2024/10/3(木)第1週「おむすびとギャル」
あらすじ
天神のゲームセンターで、ギャルたちがハギャレンに入ることをしつこく勧め結を困惑させました。すると、通りすがりの男が、結が恐喝されていると勘違いして警察官を呼びました。さらにその男は、ギャルたちを「社会のクズ」と罵倒しました。
その翌日、結が書道部に入らない理由を察した風見は、書道がもっと楽しくなる展覧会に結を誘いました。夢心地の結は帰宅途中にギャルと遭遇。再び勧誘するギャルたちに激怒した結は言いました。そんなことをしていたら本当にクズになると。
結が帰宅すると規格外の野菜の扱いをめぐって永吉と聖人がケンカをしていました。聖人の反対を押し切り永吉は規格外の野菜も売るのだと主張。永吉は結を連れて商店街に行き、規格外の野菜の叩き売りを始めました。
野菜を売り終えた永吉は結を連れてスナックへ。永吉は結に言いました。誰かに買ってもらえらたら規格外の野菜も立派な商品として報われる。見かけがどんなに悪かろうが、この世にクズなんてないのだと。
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感想
クズ発言がその日のうちに回収されました。
「社会のクズ」
結ちゃんとギャルたちの「ミーティング」を、別の何かと勘違いしたどこかのおじさんがギャルたちを「社会のクズ」と罵倒。
おじさんの目にはギャルたちは不良に映った。
でもギャルたち本人は、自分たちは不良ではなくギャルなのだと確信している。
今回の冒頭に出てきたおじさんの認識とギャルたちの認識のギャップが埋まることは今後もないでしょう。
しかし、おじさんが「クズ」という言葉を使ってしまったことで、結ちゃんはギャルたちを「クズ」になりそうな存在として認識することになってしまいました。
それまで結ちゃんの中ではギャルはギャル以上でもギャル以下でもなかったのに。
結ちゃんの中のギャルの定義を書き換えてしまったおじさんの罪は深い。
「本当にクズになる」
結ちゃんの中のギャルの定義が変わった直後のタイミングで、結ちゃんはまたしてもギャルたちと遭遇。
結ちゃんの行く手に必ずいるギャル。
行動パターンが一緒なのかな?
それともこれが狭い田舎町のリアルというものなのか。
それはさておき、ギャルたちは結ちゃんを再び勧誘しました。
そんな中で、タマリンは「しょーもない」と言われたことが許せないと言い出す。
うちら真剣なのだと。
しかし、今の結ちゃんにはまだタマリンの言う真剣の意味がわかりません。
見た目が真剣ではないので、真剣という言葉信じられない。
だから結ちゃんは反論しました。
「みんなどうせ悩みなんてないんでしょ?」と。
この結ちゃんのセリフは重要なフラグです。
ギャルたちに悩みなんてあるわけがないと決めつけている結ちゃん。
一方で、自分はギャルたちとは違って悩んでいるんだとも考えている結ちゃん。
この二つの思い込みが壊れたときが、結ちゃんのギャルに対する見方が大きく変わるときです。
続けてルーリーが放った一言も重要なフラグです。
その一言とは「うちらの居場所ここしかない」
居場所が他にないことがギャルたちの悩みです。
この時点で結ちゃんの「みんなどうせ悩みなんてないんでしょ?」は論破されてしまっているんですが、まだ結ちゃんはそこに気がつかない。
話が前後しますが、ゲームセンターでも重要なフラグが立っていました。
ギャルたちが立ち去る際、スズリンがフラッと倒れかけたのもギャルたちに悩みがあることを暗示させるフラグです。
ギャルたちにも悩みがある。
でも、結ちゃんはギャルの見た目だけでギャルたちに悩みなんてないと決めつけました。
そして「本当にクズになる」と捨て台詞。
「ギャルもお姉ちゃんも大っ嫌い、近づかないでください」とまで言ってギャルたちを全力で拒絶してしまいました。
「この世にクズなんてなか」
ギャル=クズ。
結ちゃんの中で芽生え始めたこの認識に、それとは知らずに永吉さんが打撃を与えました。
「見かけが悪かろうがこの世にクズなんてなか」
野菜と味と見た目の間には何の関係もない。
見た目が悪くても、美味しければそれは売り物になる。
たとえ安い値段であっても買ってもらえればその野菜は「立派な商品として報われる」。
永吉さんの言葉が深い。
ただの変なおじさんではなかったようです。
そして、永吉さんの言葉が結ちゃんの心に刺さったらしい。
歩ちゃんの部屋の扉を見つめていたのは、歩ちゃんと向き合う、そしてギャルと向き合う心が芽生えたことを表現しているのかな?
