2023/11/2(木)第5週「ほんまの家族や」

あらすじ

梅丸の東京支社から、演出家の松永と部長の辛島が大阪でのレビューの視察にやって来ました。松永と辛島の視察後、部長の林がスズ子と美月にある提案しました。ある提案とは、梅丸が東京に新たに創設する「梅丸楽劇団」への移籍でした。

美月は東京に行きたいと即答しました。一方のスズ子は即答できませんでした。その日の夜、スズ子はタイ子を訪問し大阪の家族を離れることが不安だと相談しました。相談を受けたタイ子はスズ子に上京をすすめました。

帰宅して早々、ようやく心が決まったスズ子は、東京に行って新たな劇団に移りたいと家族に打ち明けました。梅吉と六郎はスズ子が東京へ行くことに乗り気でした。しかしツヤだけは東京へ行くことを反対しました。

東京の新劇団に抜擢されたことをツヤが喜んでくれることをスズ子は期待していました。それだけにスズ子は深く落胆しました。そんな中、スズ子たち劇団員を驚かせる知らせが入りました。大和礼子が亡くなったのです。

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感想

スズ子ちゃんと秋山美月のジレンマ

前回、スズ子ちゃんは自分の歌が秋山美月のダンスによって目立たなくなると思い込み、

一方の秋山美月は自分のダンスがスズ子ちゃんの歌によって目立たなくなる。

そんな二人のジレンマが描かれました。

スズ子ちゃんが過剰に意識していたのはリリーではなく秋山美月。

秋山美月が過剰に意識していたのはリリーではなくスズ子ちゃん。

どうやらスズ子ちゃんも美月ちゃんも、誰が才能があるのかを見抜いていたらしい。

そして、そんな二人の才能を東京からやってきた二人の男が見抜きました。

前回描かれたスズ子ちゃんと秋山美月のジレンマ。

見事に回収されました。

追記:とりわけ秋山美月の才能を見抜く目はするどいのかも。

前回、取材を最も多く受けるのは秋山美月。

ファンからの花束が最も多く届くのはリリー。

スズ子ちゃんは目立たない存在として描かれていました。

しかしそんなスズ子ちゃんを強く意識し、劣等感すら感じていたらしい秋山美月。

将来が楽しみです。

六郎くん

今週のサブタイトル「ほんまの家族や」にからめて、六郎くんが本作が始まって以来初めていいことを言いました。

スズ子ちゃんはお母ちゃんが上京に賛成してくれることを期待していました。

東京の新劇団に第抜擢されたことを喜んでくれるものと信じていました。

お母ちゃんが喜んでくれることが「ほんまの家族」の証だと考えていたスズ子ちゃんは、期待を裏切られました。

そのスズ子ちゃんに六郎くんが一言。

「ほんまの家族やからお母ちゃんは寂しいねん」

六郎くん、いいところに気がつきました。

そして、香川でのことを知っている六郎くんだからこそ、言葉に重みがありました。

しかし、今のスズ子ちゃんは、お母ちゃんが「娘の上京を寂しく思っている」ことを察する余裕はないようです。

心のトゲ

そしてまた、今週の前半の「出生の秘密」のエピソードがここに来て効いてきました。

でスズ子ちゃんが出生の秘密を知ってしまったこと。

出生の秘密を知ってしまった事実を六郎くんと内緒にしていること。

一方で梅吉さんとツヤさんが、出生の秘密を知ってしまったのではないかと心配していること。

これら「出生の秘密」のエピソードが、スズ子ちゃんの上京が決まる週の前半に描かれた作劇上の理由が、今日までブログ主には解せませんでした。

しかし今回で納得。

香川から戻ったスズ子ちゃんは、それまでと同様に家族と向き合ってきました。

家族、とりわけツヤさんも、それまでと同様にスズ子ちゃんに向き合ってきたはずです。

でもやっぱり母娘関係には微妙な変化があったのでしょう。

前回、香川に行ってから3年が経過したものの、スズ子ちゃんは香川で知ってしまったことがトゲのように心に刺さっているみたいなことを口にしました。

ツヤさんも似たような気持ちを抱いていたのでしょう。

そのトゲの刺さった箇所は時間をかけて化膿していたようです。

そして上京の話をきっかけに化膿した箇所が痛みを発しはじめてしまいました。

上京に反対するツヤさんに反応したスズ子ちゃんの言葉がすべてを物語っていました。

「前のお母ちゃんはそんなんやなかった」

やっぱりスズ子ちゃんとツヤさんの関係は香川以降、微妙に変わってしまったのでしょう。

しかし微妙に変わったことから、スズ子ちゃんもツヤさんも目を逸らしていたものと思われます。

目を逸らしていたから心のトゲも放置されたままだったのでしょう。

心のトゲはどのように抜かれるのでしょうか。

大和礼子

大和礼子の死が告げられて今回は終了。

今回は色々とありました。

スズ子ちゃんの大抜擢のチャンス。

スズ子ちゃんの上京に反対するツヤさんの意外な反応。

それらが持っていかれかねないほどの衝撃でした。

大和礼子の死の知らせは。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

昭和12年(1937年)松竹は東京に浅草国際劇場をオープン。

浅草国際劇場での第一回公演には大阪松竹少女歌劇団の団員たちも出演。

この公演では笠置シヅ子さんも主演し、その時の歌が評価され東京で新たに創設される「松竹楽劇団」にスカウトされました。

ドラマの中で林部長がスズ子ちゃんらに東京行きを打診するのはこのときのことです。

笠置シヅ子さんがスカウトされた「松竹楽劇団」は、男女混合のレビュー団で拠点は帝国劇場。

この「松竹楽劇団」は新進気鋭の演出家などを招聘。

またドラマの中でもこれから重要な役どころとなるはずの作曲家で主人公の音楽の師匠となる羽鳥善一の実在モデル・服部良一氏もこの時に副指揮者として劇団に加わっています。

さて、「松竹楽劇団」への移籍が決まった笠置シヅ子さんが上京したのは昭和13年(1938年)。

上京後すぐに笠置シヅ子さんと服部良一さんの出会いがありました。

笠置シヅ子さんは自伝の中で服部良一さんとの関係のことを次のような言葉で表現しています。

「人形遣いと人形」
「浄瑠璃の大夫と三味線」

笠置シヅ子さんにとって服部良一さんの存在は切っても切れない関係だったそうです、ドラマの中でもそのような関係が描かれるものと思われます。

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