おむすび

糸島フェスティバルの夜 / おむすび 第23回

2024/10/30(水)第5週「あの日のこと」

あらすじ

糸島フェスティバルが終わり、打ち上げの宴会が米田家で開かれることになりました。その夜の宴会には、ハギャレンのギャルたちや翔也も集まりました。一方、帰省してから初めて自分の部屋に足を踏み入れた歩は自室に閉じこもっていました。

そんな中で愛子は、神戸での避難所生活を思い出していました。その頃、歩は真紀を失ったショックから立ち直れず、食事を摂れない日々が続いていました。そんなある日、永吉がやってきました。

家族の無事を確認し喜んだ永吉は、聖人に提案しました。糸島に来い。歩と結のためにも糸島に来いと。永吉の提案を聖人は拒否。しかし神戸市役所の職員から仮設住宅が不足する見通しであることを訴えられ、聖人はやむなく糸島に戻ることを受け入れました。

その二日後、愛子、歩、結の三人が永吉に連れられ糸島に戻りました。広い米田家で自分だけの部屋が与えられたことを幼い結は無邪気に喜びました。しかし歩は、糸島に戻っても悲しみに沈んだままでした。

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感想

聖人さん一家が糸島に戻った理由

二度と故郷には帰らないと永吉さんに啖呵を切った聖人さんが糸島に戻った理由が描かれました。

避難所に乗り込んできた永吉さんは、息子の家族の無事を確すると、早々に切り出しました。

糸島に帰ってこいと。

さて、永吉さんに糸島に戻るように言われただけなら、聖人さんは簡単には帰郷を受け入れなかったに違いない。

たとえそれが子供たちのためになると言われても、です。

神戸の復興に尽くしたい。

娘は大事と言いながらも、聖人さんの中ではやっぱり神戸復興に貢献することの優先順位が高い。

だから、聖人さんと永吉さんは、糸島に戻るかどうかをめぐって対立したはず。

しかし、市役所の職員の方が厳しい現実を聖人さんに突きつけました。

避難者に対して仮設住宅の建設が追いつかない。

だから帰れるところがある人はそこへ行ってほしい。

市役所の職員からそこまで言われたら神戸に残るに残れない。

極端な話、帰れる場所がありながら神戸に居続けることで、神戸の復興への妨げにもなりかねない。

聖人さん、市役所の職員の言葉で帰郷を即座に受け入れました。

意外に潔いところがあるんですね、聖人さん。

かくして、聖人さんを除く三人の家族は一足早く糸島へ。

まだ机しか置いてない歩ちゃんの部屋。

悲しみに沈む歩ちゃんが、この部屋の中でギャルへと変貌するストーリーが始まりました。

ネタバレあり:陽太くんと恵美ちゃん

今回、陽太くんと恵美ちゃんが二人一緒に米田家にやって来ました。

米田家に到着して早々、陽太くんは打ち上げの手伝いをさせられることに。

一方の恵美ちゃんは結ちゃんに挨拶した後、陽太くんの手伝いをしにキッチンへ。

さりげなく描かれた陽太くんと恵美ちゃんの描写。

これは二人の将来のフラグと思われます。

ここから先、ネタバレが含まれます。

まずは結論から。

将来、陽太くんと恵美ちゃんは結婚します。

未来の夫婦が距離を縮め始める最初の記念すべき瞬間の描写。

それが今回の陽太くんと恵美ちゃんの描写と思われます。

また、陽太くんと恵美ちゃんが距離を縮め始めることで、結ちゃんと三人の男子たちとの関係もすてて整理されました。

風見先輩は彼女がいることが判明し、結ちゃんと風見先輩の関係は単なる先輩と後輩の関係になりました。

そして陽太くんと恵美ちゃんが距離を縮めることで、それまで結ちゃんにアプローチしていた陽太くんも、結ちゃんから撤退。

最後に残ったのは翔也くん。

その翔也くんは前回、結ちゃんの神戸の話に号泣。

結ちゃんの気持ちを最も深く理解するポジションをとりました。

翌々週のサブタイトルは「おむすび、恋をする」ですが、その週への人間関係の準備が整いました。

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予習レビュー

今週、震災の記憶と歩ちゃんの過去が語られるのは、結ちゃんが翔也くんに尋ねられたのがきっかけです。

これまでの結ちゃんは、嫌いなお姉ちゃんに向き合ってきませんでした。

しかし、過去を語ることで結ちゃんはお姉ちゃんと向き合うことに。

歩ちゃんの思い出と向き合うことで結ちゃんは何を思うのでしょうか。

