2024/2/8(木)第19週「東京ブギウギ」
あらすじ
羽鳥がスズ子のために作曲した新曲『東京ブギウギ』がついに完成。新曲の出来栄えの素晴らしさに満足した山下やコロンコロンレコードの佐原は、大ヒットは間違いないと大いに盛り上がりました。
そんな中、山下は新曲をレコーディングするスタジオに米兵を呼んでみたらどうかと提案。羽鳥は山下のアイデアを絶賛しその提案を採用することが決まりました。完成した新曲にスズ子も夢中になりました。
そして迎えた『東京ブギウギ』レコーディングの日。米兵たちが集まったスタジオで、スズ子は新曲『東京ブギウギ』のレコーディングが開始。初めは反応が薄かった米兵たちも踊り始めるほどに盛り上がりました。
『東京ブギウギ』はレコードの発売とあわせてステージで披露されることが決まりました。ほどなくして、稽古場で愛子の面倒を見ながらの「福来スズ子ワンマンショー」の稽古が始まりました。
第24週 | 第25週
ブギウギ|感想あらすじネタバレトップページ
感想
新曲
スズ子ちゃんから初めて新曲のリクエストをされた羽鳥先生。
それまで、そんなことはなかっただけに初めのうちこそ戸惑いを隠せませんでした。
そして、いつもとは異なる作曲プロセスのせいもあったのか、頭の中にメロディがなかなか降りてこない状態も続いていました。
でも、そんな初めて尽くしの経験が、羽鳥先生には良い刺激になったのかもです。
羽鳥先生自ら大いに乗り気になり、ワクワクズキズキが止まらない新曲が完成。
羽鳥先生がここまでノリノリになるのは、本当に久しぶり。
やっと明るい羽鳥先生が戻ってきました。
百戦錬磨の山下さんやコロンコロンレコードの佐原さんまでもが新曲の大ヒットを確信。
初めは反応の乏しかった米兵たちも踊り出さずにはいられない。
山下さん、佐原さんの大ヒットへの確信はますます確たるものに。
次回あたり「ブギの女王」が誕生する瞬間が描かれるのでしょうか。
愛助くん
これから世に出て一世を風靡することになる新曲、愛助くんが生きていてこの新曲を聴くことができたら、どれほど喜んだことか。
愛助くんもまた山下さんや佐原さんと同じように、あるいはそれ以上に、発売前から大ヒットを確信していたかと。
そんな名曲を愛助くんが聴くことができなかったのは本当に残念。
この新曲に対する愛助くんの反応も見てみたかった。
しかし愛助くんの死があったからこそ、その深い悲しみからスズ子ちゃんが再起するためにこの新曲が完成したのも確か。
だから愛助くんが存命だったらこの新曲もなかったのかも。
名前だけ出てきた鈴木さん
『東京ブギウギ』の作詞家の鈴木さん。
羽鳥先生はスズ子ちゃんに会ったことがあるはずだと言ってましたが、ドラマの中では登場していません。
『東京ブギウギ』という本作の中でもとりわけ重要な歌を作詞した人が名前だけの登場。
一体どんな人物なのかと調べてみると、なかなかのお騒がせの人物だったようです。
『東京ブギウギ』の作詞家のフルネームは「鈴木勝」。
出生の詳細は不明。
三越で働いていた裁断師のスコットランド男性が日本人女性に産ませた私生児という説も。
養父はあの鈴木大拙氏。
入学した中学校では素行の悪さにより他の中学校でも暴力事件を起こす。
成人後、結婚して一女をもうけるものの、他の女性を妊娠させる騒動を起こす。
生涯、三度の結婚をし、その間にも事件を起こし逮捕される。
などなど、お騒がせが多数発生。
服部良一氏とは上海で知り合いました。
『東京ブギウギ』の歌詞は、鈴木勝氏の当時の奥様で歌手の池真理子さんが作詞。
鈴木勝氏のアイデアを奥様が完成させたのだとか。
しかし服部良一氏は、鈴木勝氏が持ってきた歌詞が気に入らず、服部良一氏と鈴木勝氏が書き直しました。
以上、お騒がせ人物である上に歌詞が完成するまでも色々とあったようなので、ドラマの中では名前だけになったのかもです。
靴磨きの少年
今回のストーリーの文脈とはまったく関係なく登場した靴磨きの少年。
この少年の登場は次週へのフラグと思われます。
次週、再び靴磨きの少年が登場。
おそらく今回登場した靴磨きの少年が次週も登場するものと思われます。
そして靴磨きの少年との出会いがきっかけとなり、物語前半の登場人物の回収エピソードが始まります。
前回の梅吉さんの再登場といい、物語前半の登場人物が回収が開始。
いよいよクライマックスのフェーズに突入する予感がしてきました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
『東京ブギウギ』誕生の瞬間
服部良一氏は、ブギのリズムを取り入れた流行歌を作ることを考え続けていました。
そんな中、笠置シヅ子さんから再起のための作曲の依頼が舞い込んできました。
その直後、服部良一氏は中央線の車中でブギの新曲の着想を得ました。
服部良一氏は、自宅の最寄り駅で降りると大急ぎで喫茶店に直行。
その喫茶店の紙ナプキンに、中央線の車内でひらめいた曲の楽譜をメモしました。
これが『東京ブギウギ』誕生の瞬間です。
なお、服部良一氏が『東京ブギウギ』の楽譜をメモした店は西荻窪駅南口にある洋菓子とフランス料理の店「こけし屋」です。
「こけし屋」は建物の改築のために2022年3月末に営業は終了。
しかし2025年頃に営業を再開する予定とのことです。
第24週 | 第25週
ブギウギ|感想あらすじネタバレトップページ
ジャズ喫茶ヨーソローは「べっぴんさん」、居酒屋あかまつは「スカーレット」ですね。
靴磨き少年といえば、宮城マリコの「ガード下の靴磨き」。そしてアニメ
「象のいない動物園」とか。戦後まなしの少年達は生活のため必死だった。
あの時代、当たり前にあった風景。
新曲完成、羽鳥先生大興奮。山下さんナイスアイデア。GI沢山。朝鮮戦争の前で良かった、レコーデイングの歌唱シーン省略しましたね、ワンマンショーの時が初お目見え。靴磨きの少年に六郎君の面影を見たか。練習で一部歌唱。まだ舞台への完成形ではない。
肝心の歌、出し惜しみかと思えば最後に出してくれました。中途半端やな。
子連れ出勤の元祖でしたか。てっきり麻里さんに頼むかと思っていたが。
「東京ブギウギ」の出だしのメロディーはCのキーでは「ソラドミレドラ」
「上を向いて歩こう」の出だしのメロディーはCのキーでは「ドドレミドラソ」
昔の洋楽っぽい曲のメロディは、このメジャーペンタトニックスケールか
演歌、歌謡曲系は4度、7度抜きのマイナーペンタトニックスケールで作曲しないと
大衆に理解されずヒットしなかったそうな・・・