ブギウギ

距離縮めるスズ子と愛助 / ブギウギ 第54回

2023/12/14(木)第11週「ワテより十も下や」

あらすじ

レコードを聴かないかと愛助に誘われたスズ子は、小夜を連れて愛助の家を訪れました。愛助の部屋の中は、愛助が集めた音楽の資料であふれかえっていました。愛助はまたスズ子のレコードも集めており、スズ子の歌の魅力を熱く語りました。

スズ子の帰り際、愛助はまた会いたいとスズ子に言いました。その訪問がきっかけとなり親しくなったスズ子と愛助は二人きりで会うようになりました。そんな中、スーツ姿のあやしい男が、スズ子と愛助の様子をずっと見続けていました。

ほどなくしてその男はスズ子の楽団の事務所に姿をあらわしました。その男は村山興業東京支社の責任者・坂口という人物でした。坂口はスズ子と対面。これ以上愛助に会うなとスズ子に詰め寄りました。

スズ子は坂口の訪問を受けたことを愛助に報告し、今までのように会うのはやめようと愛助に告げました。しかし愛助はスズ子の提案を拒否。続けて愛助はスズ子に言いました。自分と恋人になってほしいと。

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感想

ついに恋バナが始まってしまいました。

そのきっかけは、村山興業の坂口氏の「これ以上会うな」という一言。

この言葉が燃料となり、発火寸前だった炎に火がつけてしまいました。

スズ子ちゃんの気持ち

初めての愛助くんの部屋を訪問して以来、愛助くんと二人きりで繰り返し会うことになったスズ子ちゃん。

繰り返し会う描写はドラマの中では象徴的な二つの場面によって表現されました。

一つ目の場面は、ある日の夜にスズ子ちゃんと愛助くんがおでんの屋台で大根を食べる場面です。

二人きりで会うときは愛助くんの部屋へ行くのは避けたのか。

それとも愛助くんの部屋へ行った後のことなのか。

二つ目の場面は、愛助くんの部屋の整理整頓を手伝う場面。

おでん屋での食事を経ての部屋の整理整頓という描写によって、二人の距離が近づいてゆく様子が分かりやすく描かれていました。

そのころ、スズ子ちゃんは仕事中に鼻歌を歌うほどに浮かれていました。

スズ子ちゃん、鼻歌を歌って浮かれていたのは恋心が芽生え始めていたのかな。

しかし、仮にスズ子ちゃんの中で恋心が芽生え始めていたとはいえ、スズ子ちゃん自身が自分でその気持ちにストップをかけられる程度のもの。

坂口さんからこれ以上は会うなと言われ、その言葉に素直に従おうとしたので。

これがスズ子ちゃんだけの問題なら、坂口さんの訪問ですべて終わったはず。

しかし坂口さんの一言は、愛助くんにとっては燃料になってしまったようです。

愛助くんの気持ち

愛助くんは、スズ子ちゃんが大阪で活躍していたころからスズ子ちゃんに注目していたらしい。

しかも、大和礼子より良かったと言っていたので桃色争議以前のことです。

筋金入りのファン、熱狂的なファン、というありきたりな言葉では表現しきれないほどのファンだったようです。

ファンと恋心の区別がつかなくなってしまったような人がいますが、愛助くんはまさにそんな状態だったのでしょう。

そんな愛助くんが愛知で実物のスズ子ちゃんと会ったことがきっかけで、区別はますます曖昧に。

東京で逢瀬を重ねるうちに、ファンと恋心の区別は完全に消失。

愛助くんのこれまでの気持ちはこんなところでしょうか。

そんな愛助くんの気持ちをスズ子ちゃんが早い段階で察していたら、スズ子ちゃんは早い段階で愛助くんを遠ざけたのかも。

しかしスズ子ちゃんには油断がありました。

十も年下だから色恋の相手になるはずがない、という油断です。

色恋の相手になるはずがないと考えていたスズ子ちゃんは、十も年下の青年が自分みたいなおばちゃんを色恋の相手にするはずがないと確信していました。

だからスズ子ちゃんは愛助くんの気持ちの変化に鈍感でした。

もしスズ子ちゃんが愛助くんの気持ちの変化を察していたら、坂口さんの訪問の伝え方ももっと工夫したかと。

でもスズ子ちゃんは坂口さんの訪問があったこと、坂口さんからもう会うなと言われたことをごく普通に告げてしまいました。