結ちゃんは歩ちゃんの気持ちを理解するのか

結論から言うと、今週中に結ちゃんが歩ちゃんのことを理解することはないようです。

歩ちゃんがどうして「ギャル=不良」になってしまったのか。

歩ちゃんが変わった理由を理解することはありません。

逆に、歩ちゃんが変わってしまったことへの謎は深まるばかりなのかもしれません。

大地震が発生した瞬間、歩ちゃんは横で寝ている結ちゃんをかばうために結ちゃんの上に覆い被さります。

結ちゃんは、歩ちゃんの「重さ」だけが記憶に残っているようです。

しかし「重さ」の奥にある愛情にまで思いが至るのかも不明。

今週は、歩ちゃんが変わったという事実を結ちゃんが振り返るだけで終わるのだと思います。

しかし過去の事実を振り返ることが、歩ちゃんの気持ちを理解するきっかけになるのかもしれません。

結ちゃんは聖人さんの気持ちを知って・・・

今週、結ちゃんが歩ちゃんの気持ちを理解することはなさそうですが、歩ちゃんに対する聖人さんの気持ちは理解するようです。

聖人さん、酔った勢いで歩ちゃんへの気持ちを吐露します。

聖人さんは深く後悔しています。

震災直後、聖人さんは神戸の人々を助けることに尽力し、家族にまで目を向けるゆとりがありませんでした。

深く傷ついた歩ちゃんと向き合う時間もありませんでした。

歩ちゃんと向き合えなかったこと。

それが歩ちゃんが「不良」になってしまった原因だと聖人さんは考えています。

そして、それ以上は後悔したくないという一念から「不良」になった後の歩ちゃんに対して厳しく当たってしまった。

そんな心情を聖人さんは酔った勢いで吐露します。

聖人さんの心の叫びは歩ちゃんの耳にも入るはずです。

しかし歩ちゃんが聖人さんの言葉をどのように受け止めるのかは今週の段階では不明。

一方の結ちゃんは聖人さんの言葉を真正面から受け止めます。

そして・・・

聖人さんにこれ以上心配かけないようにと、ギャルをやめると宣言します。

結ちゃんの心の扉を開ける人

結ちゃんが神戸での「あの日」の思い出をここまで語るのは、少なくともドラマの中ではこれが初めてです。

もしかするとドラマで描かれないこれまでの日々の中でも、ここまで語ったことはないのかもしれません。

結ちゃんに過去と向き合うきっかけを作ったのは翔也くんの質問です。

翔也くんの問いかけによって、結ちゃんは「あの日」と向き合う、忘れるために鍵をかけていた心の中の「あの日」への扉を開けました。

陽太くんも風見先輩もできなかったことを成し遂げた翔也くん。

翔也くんが主要キャラになった瞬間です。

これ以上のことは今回の本欄では伏せておきますが、翔也くんが結ちゃんに過去と向き合わせた前週から今週にかけてのエピソードはとても重要。

今後、意外な形で回収されますので記憶に留めておくことをおすすめします。

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POSTED COMMENT

  1. イベント終わり打ち上げノーサイド。ひみこさん一体どこの人?阪神淡路大震災、描写が深刻に。歩さん苦悩の理由。帰郷。爺さんの判断は正しかったのだが。お祖母さんの気遣い。おむすびの威力。

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    池畑さん、方言の使い分けウマ~!😁
    芸達者なのはヤッパ人間国宝の遺伝子のなせるワザなんだろうか

    合唱していたのは「いざゆけ若鷹軍団」
    2004年でダイエーホークスは消滅したけどソフバンの孫さんは応援団の要請に応えてこの曲は残してくれたんだよな、個人的には12球団イチの名曲

    打ち上げの場に歌ウマ少女が同席していることを期待したのはワイだけか?

  3. 名乗る程の者ではございません様、早速のご返答ありがとうございます。この曲については全くしりませんでした。重ね重ねありがとうございました。さて「ばけばけ」のヒロインが高石あかりさんに決定致しました。「ベイビーわるきゅーれ」のファンとしては嬉しい限りです。相方の伊澤さんはスタントダブルとして「ジョン・ウイック」でハリウッドデビューを果たしていましたが。(スタンドダブルなので本人の顔は映らない。)高石さんは伊澤さんの追い付いた感じです。お二方のさらなる活躍を期待しています。

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