2023/7/25(火)第17週「ムジナモ」
あらすじ
竹雄と綾のもとに万太郎から手紙が届きました。その手紙は、万太郎と寿恵子の間に長女・園子が誕生したことを知らせるものでした。手紙を読んだ竹雄と綾は、園子の誕生を心から喜びました。
そのころ、植物の研究に続ける万太郎に触発された綾は、新しい酒をつくってみたいと考えていました。明るくて爽やかな青空みたいな酒をつくりたいという綾の願いを聞かされた竹雄は、綾の願いを受け入れました。
それから8ヶ月が経過。万太郎と寿恵子に愛情を注がれながら育った園子は、十徳長屋の面々にも可愛がられていました。一方、そのころの万太郎は「日本植物志図譜」の第三巻の出版に向けて準備を進めていました。
そんなある日、ゆうの誘いで、万太郎、倉木、福治たちは出かけることになりました。その道中、大きな池を見つけた万太郎は夢中になって植物採集を始めました。植物採集に没頭する万太郎の姿を眺めながら福治は不安を口にしました。
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ
感想
今回のエンディング、のどかな田園風景の中で福治さんが気になる言葉を口にしました。
「いいこともあったら良くねえことも起きるぞ」
口にした言葉が、これから起きることを暗示しているかのようでした。
しかし、万太郎くんはこれから自分の身に起こることを知るよしもなく。
綾ちゃんと竹雄くんも、これから自分たちの身に起こることを知るよしもなく・・・
綾ちゃんのチャレンジの今後
綾ちゃんが新しい酒づくりにチャレンジすると宣言。
田邊教授の暗すぎる影が濃くなりつつある昨今、久しぶりに明るい知らせでした。
しかし、この明るい知らせは次週にはとても残念な形で回収されることになります。
次週、綾ちゃんと竹雄くんが窮地におちいるという情報はすでに判明していました。
しかし「窮地」が何を意味するのかまでは分かってはいませんでした。
綾ちゃんと竹雄くんの「窮地」とは峰屋の廃業です。
綾ちゃんが挑んだ新しい酒でなんとかいう菌が繁殖。
それによって、新しい酒だけでなく貯槽していた峰の月もすべてがダメになるのだとか。
一方で酒に対する重税もある。
当時は、売上に対して課税されるのではなく、製造量に対して課税されていたので、腐造を出して売り物にならなくても製造を手掛けた以上は課税される。
課税された上に、翌年の売上はゼロになるわけです。
史実のリアル峰屋
史実のリアル峰屋も、リアル万太郎くんとリアル田邊教授の関係が悪化したころに経営が行き詰まっています。
ただしリアル峰屋の経営の行き詰まりはドラマとは原因が異なります。
リアル万太郎くんの結婚後も、リアル峰屋の当主はリアル万太郎くんのままでした。
そして番頭さんと従姉妹が経営を任されていました。
しかし当主が不在のまま経営を続けても顧客からの信頼はなかなか得られない。
その上、リアル万太郎くんは結婚後も実家からの仕送りによって研究を続けていました。
そんな中でリアル峰屋はついに仕送りするための資金が枯渇。
この期に及んでようやくリアル万太郎くんはリアル峰屋の帳簿を見たところ、経営の窮状を知ることに。
リアル万太郎くんは、それまで経営を任せていた番頭さんと従姉妹に非を詫びると家業の一切を譲渡。
このとき初めて、リアル万太郎くんは実家の当主ではなくなりました。
ドラマの中の峰屋
ドラマの中の万太郎くんは、祝言で土佐に戻った際に綾ちゃんからお金をもらった以外には仕送りを求めたりはしませんでした。
槙野家の家計は寿恵子ちゃんの内職と質屋通いで成り立っていました。
一方で万太郎くんは峰屋の当主の座を返上したことで、綾ちゃんと竹雄くんが峰屋を引き継ぐことが決定。
峰屋の経営がおびやかされる要素はドラマの中にはありませんでした。
なので、リアル峰屋の経営の行き詰まりエピソードはドラマの中では再現されないのかもしれないと思っていたのですが、こんな形で再現されるとは。
綾ちゃんと竹雄くんは峰屋の土地家屋すべてを売却し借金を返済。
わずかに残ったお金で再起をはかるようですが、最終回までに復活した綾ちゃんと竹雄くんの姿を見せてほしいものです。
予習レビュー
次週、綾ちゃんと竹雄くんが窮地に立たされる?
