らんまん

横倉山で植物採集をする / らんまん 第63回

2023/6/28(水)第13週「ヤマザクラ」

あらすじ

万太郎は、寿恵子と竹雄を連れて横倉山へと足を運びました。横倉山では竹雄が万太郎の助手の役目を寿恵子に引き継ぐため、竹雄は寿恵子に植物採集や記録の取り方、標本づくりのやり方を教えました。

竹雄の指導を受けながら寿恵子は不安を口にしました。自分に万太郎の助手がつとまるのだろうかと。そんな寿恵子を竹雄は励ましました。そして凡庸な自分が万太郎の話し相手になれるよう努力したことを打ち明けました。

横倉山中を歩きながら寿恵子と竹雄が口にした言葉にあるヒントを得ました。そして万太郎は、ヤマザクラの病気を治す方法を問い合わせるため、東京大学の波多野と藤丸、博物館の里中と野田、そして田邊に手紙を出しました。

一方で万太郎は、自分でもヤマザクラの病気を治す方法を見つけるために、病気のヤマザクラと健康なヤマザクラの観察を続けました。そんな中、研究に没頭する万太郎を見守る竹雄が、万太郎に話があると口を開きました。

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感想

竹雄くんの「努力」

天才タイプの万太郎くんの話し相手になるために「凡庸」な竹雄くんがどれほど努力してきたのかが初めて竹雄くんの口から語られました。

そもそも竹雄くんが万太郎くんの付き人になったのはタキさんの業務命令でした。

業務命令なので、言われたことさえ万全にやっていればOKのはずです。

しかし、より良い仕事をするために誰かに言われることなく仕事の工夫を積み重ねる竹雄くんの、万太郎くんへの愛情と尊敬の気持ちに心が震えました。

竹雄くんが積み重ねてきた助手としてのスキルだけでなく、竹雄くんの思いもまた寿恵子ちゃんに引き継がれますように。

竹雄くんの「話」

竹雄くんの思わせぶりなセリフが今回は終わりました。

「万太郎、話があります」

どんな話をするのは次回のお楽しみ。

それよりも、万太郎くんに話しかける竹雄くんを見て、竹雄くんはさすがだなと思いました。

それは研究に没頭する万太郎くんに声をかけるタイミングを竹雄くんはよくわかっているということ。

前回、寿恵子ちゃんも研究に没頭する万太郎くんに声をかけましたが、そのことが万太郎くんを怒らせてしまいました。

それまで研究に没頭する万太郎くんの姿を一度も見たことがない寿恵子ちゃんなので、それは無理のない話です。

竹雄くんも同じ失敗をしたことが考えられます。

そして失敗を繰り返す中で、万太郎くんに話しかけても大丈夫なタイミングというものを見つけたのでしょう。

それは、万太郎くんの呼吸のリズムが変化するタイミングなのかもしれない。

万太郎くんの手の微細な動きが変わるタイミングかもしれない。

話しかけても大丈夫なサインを竹雄くんは心得ているのでしょう。

だから、寿恵子ちゃんのときと同様に研究に没頭する万太郎くんに声をかけても、万太郎くんを怒らせはしませんでした。

植物の没頭している自分だけの世界から現実世界に戻るまでにやや時間はかかっているようですが。

この「間」の取り方も、竹雄くんには是非とも寿恵子ちゃんに伝授してもらいたい。

植物採集のやり方と同じくり、万太郎くんに話しかけるタイミングを察するスキルは、万太郎くんの助手には欠かせないスキルのようなので。

次週のおおよその展開

次週のおおよその展開が見えてきました。

7月の放送は万太郎くんと田邊教授の蜜月期が描かれるものとブログ主は予想していました。

しかしその「蜜月」には早々に小さな亀裂が生じてしまうようです。

その小さな亀裂は、すぐには万太郎くんと田邊教授の決別にはつながらないかと思います。

もしかすると「亀裂」とは気づかないようなさりげない描写で終わることも考えられます。

しかし蟻の一穴のようにこの小さな亀裂が拡大するかもしれません。

あるいは、この先のどこかで描かれるであろう万太郎くんと田邊教授の決別のフラグとして次週の小さな亀裂が描かれるのかもしれません。