結ちゃんの中で「ギャル=クズ」が固定される前に、この認識は壊れたのかも。
ところで・・・
本作はリアルじゃないだのなんだのと言われているみたいですが、心理描写がとても丁寧かつ登場人物たちの心の動きが実にリアルだとブログ主は思います。
予習レビュー
今週のサブタイトルは「おむすびとギャル」。
テーマの半分はギャルです。
ブログ主もこれまでよく知らなかったのですが、年代によってギャルは変化しています。
主人公の時代のギャルと、主人公の姉の時代のギャル、同じギャルという呼称は使われていても全くと言っていいほど別物です。
そこで今回と次回の予習レビュー欄で、二つの世代のギャル文化についてまとめてみます。
今回は主人公の姉の世代のギャルです。
主人公の姉・歩の世代のギャル
主人公が高校に入学しギャルのグループ「ハギャレン」に勧誘されるのが2004年。
その「ハギャレン」が何年に結成されたの、このページをアップした時点では不明ですが、結ちゃんの姉・歩ちゃんは8歳年長。
よって2004年の8年前の1996年ごろに「ハギャレン」が結成。
歩ちゃんはその頃にギャルとして活動していたものと思われます。
1990年代から2000年代前半にかけてコギャルブームが一世を風靡。
1980年代から続いていた女子大生ブームが終わりを告げ、1990年代半ばごろから「女子高生ブーム」が到来。
女子高生のギャルはコギャルと呼ばれるようになりました。
このコギャルブームが始まった頃が、歩ちゃんがギャルになった頃と重なります。
コギャルブームが始まるのと前後して登場した安室奈美恵は「初代ギャルのカリスマ」と呼ばれるように。
また安室奈美恵に心酔するファンは「アムラー」と呼ばれましたが、「アムラー」と「コギャル」が流行語になったのはほぼ同時です。
当時のギャルの定番アイテムはルーズソックスです。
それから数年を経た1999年から2000年にかけて流行したのが「ヤマンバギャル」。
ガングロや汚ギャルが登場したのもこの頃です。
1999年から2000年頃だと、歩ちゃんは20歳前後。
歩ちゃんはすでに高校を卒業し、それと同時にギャルも卒業していることが考えられます。
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ブログ主さんの感想に反応
リアルというワードに対してですがドラマ内容云々はさておき女の子達が話す博多弁はめちゃめちゃ可愛いということがリアルです、個人的には日本で最強の方言はと聞かれたら女の子の博多弁ですと即答します
因みに男が使う博多弁には魅力を感じません、70年代頃の海援隊やチューリップの曲でよく使われてましたが(同じ博多の甲斐バンドは殆ど使いませんでしたね)、例外が鮎川誠さんがクールに発する「~ちゃ」というコメントにはカッケーと感じてました(シーナ&ロケッツ今でも大好きです、「レモンティ」は機会があれば歌ってしまいます)
永吉「形が悪かろうが・・・・・・見かけが酷かろうが・・・・・・この世に屑なんてものはなか・・・・・。」
私事の経験ですが、以前にみかんの産地で露店で安値で売っていた袋詰めのみかんの旨さは忘れられませんね。
見た目がよろしくないので普通に出荷できない品を売っているのでしょうけどね。
以前のドラマ「おしん」でヒロイン(田中裕子)が、髪結いの内弟子修行をしている件で、限られた食費代の中で店で売っている所謂「傷物」を安く買って、いつもよりちょっと良いオカズを作って師匠(渡辺美佐子)を感心させる場面があったのを想い出しました。
池畑慎之介さん
イイオンナだ!
美魔女だ!美魔女!!
「見た目がクズ。」ひどいよなあ。風間先輩の心遣いでにやにやしてたら、ギャル軍団と遭遇。ギャル軍団への嫌悪、.姉ちゃんの事が絡んでるな。廃棄物野菜のたたき売り、爺ちゃんまるで寅さん。良いも悪いもない。今ドラマのテーマたい。