久しぶりに綾ちゃんと竹雄くんの名前が登場しました。
結婚したはずの二人が夫婦として登場するのは今回が初めてのことかもしれません。
ところで今回は、万太郎くんと寿恵子ちゃんの間に長女が生まれた知らせを聞いた綾ちゃんと竹雄くんが喜ぶ、という場面だけで二人の登場はおしまいかと思います。
ところが次週、綾ちゃんと竹雄くん夫婦の再度の登場場面では雲行きが怪しくなっています。
なんと、綾ちゃんと竹雄くんが窮地に立たされているのだとか。
具体的にどんな窮地なのかはまだ明らかになっていません。
これは史実をもとにした推測ですが、峰屋の経営がかなり苦しいことになっていることが考えられます。
次週、万太郎くんも東京大学を追い出されるなど窮地に立たされます。
史実の中でもリアル万太郎くんは東京大学を追い出されるのですが、ちょうどその頃にリアル万太郎くんの実家の家業の経営が行き詰まっています。
史実では、リアル万太郎くんは結婚後も実家からの仕送りに頼っていました。
しかし実家のお金が尽き、仕送りができなくなるまで経営が悪化。
そんな状況がドラマの中で再現されるのかもしれません。
綾ちゃんと竹雄くん、今から心配でなりません。
「ムジナモ」について
今週のサブタイトルは「ムジナモ」です。
「ムジナモ」とは水生植物の一種で、リアル万太郎が「世界を驚かせる発見」をしたエピソードが今週の放送で再現されるはずです。
リアル万太郎くんとリアル大窪さんがヤマトグサに学名をつけて注目された翌年。
リアル万太郎くんが江戸川の土手の用水路の脇にあったヤナギの枝を取ろうとしたところ、用水路の水面に見慣れぬものが浮かんでいるのを発見。
はじめは昆虫だと思ったその見慣れぬものは水草でした。
言うまでもなくリアル万太郎くんはその見慣れぬ水草を採集し、植物学教室に持ち込むもののその正体は誰にもわからない。
リアル田邊教授が文献にあたってその水草の学名を特定。
この水草が今週のサブタイトルになっている「ムジナモ」です。
さて、その水草はこれまでヨーロッパ、オーストラリア、インドでしか見つかっていなかったものでした。
ヨーロッパ、オーストラリア、インドにしかないと考えられていた植物が日本で発見されたことから、リアル万太郎くんはまたしても注目を集めることに。
ドラマの中でも同様のエピソードが描かれるものと思われます。
快進撃を続ける万太郎くん。
その一方で、人一倍、成果に執着しているのに成果をあげられない田邊教授が心配です。
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ
余談ですが、私の出身校が夏の高校野球で、甲子園出場を決めました。めでたいけどどうせ寄付させらるんだろうな。めんどくさいなあ。昔、NHK銀河ドラマで「夏草の輝き」というのがありました。これは林隆三さん演じる甲子園初出場を決めた高校の教師が、出場に必要な資金集めを任され、四苦八苦するドラマでした。見ていてそんなに莫大なお金がかかると知って驚きました。辛辣なドラマだった脚本は、ウルトラシリーズ神回や「お荷物小荷物」を手掛けた佐々木守さん。なんとか一回戦までのお金を集めた林さんですが、二回戦まで行くと資金が尽きる。なので勝ってほしいけど勝ってほしくないと林さんが悩む所が、佐々木さんらしい皮肉な視点でした。
不穏だ…
2日続けて…
園子ちゃんも長屋のみんなに可愛がられてすくすく育ち、大学に戻った藤丸くんの代わりに倉木さんと福治さんに手伝ってもらって3冊目の印刷も順調に進んでいるみたいなのに。
昨日の、一天俄に掻き曇って轟く雷鳴と言い、福治さんの不吉な物言いと言い、今後の辛い展開を見届ける心構えを促されているようです。
明るくて爽やかな青空のような酒
ただでさえ増税で苦しい折りにこんな抽象的なスローガン掲げられた日にゃ「大丈夫か、この会社?」と感じる奴はいないのかなあ、ワイなら真っ先にそう思ってしまうけど、ワイだけかなあ?
加えて、この時代ならお酒は形容詞抜きの美味いか不味いかのカテゴリーは二つしかなかったのでは?(甘口辛口ぐらいはあったか?)ワインブームで歯の浮くような形容詞が出てくるのは100年以上先のことかと
万太郎「ランの種類は一万種以上・・・・・・・。」
私事で恐縮ですが、「梅祭り」「オリーブ園」という所へカメラ持って出かけて、「一体どれだけ種類があるんだよ。」なんて思いでシャッターを切っていたことがありますね。
またまた余談、新ドラマでお勧めは「ハヤブサ消防団」でも、「ヴィレッジ」、「ガンニバル」と村が舞台の話が多い。何故かな?うち二本に「サンクチュアリ」の主役、一ノ瀬ワタルさん出てるし。
久々の佐川。便りの無いのは元気の証拠というけれど、便りが来れば嬉しい。万さんがお盆に帰省したシーン無かったね。万さん人間書くの下手。新婚夫婦の悩みの種、赤ちゃんの夜泣きでも、楽しそう。酒も子供を作るという点では同じ。日本酒は苦手だけど峰の月は飲んでみたい。新しいお酒も飲んでみたい。弥栄という言葉、神社の祭りでしか聞かなくなった。長屋の定番井戸端会議。出版作業。あんまり素人の分からない話をしないで。お出かけ、実は無給のバイト。池を見つけて万さん暴走。福治さんの意味深な台詞。不吉な予兆か?