おむすび

聖人が胃の手術を受ける / おむすび 第100回

2025/2/21(金)第20週「生きるって何なん?」

あらすじ

聖人の手術は無事に終わり、手術が成功したことを結たちは蒲田から告げられました。その日の夜、意識が戻った聖人が愛子に語りかけました。糸島の実家で、家族揃っておむすびを食べる夢を見たと。

手術から三日経過し、術後の入院中の食事のケアは結が担当することになりました。聖人は結の指導に従いながら、少しづつ食事を摂れるようになりました。そして手術から七日目でようやく普通の食事を摂れるようになりました。

手術から二週間が経過し聖人は退院。家族が聖人の退院を祝いました。その席で聖人は結と歩に言いました。歩の仕事ぶり、結の仕事ぶりに感激したと。そして聖人は、家族に改めて礼を述べました。

それから一ヶ月が経過した平成31年(2019年)1月のある日の朝。米田家にやって来た思いがけない来客が聖人と愛子を驚かせました。永吉と佳代が二人して糸島から神戸にやって来たのです。

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感想

今週の振り返り:聖人さんの人間ドックの結果

今週は聖人さん週でした。

今週は聖人さんの人間ドックの結果が判明したところから始まりました。

結果は「要精密検査」。

もともと、胃の調子がすぐれずに食欲不振でもあった聖人さん。

そんな前提もあるので「要精密検査」という結果はかなり怖かったはずです。

胃の不調が単なる胃腸の疲れレベルではなく、精密検査が必要となるレベルだとわかったのだから。

人間ドックの結果だけでも聖人さんは十分過ぎるほどショックだったはず。

その上、精密検査の結果はさらに恐ろしいことに。

胃の粘膜にただれがある。

悪性かどうか調べる必要があると言われてしまう聖人さん。

この時の聖人さん、気の毒になるくらい動揺してました。

悪性、それってガンということですか?と医師に食い下がったりして。

ここから聖人さんの瞑想が始まりました。

映画『生きる』のように。

今週のサブタイトルは「生きるって何なん?」でしたが、今週はまるで『生きる』へのオマージュのようでした。

今週の振り返り:聖人さんと孝雄さん

今週のブログ主の一番のお気に入りエピソードは、聖人さんと孝雄さんの夜のお散歩です。

聖人さんが深く察していることを察した孝雄さん。

聖人さんを居酒屋に連れて行きました。

聖人さんの落ち込みを鋭く洞察した孝雄さん、聖人さんのことを深く理解していたんですね。

一方の聖人さんも不安な気持ちを最初に打ち明けたのは孝雄さん。

聖人さんと孝雄さん、これほどの絆で結ばれていたとは。

孝雄さんが落ち込んでいたころ、聖人さんは孝雄さんのことをずっと心配していた理由がよくわかりました。

孝雄さんの落ち込み、聖人さんにとっては他人事ではなかったのでしょう。

そのころの聖人さんの気遣いに対して、孝雄さんは恩義を感じているに違いありません。

孝雄さんが悩める聖人さんを励ましたのは、あの頃の恩返しの意味合いもあったのかもです。

さて、居酒屋で聖人さんの不安を打ち明けられた孝雄さん。

次に聖人さんを連れて言ったのはジャズバーでした。

いつだったから聖人さんが孝雄さんに頼みました。

ジャズバーに連れて行ってくれ、ジャズを教えてくれと。

あの頃の孝雄さんは落ち込んで意固地になっていたので、聖人さんの言葉を聞き流してました。

しかし聖人さんの頼みを忘れてはいなかったらしい。

聖人さんもジャズの音色に心を揺さぶられ、最高の恩返しになりました。

ジャズを初めて体験した聖人さん。もう一つやってみたいことがあると言い出しました。

それはプリ写。

二人の娘のプリ写を見て、自分もトライしてみたかったのか。

それともいつぞや孝雄さんのプリ写帳を見せられて興味を持つようになったのか。

聖人さんの「もう一つのやりたいこと」がプリ写だったという事実。

これには驚きました。

そして二人でプリ写代わりの証明”プリ”写真。

とっても可愛い二人のおじさんでした。

次週の聖人さん

手術を目前にして聖人さんが結ちゃんに言いました。

家族みんなで糸島に行きたいと。

聖人さんにとって糸島はどちらかと言えば悪い思い出しかない土地です。

そこに家族みんなで行きたいと言い出す聖人さん。

そして、麻酔が効いている間に家族揃って糸島の実家に行く夢をみる。

聖人さんの中で大きな変化があったようです。

さて、次週は永吉さん週ですが、聖人さん週の続きとも言える週です。

