2023/11/24(金)第8週「ワテのお母ちゃん」
あらすじ
ツヤの葬儀が終わりスズ子が東京に戻る日が近づいたころ。赤字続きの「はな湯」は売るか閉めるかしかないとスズ子は梅吉に提案しました。ゴンベエはそれまで貯めてきた金を差し出すもの「はな湯」を立て直すのには足りませんでした。
ついにスズ子は「はな湯」の閉店を決断し、常連客たちにあいさつしました。そんな中、三沢光子と名乗る見知らぬ女性が「はな湯」を訪ねてきました。光子はゴンベエの素性を語り出し、ゴベンエに求婚しました。
ゴンベエの本当の名前は伊福部玉五郎。船馬の呉服屋の若旦那だったものの両親の死去後、店を廃業し道頓堀に身投げしたのです。かつて梅吉が玉五郎を助けたとき、ツヤが描いた似顔絵を頼りに光子は「はな湯」にやって来ました。
「はな湯」は玉五郎と光子が引き継ぐことになりました。そして梅吉はスズ子と一緒に東京へ行き一緒に暮らす決意を固めました。ほどなくしてスズ子と梅吉は「はな湯」の常連客たちに見送られながら東京へと旅立つのでした。
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感想
今週の振り返り:第一の受難
今週はスズ子ちゃんの受難がテーマの週でした。
時代背景は第二次世界大戦がいよいよ始まるというころ。
自由が少しづつ失われてゆく描写から今週がスタート。
松永さんが梅丸を去った後の後任の演出家は、絵に描いたような事なかれ主義の人物でした。
一方で羽鳥先生が珍しく荒れる様子も描かれました。
荒れる羽鳥先生の様子が、どんな時代になったのかをよくあらわしていました。
これが第一の受難。
そして、劇団やスズ子ちゃんが置かれた状況の描写から一転、舞台は大阪へ。
第一の受難と並行して第二、第三の受難がスズ子ちゃんの知らないところで進んでいました。
とりわけつらかったのが今週のスズ子ちゃんの第三の受難となるツヤさんの病気です。
最初にツヤさんが寝込む場面が描かれたとき、六郎くんはツヤさんの状態をただの風邪だと思っていました。
おそらくそのころは梅吉さんも銭湯の常連客たちも六郎くんと同様の認識をしていたと思われます。
そして今週。
ツヤさんはその後も寝込んだままだったようです。
それでも今週の月曜日は、ツヤさんはまだ熱々先生から専門医に診てもらえと言われる段階でした。
ただしもしかするとツヤさんは月曜日の放送の段階では自分の身体の異変にはっきりと気がついていたのかも。
自分の身体の異変はただごとではない。
だから専門医に診てもらったら大変な金額のお金がかかるだろう。
でも赤字続きの中で、そんなことに使えるお金もない。
熱々先生から専門医に診てもらうことをすすめられても、すぐに診てもらわなかったのは、治療費が大変なことになると予想できるほど身体の異変が進んでいたのかもです。
しかし火曜日の放送ではついに専門医に診てもらいました。
そして案の定、手の施しようがない状態でした。
ツヤさんを診た専門医の先生が診断結果について口を濁したとき、ツヤさんははっきりと真実を言ってくれと言いました。
ツヤさん、最悪の診断を下されることを覚悟していたようです。
今週の振り返り:第二の受難
今週はまた六郎くんに赤紙がきました。
赤紙がきたことで自分は一人前の男と認められたと無邪気に喜ぶ六郎くん。
戦争ごっこで戦場に散る自分を演じたりと、赤紙が何を意味するのかまったく理解していないように見えました。
しかし六郎くんは赤紙の意味するところをはっきりとわかっていました。
本当は六郎くんは怖かった。
でもその気持ちを両親に告げたら両親を心配させてしまうと考えたのかな?
