2023/10/30(月)第5週「ほんまの家族や」

あらすじ

スズ子が自分の出生の秘密を知ってしまいました。実の父親は七回忌を迎えた菊三郎、実の母親は次郎丸家の女中だったキヌであることを。大きなショックを受けたスズ子は走ってその場を立ち去ってしまいました。

夜遅くなってもスズ子は大西家に帰ってきませんでした。その日の夜、大西家の者たちが心配する中、スズ子は浜辺で過ごしていました。そして翌朝になってスズ子は、キヌの家に足を運びました。

スズ子から尋ねられたキヌは20年前に起きたことを語り始めました。20年前、妊娠が判明したキヌは次郎丸家を追い出されました。次郎丸家を追い出され途方に暮れるキヌに救いの手を差し伸べたのがツヤでした。

ツヤは大西家でキヌに出産をさせると、産んだ赤ん坊を引き取りました。キヌが語ることをスズ子は涙を流しながら聞きました。そしてキヌが差し出す菊三郎の形見の品を、スズ子はすすめられるままに受け取りました。

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感想

いつドラマの中に登場したのか忘れましたが、故郷での出産を終えたツヤさんが大阪の梅吉さんのもとに戻った際の回想場面。

赤ちゃんは一人だけと思っていた梅吉さんは、もう一人赤ちゃんがいることにびっくり。

しかし、まあいいか!と言わんばかりに、赤ちゃんが二人いることについてそれ以上は突っ込まない梅吉さんの姿が回想場面の中で描かれました。

またスズ子ちゃんが劇団に入ったばかりのころ。

熱を出して寝込んだスズ子ちゃんを見守る梅吉さんとツヤさんが、スズ子ちゃんには聞かれないように小声で話し合っていました。

このまま死なせてしまったら顔向けできない。

回想場面、そして梅吉さんとツヤさんの会話。

これら二つのエピソードがついに回収されました。

故郷での出産を終えたツヤさんが大阪に戻るまで

ツヤさんが二人の赤ん坊を連れて大阪に戻ってくる直前のことがキヌさんの口から語られました。

ツヤさんは、はじめはキヌさんのことを思って赤ん坊を引き取ることにした模様。

実際にキヌさんも言ってました。

ツヤさんに助けてもらえなければ、自分もスズ子ちゃんも生きてはいなかっただろうと。

身重の体で次郎丸家を追い出された上、当時の価値観からして実家が娘の帰りを迎えてくれるとも思えない。

だからツヤさんは、キヌさんを案じてスズ子ちゃんを引き取ることにしました。

そして自分が産んだ赤ちゃんとキヌさんが産んだ赤ちゃん、二人の赤ちゃんを連れてツヤさんは大阪に戻ったようです。

そしてツヤさんはこうも考えたのでしょう。

いきなり二人の赤ちゃんを連れて帰ったところで、梅吉さんは気にも留めないだろうと。

話がそれますが、ツヤさんみたいなしっかりとした女性が、どうして梅吉さんみたいなダメンズと駆け落ちまでしたのかがブログ主には理解できませんでした。

しかし、いきなり赤ちゃんを二人連れてきても気にも留めないおおらかさ。

その梅吉さんのおおらかにツヤさんは惚れたのかも、そんな気がしてきました。

もし梅吉さんが「普通の男」だったら、妻がいきなり赤ちゃんを二人も連れてきたら面食らってひと騒動になったかと。

そう考えると梅吉さん、なかなか器が大きい。

そして、そんな器の大きさを見抜いたツヤさんもさすがです。

ツヤさんが大阪に戻ってから

ツヤさんは、キヌさんにその準備ができたらスズ子ちゃんを返すつもりでもあったようです。

しかし、スズ子ちゃんを育てるうちに情が移ってしまったのかな?

ツヤさんが産んだ男の子が亡くなってしまったことも影響したでしょう。

ツヤさんは、スズ子ちゃんを手放せなくなってしまったようです。

だからツヤさんはスズ子ちゃんに出生の秘密を知られまいと、スズ子ちゃんがある年齢に達してからは香川には連れて行かなくなりました。

スズ子ちゃんをキヌさんに返さなくてはならないという気持ち。

スズ子ちゃんを自分の娘として育て上げたいという気持ち。

二つの気持ちのギャップの中で、スズ子ちゃんが熱を出して寝込んだ時の言葉が出てきたのかな?

「死なせてしまったら顔向けができない」

という言葉が・・・

ツヤさんがスズ子ちゃんを返さなかったのは、キヌさんにその準備ができなかったのか。

それとも情が移ってしまい返せなくなったのか。

そのあたりのことも是非知りたいと思った『ブギウギ』第21回。

スズ子ちゃんはどうやって立ち直るのか

ツヤさんとキヌさんについての感想ばかりになってしまいましたが、出生の秘密を知ってしまったスズ子ちゃん。

次回、どのようにして立ち直るのでしょうか。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

主人公が自分の出生の秘密をついに知ってしまいます。

梅吉さんとツヤさんは実は養父母で、実の父と実の母が存在することを。

ドラマ:主人公が出生の秘密を知ってしまう経緯

ドラマの中で主人公が出生の秘密を知ってしまう経緯は次のとおりです。

主人公が白壁の法事に出席。

白壁の当主である治郎丸和一さんは主人公が自分の孫であることを知っている一方で、主人公はまだそのことを知らない。

初めて孫と会うことができた治郎丸和一さんは、嬉しさのあまり酔った勢いで主人公に対して際どい発言を連発。

「本当に似てる。亡くなった息子にそっくり」
「目元なんか瓜四つ」
「我々は他人じゃない」
「孫と踊って何が悪い」
「孫を孫と言って何が悪い」

最初な何を言われているのか皆目見当がつかなかった主人公も、これはおかしいということでツヤさんの妹に真相を聞き出し、ついに・・・という展開です。

史実:笠置シヅ子さんが出生の秘密を知ってしまう経緯

笠置シヅ子さんが出生の秘密を知ってしまう経緯は次のとおりです。

笠置シヅ子さんが白塀の法事に出席。

白塀の当主は笠置シヅ子さんが自分の孫であることを知っている一方で、笠置シヅ子さんはまだそのことを知らない。

白塀の当主や法事に集まった人々は、笠置シヅ子さんには気づかれぬよう口々に際どい発言を連発。

「こんなに大きくなって、仏も喜んでいるだろう」
「息子が生きていたなら、この子は家に呼び戻せていただろう」

などなど。

村の人々の口から際どい発言が飛び出すたびに、周囲が大きな声を出したり話をそらしたりする中、その不自然さを笠置シヅ子さんは察知。

その後、笠置シヅ子さんは叔母を問い詰め、ついに真実を白状させました。

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