それが愛助くんの心には燃料になりかねないことにもかかわらず。

そして案の定、愛助くんの恋心の燃料になってしまいました。

坂口さんと五木さん

村山興業東京支社の責任者・坂口さん。

ただただ怖そうな人物として初の登場場面を飾りました。

今後、この人物が村山興業の代表の命令によって、スズ子ちゃんと愛助くんの仲を裂こうと種々の画策してくるのでしょうか。

一方、坂口さんがどういう人物なのかを知った五木さんは、五木さんらしさを全開。

坂口さんに取り入ろうとする態度はいかにも五木さんらしい。

以下、ちょっとだけネタバレが含まれます。

次週、五木さんは坂口さんを巧みに利用してあることをやらかします。

今回の五木さんと坂口さんの会話はその時の場面へのフラグと思われます。

これからの五木さんの言動、五木さんと坂口さんの関係、要注目です。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

スズ子ちゃんが地方巡業から東京の下宿に戻ってくると、スズ子ちゃんの帰りを待ち侘びていた村山愛助が下宿にやってきます。

史実でも吉本頴右が笠置シヅ子さんの家にやってきます。

ドラマの中では梅吉さんはすでに故郷に戻りスズ子ちゃんは一人暮らしをしていますが、史実では笠置シヅ子さんは世田谷の三軒茶屋に養父と暮らしていました。

一方、早稲田大学の学生だった吉本頴右が住んでいたのは市ヶ谷の富士見町にある吉本家の別宅です。

二人はお互いの家を頻繁に往来していたようですが、年齢が離れていることや立場の違いからすぐには恋愛関係にはならなかったようです。

戦時下で暮らしに様々な支障が出る中、お互いに支え合うような関係だったとか。

なお、笠置シヅ子さんと吉本頴右が相思相愛の仲になったのは昭和19年(1944年)の暮れのこと。

名古屋での二人の初めての出会いは昭和18年(1943年)6月でした。

なので、初めての出会いの日から一年半を経て、二人はただの仲良しから恋仲になったわけです。

一方で相思相愛の関係になった二人が一緒に時間を過ごせた期間は昭和19年(1944年)の暮れから昭和21年(1946年)春までの一年と数ヶ月ほどの短い時間でした。

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POSTED COMMENT

  1. 丹善人 より:

    水上恒司は1999年生まれだから24歳。趣里が33歳だからぴったり同じ年齢差。
    笠置シズ子も小柄だったこともあり、ぴったり同じかも。ということで、違和感なく
    関係性が見られる。
    まあ、男の関係者側から見れば「たぶらかしている」ように見えるのは仕方が無いかもね。
    利益関係で近づいているようにも見えるし。現代でも通常ではない芸能人年齢差カップルが
    いれば、同じように見られているし。誰かが言っていた(加糖茶だったか)、10年
    我慢すれば認めてもらえるって。残念ながらスズ子さんの場合は10年になれなかった。

  2. 還暦のたつお より:

    散らかり放題の部屋にも、本人には一定の法則があって。スズ子さんにも売れない曲があったんだ。二葉百三郎って双葉十三郎先生?(ぼくの採点表)明日もってストーカーやん。坊ちゃんは屋台経験ほとんど無し。体弱いから兵隊に取られなかったんだ。志だけは大手芸能社の跡取り。坊ちゃんインテリだけど天然。なんか二人の仲は急接近。邪魔物登場。強面黒田じゃなくて坂口登場。このカップルの実年齢の差はだいたい一緒。正式に交際を申し込む。どうなっても知らないよ。朝ドラ受け絡みで、メッセンジャー黒田の「笑うセールスマン」似合ってる。伊東四朗さんの後を継いで欲しい。

  3. 名乗る程の者ではないでおま より:

    メッセ黒田さん
    これがネイティブな河内弁だわ
    「舞いあがれ」に出ていたらリアル東大阪過ぎただろうな、逆に他の出演者から浮いてしまったかな?

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