今週で心境に変化のあった聖人さんが、永吉さんとの過去を見直す週になるようです。

そして永吉さん週の予告の中に気になる喪服姿の登場人物たち。

一方、聖人さんと永吉さんは相変わらずの大ゲンカをするらしい映像も。

今週の聖人さんの小さな変化が、次週は誰の目にもはっきりと分かる形で回収されるかと思います。

次週の聖人さんも楽しみです。

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予習レビュー

手術成功

聖人さんの手術は入院の二日後に行われ無事に成功。

胃の三分の二を切除したので、退院後の食生活の激変によって愛子さんに負担をかけてしまうことを案じる聖人さん。

人のことを心配できるほどに心の余裕を取り戻すようです。

入院期間は二週間。

その間、結ちゃんの指導のもとに流動食から普通食に切り替える訓練をします。

そして、予定どおり退院。

一時は死を覚悟したであろう聖人さん。

病気をきっかけに自分の人生を振り返る時間を持つことができた聖人さん。

この人生の振り返りが次週、回収されるはずです。

退院

聖人さんが退院。

退院したその日、家族が家に戻ってきた聖人さんを迎えお祝いをします。

その席で聖人さんは、改めて家族への感謝の気持ちを口にします。

管理栄養士として入院中の自分の身体だけでなく心も支えてくれた結ちゃんへの感謝。

精密検査の結果が怖くて落ち込んでいるときに、気持ちが明るくなるような服を選んでくれた歩ちゃんへの感謝。

かつては、歩ちゃんを「不良」にさせてしまったことを悔やみ、結ちゃんまでもが「不良」になりかけたことを嘆いた聖人さん。

そんな「不良」の二人が今では聖人さんにとっては「自慢の娘」です。

そして、義理の息子は理髪店を継いでくれることに。

愛子さんと花ちゃんもいる。

幸せを心から噛み締めた聖人さんが言います。

「俺の人生間違ってなかった」

この聖人さんの一言、この言葉は次週のフラグと思われます。

というのも、かつて「不良」化を心配した結ちゃんと歩ちゃんの二人は「自慢の娘」になったものの、聖人さんの心にトゲが刺さったままの家族関係が残っているからです。

永吉さんの存在です。

永吉さん

聖人さんが退院した一ヶ月後、永吉さんと佳代さんが神戸にやってきます。

神戸にやってきた理由は、永吉さんが次の万博が大阪で開かれることを知り、万博記念公演の太陽の塔が見たくなったことにあります。

永吉さんにとっては昔の大阪万博はいい思い出なのでしょう。

しかし聖人さんにとっては昔の大阪万博は悪夢の思い出でしかありません。

何故なら、大阪万博に行った永吉さんは、そのときに聖人さんの学資を使い込んでしまったからです。

しかも、今に至るまで永吉さんはお金を何に使っているのかを明らかにしていません。

そして、そんな永吉さんのことを聖人さんはうらんでいます。

自分の人生を狂わせたと。

退院したその日、聖人さんが「俺の人生間違ってなかった」と言ったのは上に記したとおりです。

しかしその一方で永吉さんに「人生を狂わされた」と思いっている聖人さん。

間違ってない人生と狂った人生。

このギャップが埋まるのが次週「米田家の呪い」のテーマです。

大阪万博

2025年の万博の開催国を決める博覧会国際事務局総会がパリで開かれたのは2018年11月23日。

そして、日本時間24日未明に行われた投票で大阪が選ばれました。

よって永吉さんと佳代さんが神戸にやってくるのはその後のこと。

おそらく2018年の暮れか2019年のはじめのころかと。

あの「2020年」も近づいてきました。

これはブログ主の予想ですが、本作の最終月すなわちクライマックスはパンデミックの時代が描かれるものと思われます。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    さすがに摘出した部位の提示シーンはなかったか、摘出部位の提示しながら家族に手術説明する病院多いんだけどね
    胃全摘した方が知り合いにいたけど1日8回ぐらい食事していたなあ、どのくらい噛んでいたかまで覚えてないけど
    予告より一言、まだ結婚してなかったんか!

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    胃がん術後に入院中にも関わらず病院を抜け出してらるきいで名物ペペたま食っていたとんでもない不良患者だったのがソフバンの王会長です

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