸に相談しました。大学に醸造の研究をしている先生はいないか。火落ちや腐造を出さない方法を知りたいのだと。竹雄の相談に対して波多野は、醸造の研究者はまだ日本にいないと答えました。
万太郎や波多野が「土佐」での食事を終えても藤丸だけは屋台に残り、竹雄と綾に告げました。竹雄と綾の新しい酒を自分は注文したい。そのためにも、自分が醸造の研究を一から始めてみるつもりだと。
一方、波多野の報告が万太郎を驚かせました。野宮が辞表を出したのです。野宮の成果を日本国内の植物学者たちが認めようとしませんでした。そして、野宮の成果が認められないまま自分だけが教授になったことを波多野は悔いていました。
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感想
クライマックスに向けて色々なことが動き始める回でした。
藤丸くんが竹雄くんと綾ちゃんの協力者に
思い起こせばこれまでの藤丸くんは浮き沈みの激しい人でした。
主人公の万太郎くん、主人公の奥さまの寿恵子ちゃん、そして田邊教授などの浮き沈みがそれ以上に激しいため、藤丸くんの浮き沈みは目立ちませんでしたが。
藤丸くんが初めて登場したころ。
英語が苦手なのに田邊教授からは英語を強いられ、そのストレスから逃れるための藤丸くんの唯一の癒しはウサギでした。
その後、藤丸くんは大学の空気について行けなくなり休学。
自分の進むべき道を見出して復学した後も、政治と人間関係がすべての植物学の世界に藤丸くんはどうしても馴染むことができない。
ストレスを抱えながら大学は卒業。
大学を卒業後、藤丸くんはどうしているのかと思ったら、家業の酒問屋の手伝いをしていることが今回のドラマの中で判明。
藤丸、大学に入るまでは植物学に魅了されていたのでしょう。
在学中にいろいろと浮き沈みがあったものの、「菌類」というライフワークにも出会えた。
ところが、大学で過ごした時間で学んだことが今は何一つ生かされていない。
悶々としながら家業の手伝いをしてい他のでしょう、藤丸くんは。
家業を手伝うとは言っても、どうやら藤丸くんは跡取りではないらしい。
だから実家に居場所もない。
実家の外にも自分の居場所を作れなかった。
大学在学中も大学卒業後も自分の居場所を見つけることができなかった藤丸くんが、ようやく自分が必要とされる居場所を見出しました。
東京大学に入れるだけの頭脳の持ち主なのだから、藤丸くんはきっと竹雄くんと綾ちゃんの強力な助っ人になるはず。
リアル藤丸くんの最晩年は決して幸せとは言えませんでしたが、ドラマの中の藤丸くんには素敵な人生の結末を手に入れてほしいものです。
友人想いの波多野くん
野宮さんの発見が日本国内の学者たちが認めようとしない。
一方で、自分が大学教授に任命されて、そのことを受け入れたことを恥じる波多野くん。
相変わらず波多野くんは友人想いの情にあつい人です。
藤丸くんが休学したときも、波多野くんは藤丸くんのことが心配で心配で、落ち込んでいました。
藤丸くんが復学したときの波多野くんの喜びようと言ったら、今でも忘れられません。
野宮さんと一緒に組もうと宣言したときも、波多野くんは野宮さんを単なる画工とは思わず共同研究者として組みました。
そんな性格の波多野くんだけに、野宮さんの一件は苦しくてたまらない。
次回、野宮さんの辞表提出と、その後の野宮さんが描かれるようです。
野宮さんが大学を辞める理由も語られるはず。
波多野くんの心の中に悔いの残らない去り方を野宮さんはすると思いますが、野宮さんが大学を去る理由を早く知りたいです。
竹雄くんと綾ちゃんが新たな一歩を踏み出す
竹雄くんと綾ちゃん、屋台開業の準備を整えた上で十徳長屋の万太郎くんを訪ねてきたようです。
上京して万太郎くんを訪問しそれから屋台開業の準備などと、ゆっくり構えていないところが働き者の竹雄くんらしい。
そして開店初日で藤丸くんという協力者と出会うこともできました。
綾ちゃんの夢である新しい酒づくり、それが始まるところまでドラマの中で見せてほしいものです。
寿恵子ちゃんの印刷技術へのこだわり
石版印刷の次世代の印刷技術にこだわり続ける寿恵子ちゃん。
この印刷技術へのこだわりと、次回描かれるであろう「自分の商いを始めたい」宣言が何らかの形でつながってゆくのかな?
寿恵子ちゃんが印刷技術にこだわり続ける描写がどのように回収されるのか。
気になるポイントがまた一つ発生しました。
予習レビュー
竹雄くんと綾ちゃんが飲食店を開業し生き生きと働く姿を見て、寿恵子ちゃんも自分で商売を始めてみようと決意。
では何をやってみようかと調査するために足を運んだのが渋谷でした。
史実の中のリアル寿恵子ちゃんが待合を開業したのも渋谷でしたが、当時の渋谷はどんな町だったのか。
リアル寿恵子ちゃんが開業したのは渋谷荒木山。
渋谷荒木山とは現在の渋谷区円山町界隈のことで、ラ◯ホテルやライブハウスなどが居並ぶ混沌としたエリアです。
このエリア、リアル寿恵子ちゃんが待合を営業していたころは、400名以上の芸妓さんが存在する花街だったのだそうです。
渋谷荒木山の花街としての始まりは明治18年(1885年)。
「弘法湯」という温泉が開業した折に、それに併設される形で「宝屋」という芸者屋も開業。
この「宝屋」が大ヒット。
「宝屋」のヒットに便乗して、渋谷荒木山には芸者屋が次々に開店。
渋谷荒木山は花街として発展を続けたのだそうです。
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近年、諸外国でも人気の和食ですが、彩り素材としてヤマモモの甘露煮は結構人気があり、兵庫県の会社が作っているものがアチコチの国へ輸出されています。ニューヨークの某超有名和食レストランの厨房でも見かけました。梅干しの代替え的な意味合いがあるかも知れません(海外の方は概ね梅干しが苦手です)。
いや~今日は何がよかったかと言えばヒゲがひとりもいなかったこと
最近ではマンガ「ヒゲとボイン」に匹敵するぐらいヒゲ出演が多かったからねえ
逆にボインがいないか、かっての松坂慶子さんぐらいか(安藤玉恵さんはナイスバディだけどボインまではない)
というか、ボインって死語か?いやいや、島田珠代さんのボインボインボインボイン~というネタもあるから絶滅危惧ながら生きとるか
追記と言うか訂正
忘れてた!最終週辺りでボインちゃん出るんだった、しかもユニコーンの曲「ヒゲとボイン」の歌詞にある痩せているくせにボインちゃんが、ドラマ上ではまだ生まれてないけど
屋台「土佐」おいしい郷土料理舌つつみ。皆の笑顔。姉夫婦の最終目標。酒造り。醸造学の専門家がいない。野宮さんの辞意。波多野さんの後悔。藤丸さんと姉夫婦強力コラボ。悔恨、希望それぞれの思いで月を見る。万さん、野宮さんに翻意させようと説得するのか?
ヤマモモは東京都などで街路樹として使われていることが多いが、ほとんどの人は実が食べられることを知らない。ほとんどは野鳥の餌と化している。