フラグとして描かれた場合、「亀裂」後は亀裂などなかったかのような日々が繰り返されることも考えられます。

実際、田邊教授がさまざまな案件を万太郎くんに託すような場面も用意されているみたいなので。

しかし翌々週以降、万太郎くんは研究で次々と成果をあげます。

一方の田邊教授は、成果を出す寸前のところまでいって深い挫折を経験します。

この万太郎くんの明と田邊教授の暗のギャップの中で、小さな亀裂が目に見えないところで徐々に拡大していく展開も考えられます。

早く、そんな暗いドラマを見たいブログ主です。

68: 7/5(水) 田邊からの申し出を断る

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予習レビュー

今週、綾ちゃんと竹雄くんが夫婦になることが決まったのを機に、万太郎くんは峰屋の一切を綾ちゃんと竹雄くんに譲ると宣言。

この宣言によって万太郎くんは実質的にも形の上でも峰屋の当主ではなくなります。

リアル万太郎くんもまた、ある時期に家業の一切を番頭に譲っています。

家業を譲るまでの日々、リアル万太郎くんは家業の経営を番頭さんと従兄弟に任せきりにしていました。

そしてお金が必要になると送金してほしいと実家に手紙を送っていたのだとか。

しかしあるとき、従兄弟からもうお金がないというまさかの連絡が。

リアル万太郎くんの家業は、当主であるリアル万太郎くんが常時不在ということで取引先の信用を得られない。

その上、たびたびリアル万太郎くんに大金を送り続けていたので経営が行き詰まることに。

そのことにやっと気がついたリアル万太郎くんが土佐に戻り家業の帳簿を見ると、リアル万太郎くんが想像していた以上の状況でした。

そこでリアル万太郎くんは番頭さんと従兄弟にこれまでの非を詫び、家業の一切を二人に譲渡しました。

なおリアル万太郎くんが家業を譲渡したのは、祖母が亡くなり結婚して子供を授かった後のことです。

家業を譲渡するタイミングが、ドラマでは脚色が加えられています。

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POSTED COMMENT

  1. ずんこ より:

    竹雄くんの引継ぎが、始まりましたね。
    寿惠子ちゃん、大変だと思います。
    何年も天才・万太郎くんに同行し、「竹雄!」の一言で何をすればいいか全てわかってしまうところまでたどり着いている竹雄くん。
    その後釜は、並大抵ではないでしょう。
    それだけに寿惠子ちゃんには、遣り甲斐があるのかもしれません。

    「お話があります」
    万太郎くん、竹雄くんの話の内容、分かっちゃったみたいでしたね。

  2. ばなななち より:

    革靴で水の中に入るのアドリブですかね?
    寿恵子さんの反応が自然でかわいらしかったです!

    長屋であった峰屋に帰るという嘘、いよいよ本当になってしまいますね…
    明日が楽しみであり、寂しいです

  3. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様。ご返答ありがとうございます。ウイキで見たら御寮さんは大阪の方言と書いてあったのですが、実際には西日本の広い地域、(近畿、四国付近)で使われていた印象あります。ただ大阪では商家を舞台にした、ドラマ、舞台劇、小説が関東に比べて圧倒的に多い為、頻繁に登場する御寮さんという言葉が。大阪固有の単語というイメージが定着したのではと思っています。イメージ的には吉本の舞台中継「番頭はんと丁稚どん」の山田スミ子さんが強いです。
     寿恵子さんと竹雄さん。山中で役割の引継ぎ。「山全体が早う見渡せるかもしれんですき。」いい事言うなあ。久々の野田先生、里中先生。二人の見識で老木は救えるか?「万太郎お話があります。」例の件?

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