梅吉さんを怒らせた戦争ごっこはもしかすると、六郎くんなりの精一杯の両親への配慮だったような気もします。
その証拠にスズ子ちゃんの前では死ぬのが怖いとはっきりと口にしました。
六郎くんの本当の気持ちを、家族の中でスズ子ちゃんだけが知ることになりました。
これがスズ子ちゃんの第二の受難。
今週の振り返り:第三の受難
六郎くんが戦地へと旅立った直後に、第三の受難となる「ハハキトク」の電報。
普通の人ならすぐにでも実家に駆けつけるところです。
でも職業柄、スズ子ちゃんにはそれが容易にできない立場です。
さらに師匠である羽鳥先生から、歌手としての覚悟を厳しく問われました。
最愛の母親の最期をみとるか、歌手として成功する道をとるか。
スズ子ちゃんの第三の受難はあまりにも重く厳しい受難でした。
予習レビューと史実のリアルエピソード
「母の死」というサブタイトルの今週は悲しい物語が描かれました。
では史実の「母の死」ではどんなことがあったのか。
以下に簡潔にまとめてみました。
笠置シヅ子さんの養母・うめさんの病気は胃がんでした。
加えて心臓の弱っていました。
笠置シヅ子さんが上京する前、すでにうめさんは病気で衰弱しきっており、満足に歩けないほどだったと言われています。
そんな状況下、笠置シヅ子さんは養母の医療費を稼ぐためにも東京に行って昇給してもらうことが必要でした。
ところで、ドラマの中でツヤさんがアホのおっちゃんが見つけてきた季節はずれの桃によってわずかな時間だけ元気を回復する場面がありました。
このエピソード、史実にも似たような話が残されています。
それは笠置シヅ子さんがいよいよ東京へと旅立つ前日のこと。
衰弱しきったうめさんが笠置シヅ子さんを鰻屋に誘い、娘を安心させようとしたのか鰻丼一人前を平らげたのだとか。
そして笠置シヅ子さんは上京。
上京した翌年に母危篤の電報が届くものの、笠置シヅ子さんは舞台に上がり続けました。
そして大阪の実家に戻ったのはうめさんの四十九日でした。
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本上まなみさん、きれいで落ち着いていて品があって、女中さんというよりは奥様のよう
ものすごい御都合主義の大阪編納めでしたが、辛い展開が多かった今週なので、ありえなくても温かな落着で良かったです
梅吉さん、タイ子ちゃん以外はもう出番はあまりないのかな?
タイ子ちゃん、来阪する度に来てくれる東京の人が旦那さんのようですが、もしかしてお母さんと同じ立場? それでも、好きで選んだ道なんですよね
将来は、スズ子ちゃんと未婚の母仲間になるんでしょうか?
この展開から「ワテ、歌手になるのをやめて銭湯継ぐで!」となるのが昨年今頃の朝ドラ展開だというXの呟きみてなるほどと気づいたわ、ワイ自身が東大阪在住歴あるから工場継いで当然という考えだったけど確かに違和感あるわな
まあ、昨年今頃は空飛ぶクルマには明るい未来を感じていたのが、今や関西万博へのバッシングだらけだもんなあ
ワイ自身も大阪府民として関西万博へはブーイングしかないけどな👎️
ゴンベエさんは、もしかするともうずいぶん前から記憶を取り戻していたのではないかしら。
記憶は取り戻しても、それは消し去りたい過去の事。
過去はなかったことにして、はな湯で「ゴンベエ」として生きることを選んだのではないでしょうか。
あの、スズ子ちゃんのために持ってきた桃。
昔のツテを利用して、昔のよしみで手に入れた物だったのかなと、今日思いました。
そう考えると、光子さんを素直に受け入れたことも合点がいきます。
何はともあれ、はな湯は残った。
良かった。
久々、登場タイ子さん。結婚してたの。(お父さんは藤間文彦さん。マイナーな野球ドラマ「ガッツ・ジュン」の主人公)ゴンベイさんの折角の好意焼け石に水。ツヤさんの似顔絵でゴンベイさんの素性がわかる。三沢さんからの逆プロポーズ。伊福部さんってこの名前聞くとゴジラのテーマが聞こえる。結局風呂屋は続けるの。お父ちゃんは?どうする?でも縁の無い東京行ってお父ちゃん大丈夫かなあ?
大阪編が終了しました。明るい終わりで良かったですね。
ツヤさん、お疲れ様でした。
まあいろいろできすぎ感はあるけれど、帰ってこれる場所を残して
おきたかったんでしょうね。
三沢光子という名前に感じる三沢光晴選手
桜庭和希という名前に感じる桜庭和志選手
大熊熊五郎はかって全日レスラーだった大熊元司さんの若手時代のリングネーム
梅丸少女歌劇団から感じた古の全日本女子プロレスの雰囲気
戦後編に出演する喜劇王タナケン、新日の棚橋健想選手のニックネーム
プロレスが好きなんだろうと感じる